【コメツブツメクサ】コメツブウマゴヤシじゃなかった~ 海浜植物@三戸浜(三浦半島)

250508p4_kometubutumekusa
5月8日に初夏の貝殻拾い@黒崎の鼻~三戸浜に行ったとき、三戸浜でハマヒルガオに覆いかぶさるアメリカネナシカズラを見た先に、
黄色い小さな花がい~っぱい😃
250508p9_kometubutumekusa
あ~!この黄色い小さな花は、この前 石垣島で見た「コメツブウマゴヤシ」だね! と、浜で見たときは思ったんですよ🌿
で、こんなに大群生していた様子をブログに書くとき… 海岸で見た植物はなんでも「海浜植物」にしたがる私は😅
コメツブウマゴヤシも海浜植物だよね?と🔍して、画像検索結果を見ていたら、その中に mirusiru.jp の画像があった。
👉コメツブウマゴヤシ|mirusiru.jp
mirusiru.jp は「湘南・鎌倉・三浦半島」の花暦で、私が海浜植物🔍してるとよくヒットします。そして、その観察眼と分りやすい説明で大変お世話になっております🙇 だから、その説明はよく読んでおかなければ…
『花は黄色で極小、… だいたいはこのコメツブウマゴヤシかコメツブツメクサ(米粒詰草)クスダマツメクサ(薬玉詰草)のいずれか。』あら、似たのがあるんですね。
そしてコメツブウマゴヤシは『湘南・鎌倉・三浦半島ではあまり見かけない。』あら💦
ということは、私が三戸浜で見たのはコメツブウマゴヤシじゃない!?
ん~ 石垣島で見たコメツブウマゴヤシに似てるからって、三戸浜でもコメツブウマゴヤシというのはチョッと短絡的でしたね😅
では何だ?
👉コメツブツメクサ|mirusiru.jp
『花(花序一つ)の大きさが、葉(小葉一枚)の大きさとほぼ同じか、花の方がやや小さいか。というサイズ感。』
あ~それくらいの大きさでした👇
250508p6_kometubutumekusa
mirusiru.jpには『ミニ黄色ツメクサ系、三種の見分け方』もまとめてあり、コメツブウマゴヤシは『花は(三種のうちでは)最小サイズ。葉に比べて明らかに花の方が小さい。』
あ~石垣島で見たコメツブウマゴヤシは👇
250315d4funakurapark

👆葉に比べて明らかに花の方が小さい。

そうだったのか~ コメツブウマゴヤシじゃなくて、コメツブツメクサだったんだ~🌿
※ブログ書いていて「いいな」と思うことは、こういう気づき/発見があることです。「ブログに書く」という行為をしないと、「あ、これはコメツブウマゴヤシだね!」で間違ったまま終わってた💧

では、コメツブツメクサを🔍観賞しましょう。
👉コメツブツメクサ|Wikipedia によりますと
『往々にしてコメツブウマゴヤシと間違われる。』👈なるほど、私も間違えた😂

形態・生態『大きさは最大40cmになる。』
茎が長いな~と思って、メジャーを添えて撮ってきたのですが…
250508p10_kometubutumekusa
40cmでした! 一番長そうなのを選んだのではなく、適当に一本です。
だから、普通に40cm。
あ、👇この群生のは長かったのかな?
250508p8_kometubutumekusa
こちらのは👇短い。
250508p2_kometubutumekusa
砂浜にコメツブツメクサが広がってる。
250508p3_kometubutumekusa
👆こういうの見ると、これは「海浜植物」だよね~🌿🌿

250508p7a_kometubuumagoyasi
コメツブツメクサの花の大きさは 5mmほど。

花言葉は『お米を食べましょう』👈なんだその花言葉は🤣
あ、そうだ。この記事を何年か後に読んだ人のために…
2025年に米騒動があって、お米が食べられなかったんだよ~😅



※関連記事
2025/03/15 石垣島 貝殻拾いの旅 2025(3日目)舟蔵公園
250315d4funakurapark

2025年6月12日 (木)

【ヒメコウゾ】木苺みたいなオレンジ色の実だけどクワ科@野川公園自然観察園

久しぶりに野川公園自然観察園を散歩してたら、木苺みたいなオレンジ色の実がなっていた~
250612b1_himekouzo
え~っと、この毛がツンツン(というかモジャモジャ)している実は何だっけ? と毎年🔍しては1年経つと忘れてる💧ので、しっかり覚えておくためにブログに書いておかなくちゃ😅(ブログに書くことによって記憶が強化されます
で、これが何か?🔍したら…
ヒメコウゾ でした。

ヒメコウゾ|Wikipedia によりますと…
『ヒメコウゾ(姫楮、学名: Broussonetia kazinoki)はクワ科コウゾ属の落葉低木。雌雄同株で山地に生える。』
『和紙の原料としても使われているコウゾ(楮、学名: B. kazinoki × B. papyrifera)は、本種とカジノキ(学名:B. papyrifera)の雑種で、葉もより大型である。』
あ~カジノキの実に似てるな~とは思ってたんですが、カジノキもクワ科コウゾ属なんだ。
👇新宿御苑に落ちていたカジノキの実
Kajinokigyoen211018a

