センダンの実を拾いに…
そうだ、センダンの実も落ちている頃だから(ちょっと思い出すのが遅かったかな?)と、拾いに行ってきました〜
今日の収穫(^o^)
緑色のはセンダンの実(果肉つき)
白いのは果肉の中にある核(とっても堅い)この中に種子があります。
センダンの木のところに行って見上げると〜
まだセンダンの木に実がついています。
こちらのページ→センダン|農研機構によりますと『果実は10月頃黄色に熟しますが落葉後も木に長く残ります』とのこと。そうだったのか。
この写真の実は高くて届きませんが、ジャンプすれば届くところにも実があったので、ジャ〜ンプ!
白いセンダンの実の核は、木の下に落ちていたのではなく、センダンの木の近辺数十メートルの範囲に落ちていました。誰が運んだの?鳥かな?
「センダンの実 散布」で検索して出てきたこちらのページに詳しく書いてありました。
⇒センダンの実 (京都九条山の自然観察日記)
ふむふむ、なかなか勉強になります。木の実好きの人は是非ご一読ください。
種子のハンドブックを見ていると種子の散布方法として…風散布,水散布,自発的散布,重力散布,動物散布,被食散布…などの言葉が出てきますが、『周食散布または果肉報酬』という言葉は初めて知りました。
このページから引用させていただきます(小林正明著『花からたねへ―種子散布を科学する』2007年からの引用ということになりますが)
『また鳥は歯がなくて餌を飲み込むので種子が傷つかない。また空を飛ぶために身を軽くする必要があり,数分から数十分で排出するという特性がある。早く排出すると親植物からの移動距離が極端に遠くならず,似ている環境に散布される可能性が高い。鳥の排出の多くは数十m,どんなに遠くても1kmを越すことはないといわれている。』
なるほど〜!それで、センダンの実の白い核は木から数十メートルの範囲に落ちていたのですね!とっても納得しました〜(^o^)
さらに引用させていただきます m(_ _)m
『この散布方法をもつ植物は果肉はもちろんだが,鳥が食べやすい果実の大きさと種子が消化されない固い殻(核;胚を保護する堅い種皮や内果皮など)を用意している。そして果実の色を鳥の食欲をそそる赤,青黒色,黒褐色にしている。これは多くの分類群で同じ方向に進化した(収れんした)といわれている。』
あ〜!この「多くの分類群で同じ方向に進化した(収れんした)」って『収斂進化』のことですね〜!
私がなぜ「収斂進化」なんて言葉を知っているかというと、つい先日お友達が『種子がなぜ色んな形態を持つようになったのかは「進化」という観点で考えるといいよ。そうだ、進化には「収斂進化」という面白い現象があるんだよ。』と、タラバガニはカニじゃなくてヤドカリ!っていう話をしてくれたのでした〜(^_^)
※「センダンの実」の記事
2013/01/21 センダンの実の核は何角形?
2014/01/02 木の実拾い初め…武蔵野公園でラクウショウ,センダン,ソシンロウバイ,シラン
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「木の実」カテゴリの記事
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本日ワン公の散歩で竹藪の中の背丈ほどの高さに
しわくちゃな黄色い実が固まって沢山なっていたので
カメラに撮った。ついでにWebで調べた見たらせんだん
の実と分かったが毒性が強いとありワン公が食べれば
大変だとあった。拾ってもよいものでしょうか。
投稿: ごん | 2018年1月13日 (土) 19時30分
ごんさん
拾っても大丈夫ですよ。食べなければ。
Wikipediaの「センダン」には…『たまにヒヨドリなどが食べに訪れる。しかしサポニンを多く含むため、人、犬が食べると中毒を起こし摂取量が多いと死に至る。』
Wikipediaの「サポニン」には『さまざまな植物で見られ・・・サポニンが含まれる植物には次のようなものがある。…ダイズ、アズキ、…』
Wikipediaの「アズキ」には『サポニンによる鎮咳作用やタンパク質、ミネラルの作用を利用した薬膳にも欠かせない素材のひとつである。』
…ということで、少量なら「薬」、大量なら「毒」になるのだと思います。
投稿: あうるの森 | 2018年1月14日 (日) 11時13分