フタバガキの種子の羽根は萼片なんですって〜!…観察してみました
『世界で一番美しい種子図鑑』で「フタバガキの種子の羽根は萼片なんですって〜!」と知ってビックリ。
『花の5枚の萼片のうち2枚か3枚か5枚が長く伸びる。』とのことなので、羽根が2枚のフタバガキは、発達しなかった3枚の萼片の痕跡があるはずですよね〜。観察!しようとしたら、コレクションのフタバガキの種が見つからない… でも発掘できましたので、観察してみま〜す(^^)/
このフタバガキの種子は⇒自然の実色々 - 軽井沢 ジャムこばやしで入手したものです。
サイズは大・中・小とあったのですが、久々に見たら「特大」が増えていた〜
(欲しい〜けど、これ一つだけ購入すると送料の方が高くついちゃうので、我慢です(^^;)
それより観察しましょう。
▼フタバガキ(大)
←萼片が発達して羽根になってる
←萼片が未発達
←萼片が発達して羽根になってる
←2枚の萼片が未発達
ほんとだ〜!2枚の萼片が発達して羽根になり、残り3枚の萼片は発達せずに痕跡が残ってます。
▼フタバガキ(中)
←萼片が発達して羽根になってる
←萼片が未発達
←萼片が未発達
←萼片が発達して羽根になってる
←萼片が未発達
フタバガキ(大)は丸い実でしたが、(中)は下から見るとこんな形です↓
未発達だった3枚の萼片に種子が囲まれている様です。
▼フタバガキ(小)
下から見るとこんな形です↓
萼片と萼片の接合部が縮れて波打ってます。よ〜く見ると、接合部の線が5本見えます。
←萼片が発達して羽根になってる
←萼片が未発達
←萼片が発達して羽根になってる
←(分かりにくいですが)2枚の萼片が未発達
フタバガキ(大)(中)(小)どれも、2枚の萼片が発達して、3枚の萼片は未発達でその痕跡が残っていました。
でも(大)(中)(小)で形が色々ですね〜 それぞれ別の「種」なんでしょうが(フタバガキ科には何百種類もあるそうです)「フタバガキ図鑑」がないと種の名前まで分かりませんね〜
さて、羽根が2枚のフタバガキは、2枚の萼片が発達して羽根になり、3枚の萼片は未発達なので、2枚の羽根は左右180度に一直線には並びません。ちょっとズレているんです。
2枚の羽根を上から観察してみましょう〜
←フタバガキ(大)の羽根…意外と一直線
←フタバガキ(中)の羽根…ほらズレてる
←フタバガキ(小-1)の羽根…ズレてる
←フタバガキ(小-2)の羽根…ズレてる
←フタバガキ(小-3)の羽根…かなりズレてる
フタバガキの種子に興味を持たれた方、模型を作って、くるくる回りながら落ちてくるのを見てみませんか?
作り方はこちら→(飛ぶ種)フタバガキの種子の模型の作り方
フタバガキの種子がくるくる回るのは「2枚の羽根がちょっとズレてる」から!のような気がするんです。
ほんとかどうか?興味を持たれた方は、模型を作ってお試しください(^_^)
※フタバガキ(小-1)(小-2)(小-3)の三つを投げ上げてみると…
2枚の羽根がちょっとズレてる(小-1)と(小-2)はよく回ります。
でも、かなりズレてる(小-3)は、あまり回らずすぐに落ちてしまいます。
フタバガキ(大)は一直線に羽根がついているのですが、投げ上げてみるとくるくる回ります。
模型を作って何度も投げ上げてみると、きっちり左右対称だとよく回らない傾向があるようなんです。
じゃフタバガキ(大)はなぜ回るの?
一番上の写真をご覧ください。左右の羽根の曲がり具合が違いますよね。
ちょっと左右非対称からズレてると、そのバランスの崩れで回り出すのではないかと思うんですよ〜
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