それより、ヒメコウゾの学名が Broussonetia kazinoki(ブロウソネティア・カジノキ)で、
カジノキの学名が Broussonetia papyrifera(ブロウソネティア・パピリフェラ)なんですが、どゆこと??
ヒメコウゾ|Wikipedia に学名についての解説がありますが、分りやすく言うと「シーボルトさんが間違えた」ようです😅
👉誤りは誰にでもある ヒメコウゾ、カジノキ、コウゾ|東アジア植物記|サカタのタネ園芸通信

ヒメコウゾは「雌雄同株」で、カジノキは「雌雄異株」で、その雑種のコウゾは雌雄異株ということで、ヒメコウゾの識別ポイントは雌雄同株の雄花と雌花が同じ木についてることを確認するのですが、それを今知ったので観察園にいたときはそんなとこまで撮っていませんでした😅
ヒメコウゾの雄花と雌花の画像は(いつも素晴らしい観察眼の)こちらをどうぞ
👉ヒメコウゾ(姫楮)|松江の花図鑑
で、果実は『食べられるが、口当たりが悪い。』そうで…
250612b3a_himekouzo
ん~🤔 このモジャモジャの毛が生えていたら、口当たりは悪いでしょうね💧
このモジャモジャは「花柱」のようです。

そうだ、ヒメコウゾはクワ科ですが、クワの実も…
Kuwa200511bKuwa220528c
クワの実が赤く色づいたころは花柱がツンツンしてますが、黒紫色(どどめ色)に熟すと花柱は無くなってましたね。
ヒメコウゾの実ももっと熟すと花柱が無くなって口当たりがよくなるのでしょうか?

熟す前をアップで見ると、ちょっと異様なヒメコウゾの実が…
250612b2_himekouzo
だんだんと熟して…
250612b3_himekouzo
👇これが全部オレンジ色に熟したら… 美味しそう😋
250612b5_himekouzo
ヒメコウゾの葉の形… 桑の葉は切れ込みの有り/無しが色々なんですが、ヒメコウゾの葉も、切れ込みがある葉とない葉、両方があるんですね。



※参考記事
👉ヒメコウゾとクワの果実|自然観察大学ブログ
『余談ですが…
ヒメコウゾやクワの果実を複合果という。
たくさんの花が集まっていたものがそのまま果実になったものである。
これに対してキイチゴ類の果実は集合果という。』へ~「集合果」は知っていましたが「複合果」は聞いたことありませんでした。
複合果|Wikipedia で、複合果と集合果の違いを説明しており、複合果の例の一つとして、クワ属やコウゾ属はクワ状果となっている。のですが、
クワ属|Wikipedia には『果実は多くの花が集まった集合果
ヒメコウゾ|Wikipedia には『球状の集合果をつける』とあり、「複合果」とは記されていません💧

👉ヒメコウゾ|mirusiru.jp 
『元々は本種がコウゾで、雑種のコウゾと見分けるためにより小型な本種を後付けでヒメコウゾと名づけたかもしれない。』👈この説に一票😃

2025年5月21日 (水)

ツタの壁~蔦に覆われた建物@京王閣

250518b08
ツタの壁~を見上げるのが好き😊🌿
緑のツタの葉が壁面いっぱいに広がるのを見上げると🌿植物の生命力を感じますね😃

このツタの壁は、収集癖と偏愛づくめの蚤の市東京蒐集(しゅうしゅう)』に行ったとき
250518b02

会場の京王閣で撮ったもの。
『東京蒐集』の会場を見渡していたら…
250518b03
わ~!この建物、見事にツタに覆われてますね~🌿🌿
建物の向こう側に行って見ると…
250518b04
うわぁ~‼ 凄い🌿🌿🌿
こういうのは真下から見上げるのがイイんですよ😊
250518b05
あら? 右上のとこ、ツタが空に浮いてるように見えますね。
建物の白い外壁と、曇り空の白がちょうど同じ色で、ツタが空に浮いてるように見えるみたい。

ツタの壁~
250518b06
ツタの葉をもう少しアップで…
250518b07
はぁ~🍵 ツタに覆われた建物の壁と、ツタの葉を観賞しました😊

ところで、ツタに覆われた建物を見ると「わ~スゴイ!」と思うとともに「この建物 大丈夫?」とも思うんですが、
ツタに覆われた家に住むことに憧れる方は👇こちらの記事をどうぞ🌿
ツタに覆われた緑のお住まいのメリット・デメリット|街の外壁塗装屋さん

それと「ツタに覆われた建物」に魅力を感じ、偏愛している方もいるようで、
あなたも「ツタに覆われた建物」に魅力を感じるなら👇こちらの記事をどうぞ🌿
蔦まみれ建築入門|note 蔦まみれのススメ
絶対蔦感覚を磨く|note 蔦まみれのススメ

あ~ツタの記事を書いたので、かねがね思ってた「アイビーとツタの違い」って何?🔍
アイビー(Ivy)セイヨウキヅタの別名
 ウコギ科キヅタ属 常緑
ツタ
 ブドウ科ツタ属 落葉性

それと、倉敷アイビースクエアの外壁を覆っている蔦は、キヅタかツタか?🔍
『キヅタではなくツタです。』
常緑のキヅタ(Ivy)ではなく、落葉性のツタ(ナツヅタ)なので紅葉してますね🍁

ちなみに、京王閣の建物を覆っていた蔦は、ナツヅタ(ツタ)です。
👇こちらの記事のツタの葉の画像をご覧ください。
ナツヅタ(ツタ) 夏蔦|川崎みどり研究所
あ、この記事の「文化」に『平安時代には早春に幹から樹液を採り、煮詰めて甘味料を作ったので甘蔓(あまづら)と呼ばれた。』とありますが、これって「枕草子」に出てくる「あてなるもの」ですよね!🍧
コレ👉あまづらの削り氷|日本かき氷協会
「あまづら」のかき氷が再現されてたことより「日本かき氷協会」があることの方が驚いた😅


※関連記事
2020/12/03 ツタの紅葉・ツタの吸盤
Ivy201130c



ところで「京王閣」って昔は凄かったんですね!
👉『東京の宝塚』とも称された戦前の「京王閣」|三井住友トラスト不動産
👉東京調布の京王閣(建築家・関根要太郎作品研究)|関根要太郎研究室@はこだて

2025年5月20日 (火)

【ジンガサウニ】Colobocentrotus atratus のウニ殻ランプ~

250518a61b
収集癖と偏愛づくめの蚤の市『東京蒐集』で蒐集(しゅうしゅう)してきたジンガサウニの殻16個
250518a00
これを2回にわたって偏愛(ウニ殻愛)に満ちたブログ記事に書いていたら…
ウニ殻蒐集@東京蒐集で【ジンガサウニ】
紫色系【ジンガサウニ】のウニ殻鑑賞~
このウニ殻が「ジンガサウニ:Colobocentrotus mertensii」ではなく、ジンガサウニ属の一種(ジンガサウニの仲間)Colobocentrotus atratus のウニ殻であることが判明してしまいました💧

Colobocentrotus mertensii 👈こちらが標準和名「ジンガサウニ」で、
Colobocentrotus atratus 👈こちらは標準和名はまだないようで、学名をカタカナ表記すると「コロボセントロトゥス・アトラトゥス」です。まぁ、どちらもジンガサウニ属(Colobocentrotus)ですので、「ジンガサウニ」で問題ないよね。鳥羽水族館飼育日記でも「ジンガサウニ」だったし😅

これまで2回の記事では、褐色系のジンガサウニ殻
250518a10250518a21
紫色系のジンガサウニ殻を観賞してきましたが、ウニ殻鑑賞の〆は「ウニ殻ランプ」で🌟

▼まずは紫色系ジンガサウニのウニ殻ランプ~
250518a62
ウニ殻ランプを真上から撮ると、頂上系の欠落した穴から光が大量に漏れるので眩しい(👈これが観察の邪魔💧)
このジンガサウニの殻は、頂上系の多孔板生殖板終板は残っているのですが、囲肛板は(肛門の開閉で動く(筋肉でつながっている)板なので)欠落しています。
Murasakiuni2004g2b👈囲肛板も残っていたムラサキウニの頂上系の図解

真上から撮ると欠落した囲肛板の穴からの光の漏れが眩しいのですが、斜めから撮れば…
250518a63
…いい感じ😊 この画像は下からの LEDベースライトの光の他に、外側からもライトを当てて撮ってます。
外からのライトを無くすと…
250518a64
夜のネオン街

ウニ殻ランプ鑑賞の「美の壺」は… 孔対から漏れる銀河のような光の煌めき~🌌
250518a65
はぁ~🍷が合いますかね?

ウニ殻の構造を観察するには…
250518a66
…こういう画像の方がいいんですが、ベースライトの鏡に映ったカメラのレンズが邪魔💧

250518a68
この画像だと間歩帯板の繋ぎ目が紫色の線となって分りますね。

▼つぎは褐色系ジンガサウニのウニ殻ランプ~
250518a70
あら!孔対の光が赤いよ‼
250518a73
これは「銀河」ではなく、火山から流れ出る「溶岩」
250518a74

👉ウニ殻図鑑No.2「ジンガサウニ」|なぎさひろい を見ると、子供サイズのウニ殻は紫色で、大きくなると紫色は薄れているのですが、紫色系(子供)と褐色系(大人)で孔対から漏れる光の色がこんなに違うとは予想外でした😃

外側からも光を当てて…
250518a76
棘疣ゴツゴツの岩肌を流れ落ちる溶岩流~😅

はぁ、ジンガサウニのウニ殻ランプ~🌟 楽しかった😊
3回にわたるジンガサウニの偏愛(ウニ殻愛)に満ちたブログ記事もこれで おしまい。



※関連記事
2020/04/29 ウニ殻コレクション【まとめ】
Unilamp10a

2020/04/27 ウニ殻コレクション【ウニ殻ランプ】撮影方法
2021/09/04 ウニ殻ランプ『ウニ殻観察キット』を 博物ふぇすてぃばる!7 に出品します
2022/09/25 ウニ殻ランプ『ウニ殻観察キット』を 博物ふぇすてぃばる!8 に出品します

2025年5月19日 (月)

紫色系【ジンガサウニ】のウニ殻鑑賞~

250518a50
ウニ殻蒐集@東京蒐集で【ジンガサウニ】の「つづき」です😊
東京蒐集』で蒐集(しゅうしゅう)してきたジンガサウニの殻は16個
250518a00
たまたま、褐色系8個、紫色系8個だった。
ジンガサウニの殻の色が違うのは👉ウニ殻図鑑No.2「ジンガサウニ」|なぎさひろい を見ると、子供サイズのウニ殻は紫色で、大きくなると紫色は薄れていくようだ。上の16個のジンガサウニ殻の画像を見ると、紫色系は褐色系より小さい。だから紫色系はまだ成長途中のジンガサウニなんだと思われます。
その紫色系の中の一つを観賞~しましょう😊

250518a50
前回の記事で『ナガウニ科のウニ殻を撮るときの「フォーマルな」向きは、縦長ではなく、横長に置いて、多孔板を上です!』と書きましたが『なぜそっちを上にするかというと、そっちが前だから。』という理由の他に、もう一つ…
歩帯に注目してみると、横長方向だと歩帯が「大」の字で左右対称で安定感があるのですが
250518a50a250518a50b
縦長方向だと安定感が無い💧

口側を見ると…
250518a56
周口部の穴は五角形なので…
250518a56a250518a56b
縦長より横長の方が安定感がありますよね😅

あ~ウニ殻鑑賞が変な方向に脱線しましたので💧
普通に鑑賞しましょうね。

250518a51
棘疣(とげいぼ)~
250518a52
昨日観賞したウニ殻の棘疣は擦れてましたが、このウニ殻の棘疣はツルツルです😊

頂上系
250518a53
多孔板の多数の孔も撮れた~😃
(あ、肉眼では見えなかった糸くずみたいな物がくっついてるのも写ってる💧)

▼頂上系~間歩帯の棘疣と、歩帯の孔対と棘疣~
250518a54

▼棘疣と孔対をドアップで
250518a55
棘疣の白い〇は、小さいものを撮るカメラ OLYMPUS Tough TG-6LEDライトガイドの光の写り込みです💧 そんなことより…
▼孔対が2列ありますね
250518a55a
ウニ殻図鑑No.2「ジンガサウニ」|なぎさひろい を見ると、孔対は1列です。
ん~困った💧 このウニ殻は「ジンガサウニ」なのでしょうか?疑惑🤔

まぁ、とりあえずウニ殻鑑賞を済ませましょう😅

▼真横から見ると、口側(下面)は緩く湾曲しています。
250518a57

▼口側は管足数=孔対の数を増やし、強い波が打ち寄せる岩礁での吸着力を高めています。
250518a58
あ、周口部の中に…
耳状骨
250518a59
ウニの口器(アリストテレスの提灯)を動かす筋肉が耳状骨に繋がっています。

▼頂上系を内側から見る
250518a60
5枚の生殖板にそれぞれ1つ、5個の生殖孔があります。生殖板の1つは水管系に海水を通す複数の孔をもつ多孔板です。
生殖板の先には間歩帯板が繋がっています。内側から見ると間歩帯板が融合しているように見えますが、
▼ウニ殻ランプ~すると…
250518a61
間歩帯板が多数の殻板からなることが明るい光の筋で分りますね🌟
ウニ殻鑑賞の〆はウニ殻ランプ~なんですが、また長い記事になってしまったので、つづく…😅

つつき…👉【ジンガサウニ】Colobocentrotus atratus のウニ殻ランプ~



※それより、このウニ殻は「ジンガサウニ」なのか?疑惑を調べておかねばなりません!

BISMaLでジンガサウニの学名を調べると…
Colobocentrotus mertensii Brandt, 1835 ジンガサウニ(ナガウニ科)

Colobocentrotus mertensii shell”で画像検索すると、紫色のジンガサウニの画像があった!
👉Colobocentrotus|Wikipédia(フランス語版)
その紫色のジンガサウニの殻の画像は、私のウニ殻の特徴とよく一致し、孔対も2列あります!
でも、画像のタイトルが“Test de Colobocentrotus atratus.”って💧“Test”って何よ?
あ、“Test”にリンクがあった👉Test (zoologie)|Wikipédia(フランス語版)
『動物学では、テストは、ウニなどの特定の動物、または有孔虫などの微生物を保護する機能を持つ、石灰岩またはシリカ、キチン質または複合材料をベースにした、丸みを帯びていることが多い鉱物エンベロープです。』
『語源:「テスト」という用語は、ラテン語のtesta(「殻、甲羅」)に由来し…』
へ~ では「ジンガサウニの殻」なのね😃
でも、学名が違う~💦
今度は GBIF で検索
👉Colobocentrotus mertensii (Brandt, 1835) 👈これがジンガサウニ
👉Colobocentrotus atratus (Linnaeus, 1758) 👈私が入手したウニ殻

あ~ Colobocentrotus|Wikipédia このページは「ジンガサウニ:Colobocentrotus mertensii」という「種」ではなく「ジンガサウニ属:Colobocentrotus」の説明だったのですね。

ということで、私が入手したウニ殻は「ジンガサウニ:Colobocentrotus mertensii」ではなく、ジンガサウニ属の一種(ジンガサウニの仲間)のウニ殻でした😅

ところで、Colobocentrotus atratus shell”で画像検索すると「在庫あり」ます😃 例えば…
👉Oursin tortue violet|DEYROLLE  👈なかなかのお値段です
海外では「ジンガサ(陣笠)ウニ」の一般名は“Oursin tortue”(亀ウニ)なんですね🐢
👉OURSIN ECHINOMETIRIDAE COLOBOCENTROTUS PODOPHORA ATRATUS  👈こちらのページの画像で孔対の並びも見られます。ところで、10.00 € っていくら?

レユニオン島ではジンガサウニ属が岩礁にいっぱい貼りついている😱
👉Les oursins tortues sur les rochers de l'île de La Réunion.

Colobocentrotus atratusOursin tortue|Wikipédia(フランス語版)のページがあった。このウニはレユニオン島フランスの海外県)に多数生息するので、フランス語版Wikipédiaに解説が多いようです。
このページを訳してもらうと、Colobocentrotus atratus のカタカナ表記は「コロボセントロトゥス・アトラトゥス」でした。

2025年5月18日 (日)

ウニ殻蒐集@東京蒐集で【ジンガサウニ】

250518a00
収集癖と偏愛づくめの蚤の市東京蒐集(しゅうしゅう)』に行ってきました~😃
250518b02
今回 第4回で、私が行くのは2回目。
2日前に昭和記念公園の『東京蚤の市』に行って貝殻/ウニ殻蒐集してきましたが、今回も「ウニ殻蒐集」してきました😊
東京蚤の市は会場が広くて+立川駅から昭和記念公園まで徒歩20分かかるので、疲れます😅が、
東京蒐集は京王多摩川駅から徒歩5分と近く、会場もコンパクトで、お散歩気分で疲れません。それと『収集癖と偏愛づくめの蚤の市』なので、出品されてる品々を見て回るだけでも楽しい。昭和記念公園の『東京蚤の市』の会場を歩いているとあちこちで「これカワイイ!」という女子の声が聞こえたのですが、『東京蒐集』は「カワイイ」より「面白い」という感じ。私は「何コレ?何コレ!面白い~😃」という物に出会えると楽しくなる。そして今回出会った逸品は…

250518a02
あ~!ナガウニがこんなにいっぱい‼
でも、私が知ってるナガウニの殻とはだいぶ色が違いますよ。これは、ナガウニ科の何でしょうね?
Googleレンズで🔍したら…「ジンガサウニ」が出てきた!
👉ウニコレ3|鳥羽水族館飼育日記「ジンガサウニ」
👉ウニ殻図鑑No.2「ジンガサウニ」|なぎさひろい
👉ジンガサウニ|UNI CLUB
ん!このウニ殻は「ジンガサウニ」ですね🧐
間歩帯の棘疣(とげいぼ)の並びが、鳥羽水族館飼育日記のジンガサウニの画像と一致します。殻の赤道部(一番膨らんだところ)で間歩帯の棘疣6個並んでいます。(他のナガウニ科の棘疣はこういう並びではないから、ジンガサウニですね。)
250518a09
「ジンガサウニ 殻」を画像検索してみると、間歩帯の棘疣の数がもっと多かったり、少なかったりするのですが、なぎさひろいさんによりますと『ジンガサウニは「成長していくにつれて形状が変化してジンガサウニっぽさが出てくる」のが特に面白い♪』そうで、小さい頃のジンガサウニの棘疣の数は少ないですね。それと、小さい頃のジンガサウニの殻は紫色なんですね。

UNI CLUB によりますと ジンガサウニの分布は『 伊豆諸島以南、薩南諸島以南、インド・西太平洋海域』です。
でも「ジンガサウニ 奄美大島」で検索しても 約64件しかありません。『外海に面した波の荒い岩礁域』に行っても、そこでジンガサウニの殻に巡り合う幸運は訪れそうにないから、今ここ『東京蒐集』でジンガサウニの殻に巡り合えた幸運に感謝して、ジンガサウニの殻は「買い」です😃
250518a01
ジンガサウニは『外海に面した波の荒い岩礁域』に生息しているためか、殻が分厚くしっかりしています。そのため、頂上系も欠落せずに残っているものが多かったので、頂上系が残っている殻をチョイスして、16個。殻の大きさは 45mm~60㎜

では、左上隅の1個を観賞~
250518a33

ナガウニ科のウニ殻を撮るときの「フォーマルな」向きは、縦長ではなく、横長に置いて、多孔板を上です!
ナガウニ科|UNI CLUB の向きも、そっち向きです。
なぜそっちを上にするかというと、そっちが前だから。
250518a33b

▽口側
250518a34
頂上系を内側から見ると、5個の孔は生殖孔で、生殖孔のある殻板が生殖板です。『そのうち1枚は水管系に海水を通す複数の孔(水孔)をもち、多孔板とよばれる。』by ウニハンドブック

▽歩帯の孔対と、間歩帯・歩帯に並ぶ棘疣
250518a35

▽ちょっとダークに陰影をつけると重量感が増します😅
250518a36

▽孔対と棘疣をドアップ
250518a39
ジンガサウニの孔対は特定の配列はなく、とにかく「密」ですね。
歩帯の棘疣は2列ですが、
▽間歩帯の棘疣は(赤道部付近では)6列
250518a40
棘疣の表面は(生きてるときは)ツルツルですが、ゴチャとまとめて運ばれるうちに擦れ合って、摩耗してます💧

▽横から見ると口側(下面)は緩く湾曲しています。
250518a41
このように湾曲しているのは、岩礁や転石にくっついているとき、殻と岩/石との隙間を小さくできるからでしょうか?

ウニハンドブックによりますと『非常に強い波が打ち寄せる岩礁や転石に強く固着して生息する。
口側の管足数を増やし吸着力を高め…』

▽口側の管足数=孔対の数が増えている様子
250518a43

はぁ~🍵 ジンガサウニの殻を観賞してたら、だいぶ長くなってしまいました😅
あと、ムラサキ系ジンガサウニと、ジンガサウニ殻ランプ~の観賞も残っているのですが、それは別記事で(つづく…)

つづき…👉紫色系【ジンガサウニ】のウニ殻鑑賞~ 👈この記事を書いていて、このウニ殻は「ジンガサウニ:Colobocentrotus mertensii」ではなく、ジンガサウニ属の一種(ジンガサウニの仲間)Colobocentrotus atratus のウニ殻であることが判明しました💧

つづき…👉【ジンガサウニ】Colobocentrotus atratus のウニ殻ランプ~



「ジンガサウニ 奄美大島」で検索しても 約64件しかありませんでしたが、
「ジンガサウニ 沖縄」で検索したら、約1,150件あって、そのトップに出てきたこちらの記事…
👉固着特化!ジンガサウニが超かっこいい(そして味も悪くはないけど…)|平坂寛のフィールドノート
この記事を読むを分るんですが、そうか~砂浜を歩いてるビーチコーマーががジンガサウニを探すのは超難しいね😅


※関連記事
2020/04/22 ウニ殻コレクション【ナガウニ】
2023/08/21 すごいゾ! 熊本県立済々黌高等学校 生物部 ウニ班 … 放射相称であるウニ類の体に方向性があった!

2025年5月16日 (金)

貝殻/ウニ殻蒐集@東京蚤の市(昭和記念公園)

250516x
東京蚤の市が 2025/5/16~18 昭和記念公園で開催されています。
250組超の出店者とアーティストによる3日間の祭典』で、骨董市好きの私としては行ってみたいイベントだったので、初日5/16(金)に行ってきました~😊

250516a6
🌿東京蚤の市🌿の植物で飾られたゲートを入ると、リストバンドと会場マップが渡されます。
会場の『みどりの文化ゾーンゆめひろば』の面積は約2.5ヘクタールもあるので、会場マップも大きな紙になりますが、
片手に収まるほどコンパクトに折り畳まれています。
250516b3250516b4
あ、これは「ミウラ折り」ですね‼
250516b2
『大きな紙でも、対角線部分(厚紙の表紙が貼ってある部分)を引っ張るだけで、一瞬で展開、または折りたたむことができます。』
ミウラ折りの会場マップはなかなかイイね😃と思いつつ、こういうイベントの会場は「隅から隅まで見て回る派」なので、マップを見ない私😅

そしてこの日のお買い物…

ヤシガイの仲間
250516c5250516c2
250516c3250516c7
この貝殻キレイだね~🐚ヤシガイの仲間だよね。まぁ同定は帰ってから…
Googleレンズで🔍した中に
👉メロディアデマ磨き|貝殻の問屋さんが出てきて、こちらの画像が私が買ったのにすごく似てる。しかも、こっちの方が安い💧 でも送料入れたら同じくらいか😅
それより気になるのが『メロディアデマ磨き』の方!
メロディアデマ(Melo Diadema)は『ヤシガイの一種で大型に成長する種』であるが、「磨き」って何?
貝殻を磨いてあるの?
ヤシガイの殻表には模様があるんですが、私が買ったものは模様が無い。そして表面は磨いたようにツルツル✨💧
250516c16
殻の内側には模様があるね~と思ってたんですが、これ外側を磨いたから(外側の模様は無くなって)内側の模様だけ残ってるのか~💧 貝殻コレクターには嬉しくない状態ですね😢 一つ勉強になりました。

貝殻のマスキングテープ手紙社
250516d1250516d2
どのくらい貝殻が並んでいるかな~?と、貝殻の絵が一周するまで取り出してみたら…
👇こんなにあった‼
250516d9
👆これらの貝殻を同定しなくちゃ😅

▼小さなウニ殻
250516e9
頂上系が残っているウニ殻が3つありました。
これも帰ってから同定🧐

フシザオウニオウサマウニ科
250516e7

ノコギリウニオウサマウニ科
250516e6

「オウサマウニ」の名前の由来は?🔍『トゲを取り除いた殻が王冠のように見えるため』ですね👑



※関連記事
2025/05/18 ウニ殻蒐集@東京蒐集で【ジンガサウニ】
250518a00x

2019/07/29 伊豆大島で貝殻拾えなかったから、貝の博物館『ぱれ・らめーる』で貝殻観賞~
Oosima190729e

2020/03/27 博物マステ【ウニ】【放散虫】を見つけた~池袋ジュンク堂|ウサギノネドコ
Hakubutumaste1Hakubutumaste2

2025年5月13日 (火)

【アメリカネナシカズラ】海浜植物に覆いかぶさる寄生植物@三戸浜(三浦半島)

250508o3_nenasikazura
一見モダンアートにも見えるこの黄色の物体は「アメリカネナシカズラ」という寄生植物です。葉緑素を持たないため、緑色でなく黄色っぽい色をしています。発芽時には根はありますが、寄生すると根は必要ないので枯れて無くなります。それで「ネナシカズラ」💧「アメリカ」は北アメリカ原産だからです。

5月8日に初夏の貝殻拾い@黒崎の鼻~三戸浜に行ったとき、三戸浜の真ん中あたりでハマヒルガオが満開だったのですが、三戸浜の初声漁港寄りの所に来たら…
250508o1_nenasikazura
ハマヒルガオの群生の上にアメリカネナシカズラが覆いかぶさってますよ~😱
以下、ずんずんズームしていきますので、シュールなアメリカネナシカズラの姿をご覧ください。
250508o2_nenasikazura
250508o4_nenasikazura
250508o5_nenasikazura
250508o6_nenasikazura
この高さからカメラを水平に向けると…
250508o8_nenasikazura
アメリカネナシカズラの蔓の向こうに(まだ難を逃れている)ハマヒルガオが広がっています。
250508o9_nenasikazura
こんなにアメリカネナシカズラが広がってる~😱

平塚市博物館によりますと『特に海岸のハマヒルガオによく寄生する』そうです。

アメリカネナシカズラの学名は Cuscuta campestris(クスクタ・カンペストリス)で、
“Cuscuta campestris”で検索すると、英語版Wikipediaの“Cuscuta campestrisが出てきます。そして、そこに記されていたことが日本語版Wikipediaのアメリカネナシカズラより面白い🌿😃
「このページを訳す」でGoogle先生に訳してもらった中から引用…
『この植物の種子は水鳥によって大量に散布されていることがわかっています。』
『世界で最も広く分布する寄生雑草の一つです。
 自家受粉で、1株で最大16,000個の種子を生産することができる。』😱
GBIFCuscuta campestris Yunck.には「13,065 座標ありのレコード」があり、世界中に分布してますね~! 特に北アメリカ、ヨーロッパ~西アジア、そして日本も、黄色が濃いよ💧

『植物の化学誘引物質を認識することで適切な植物の茎を探します。
ネナシカズラが寄生する植物を認識するもう1つのメカニズムは、宿主植物から反射される光に依存しています。ネナシカズラは、ほとんどの植物表面で反射される波長である「遠赤色光」に強く惹かれます。』
え!どうやって光を感じるの?
アメリカネナシカズラが遠赤色光に惹かれるメカニズムは?」と🔍したら…
『アメリカネナシカズラが遠赤色光に惹かれるのは、フィトクロムという光受容体による光応答が関係しています。遠赤色光を感知すると、寄生植物は宿主植物に寄生するために茎を伸ばし…』
👉寄生植物アメリカネナシカズラの寄生メカニズムの定説を覆す現象を発見|神奈川大学[PDF](2023)
『植物は光を光合成のためのエネルギーとしてだけでなく、周囲の環境を感知するためのシグナルとしても利用しています。』へ~🌿

フィトクロムって?🔍
『フィトクロムは、植物が光を感知するための光受容体の一種です。』
👉5分でわかる!光受容体|映像授業のTryIT
「5分でわかる」は「この動画の要点まとめ」の方で、動画は20分ほどの長さです💧でも、12分あたりからは「練習」ですので、その前の「光受容体」
フォトトロピン:青色光受容体⇒光屈性、気孔開口
フィトクロム :赤色光受容体⇒光発芽、花芽形成

へ~ これが高校生物で学習することなんですか。生物の仕組みはどんどん解明されているんですね😃 そして、知れば知るほど生物の謎(まだ分っていないこと)が増え、それを探し知る楽しみが増える😊🌿🌿



※関連記事
2016/06/02 黄色い網のような植物【アメリカネナシカズラ】…葉緑素をもたない寄生植物
160601a1americanenasikazura

2017/05/30 あんまり拾えなかった貝殻拾い…三戸浜でアメリカネナシカズラ~
Mitohama170530b

2024/03/04 ネナシカズラ(ヒルガオ科)とスナヅル(クスノキ科)は【収斂進化】の良い見本
160601a1americanenasikazura230208s1sunazuru

アメリカネナシカズラはヒルガオ科で、寄生されてたハマヒルガオヒルガオ科ですね。同属相身互う? いや、ハマヒルガオの立場では「同属嫌悪」かな😅

2025年5月12日 (月)

【ハマボウフウ】の花/蕾~初夏の海浜植物@三戸浜(三浦半島)

250508m3_hamaboufuu
5月8日に初夏の貝殻拾い@黒崎の鼻~三戸浜に行ったとき、三戸浜でハマボウフウの花が、い~っぱい咲いてました~😃
250508m2_hamaboufuu
あっちにも、こっちにも!
三戸浜のこの辺(真ん中あたり)にはハマボウフウが自生してるのは知ってましたが、こんなにいっぱい花が咲いているのは初めて見たよ~😃

では、近くでハマボウフウの花を…
250508m4_hamaboufuu
おや、このハチは何でしょうね?
250508m5_hamaboufuu
Googleレンズで🔍したら…「キスジツチスガリ」ですね。
あ👇こちらのブログでは、鳥取砂丘でハマボウフウの花で吸蜜するキスジツチスガリの画像がありますよ🐝
鳥取砂丘希少種 ニッポンハナダカバチ・キスジツチスガリ|こん近のblog
あら、鳥取県ではキスジツチスガリは準絶滅危惧種なんですか~
ところで「キスジツチスガリ」という名前の「キスジ」は見た通り黄色い筋で、「ツチ」は地下に巣穴を作るから、では「スガリ」は何?🤔🔍
👉キスジツチスガリ(黄筋土すがり 黄筋土棲蜂:ハチ目フシダカバチ科)|き坊の棲みか
へ~ 土棲蜂 で「つちすがり」と読むんですか~🐝

あ、ハマボウフウの花の観察に戻りましょう😅
250508m6_hamaboufuu
ハマボウフウの花は、今まさに「咲くゾ~‼」という状態で、葉の広がりに対し、右下の花はまだ蕾?
250508m7_hamaboufuu
へ~ハマボウフウの蕾が開くときはこんな感じなんですね。
👆これが
👇こんな風に花ひらくんですよ😃
250508m9_hamaboufuu

「ハマボウフウ」で画像検索すると、開いた花の画像か、野菜としての葉の画像が多く、蕾の画像は少ない。私も初めて見た。
もっと小さい開く前の蕾はないものか?
以下、開花前のハマボウフウの蕾の画像を並べておきますね🌿
250508m8_hamaboufuu
250508m10_hamaboufuu
250508m11_hamaboufuu
250508m12_hamaboufuu
250508m14_hamaboufuu
250508m13_hamaboufuu
うわぁ~!面白い形😃
これから大きく花開くゾ!という生命力を感じますね😊
そして、大きく花開いたハマボウフウ
250508m15_hamaboufuu
葉/茎の差し渡しは60cm。花は25cmぐらいあります。



ハマボウフウ|Wikipedia には…
『海岸の砂地に自生する海岸性の多年草。』👈あれ?「海浜植物」と書いてないよ💧
『名称の由来は中国産の防風と根の効用が似ており、浜辺に自生することからであり、海岸防風林とは関係がない。』👈名前を覚えるとき、ここポイントですね😅
『かつては日本各地の海岸で知られていたが、海浜の侵食(河川護岸・川砂採取などによる砂の供給量減少が原因と見られている)などで、近年自生地が著しく減少している。』そうです💧
👉レッドデータ検索システム「ハマボウフウ」


※関連記事
2017/07/30 手毬のような【ハマボウフウ】の実
Hamaboufu170707aa

2024/11/25 【ハマボウフウ】晩秋のビーチコーミングついでの海浜植物観察@三戸浜
241122o3hamaboufuu

2025年5月11日 (日)

【ハマヒルガオ】の群生~初夏の海浜植物@三戸浜(三浦半島)

250508l1_hamahirugao
5月8日に初夏の貝殻拾い@黒崎の鼻~三戸浜に行ったとき、三戸浜でハマヒルガオの群生が満開(って言うのか?)でした😃
250508l2_hamahirugao
ハマヒルガオ|Wikipedia には『典型的な海浜植物』とありまして、まぁ砂浜の海岸に行けば普通に見られるものですが、こんなに広範囲にいっぱい咲いてると、ちょっと感動😃
250508l3_hamahirugao
『同属(ヒルガオ属)の他種がつる植物であるのに対して、匍匐性植物となっている。』
250508l4_hamahirugao
匍匐性植物とは『茎やツルが地面を這うように伸びる植物。グランドカバーとして利用されることが多く、地面を覆うことで雑草の抑制や土の流出防止、庭の美観向上に役立ちます。』ということはですよ、ハマヒルガオは砂浜の砂の流出防止に役立っているのでしょうか? Wikipediaの「人との関係」には『実用的な利害はない。』と記されますけど💧
「ハマヒルガオ 砂浜の砂の流出防止」で🔍すると『ハマヒルガオは、砂浜の砂の流出を防ぐのに役立つ植物です。
ハマヒルガオは砂浜の侵食を防ぎ、生態系を維持する上で重要な役割を果たしています。』だよね😊🌿

ハマヒルガオの花
250508l5_hamahirugao
ハマヒルガオの蕾は傘を閉じたような形
250508l9_hamahirugao
傘を閉じたような蕾が開いてくると…
250508l6_hamahirugao
5枚の花弁が折り畳まれているんですね。
ハマヒルガオは5枚の花弁がくっついた合弁花なんですね。
ところで、花弁の先端にいる小さな赤いの…何❓
他の花を覗いて見たら…
250508l7_hamahirugao
何か小っちゃいのがいっぱいいますよ~‼
250508l8_hamahirugao
ハエとダニのようです。
250508l10_kabeanatakaradani250508l11_kabeanatakaradani
「初夏に現れる赤い小さなダニ」で🔍すると…「カベアナタカラダニ」のようです。

なぜハエとカベアナタカラダニがハマヒルガオの花の中にいたかというと~
ハエは花の蜜や花粉を求めてやってきたのでしょうね。ハエは重要な花粉媒介者です
また、カベアナタカラダニの主食は花粉です

こちらの記事に👉春に大量発生!赤い小さな虫の正体とは?カベアナタカラダニの生態と対処法|note
『結論から言うと、人間には害はありません。カベアナタカラダニは人に嚙みついたりする生物ではなく、主な食べ物は花粉です。なので、どちらかというと現代では益虫に分類されてもおかしくはありません。』ん😃
そして👆こちらの記事の「まとめ」に出てくるカベアナタカラダニくんのイラストがカワイイ😊
『見た目のインパクトから嫌われがちですが、ほとんど害はなく、自然のサイクルの一部として存在しているカベアナタカラダニ』👈ここ、重要だと思います。

こちらにも「ダニ愛」に溢れた記事がありました👉やっぱりダニが好き!第11話『春告ダニ』|科学バー

…ということで、ハマヒルガオが群生していることで、これらの生き物が集り、ハマヒルガオは生態系を維持する上で重要な役割を果たしているようです🌿



※関連記事
2022/06/07 海浜植物【ハマボウフウ】と【ハマヒルガオ】の実 @三戸浜
Hamahirugao220607c
👆5月に花いっぱい!だったのが、6月には実がいっぱい!になるんですね。

«赤紫色の蝶形花【ハマエンドウ】初夏の海浜植物@黒崎の鼻~三戸浜(三浦半島)

フォト
2025年6月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

Google AdSense


無料ブログはココログ

blog parts

  • ココログカレンダーPlus