貝殻拾い【マツバガイ】?【ヨメガカサ】?→【カラマツガイ】かも… 千葉・館山 沖ノ島
貝殻拾い…千葉・館山 沖ノ島に行って、大収穫ではなく、そこそこの収穫だったのですが、
なぜか小っちゃな↓この貝ばかりが大収穫〜(^o^;
94個もあります。2cm未満、1cm程度の小っちゃなマツバガイのような・・・
でも、これ「マツバガイ」?
これまでに拾ったマツバガイとちょっと違うんですけど〜
→貝殻拾い【マツバガイ,ウノアシ,ツタノハガイ】一色海岸(葉山町)
一色海岸で拾ったマツバガイや図鑑やハンドブックで見慣れたマツバガイと同じタイプは、左上のと、下から3段目の左側の3個だけ。
裏返すと違いがよく分かります。
ほらね、マツバガイと今回拾った貝とはかなり違う。
これはもしかして「ヨメガカサ」?
画像検索結果で比べてみましょう…
⇒「マツバガイ」の画像検索
⇒「ヨメガカサ」の画像検索
ん〜どちらも裏側が今回拾った貝殻のように黒くはないのですよ〜
特徴の違う3種類を並べてアップで見てみましょう。
左端のが「マツバガイ」右端のが今回大収穫の「マツバガイ?ヨメガカサ?」
裏返すと…
真ん中のはマツバガイと形態は似ているのですが、白い。
今回大収穫の「マツバガイ?ヨメガカサ?」は、裏が黒くて、殻の縁がギザギザ。
それと、放射肋の凸凹が大きい。
放射肋や殻の縁がギザギザという特徴で「ウノアシ」に近い?
↓こっちがウノアシ。全然違いますね。
ん〜私が拾った「マツバガイ?ヨメガカサ?」は、たぶんマツバガイ/ヨメガカサとは別種で名前があると思うんですが、何ていうのでしょう?
図書館にあった貝殻図鑑も調べてみましたが、特徴の一致する貝を見つけられませんでした(*_*)
あ、貝殻拾い【マツバガイ,ウノアシ,ツタノハガイ】一色海岸(葉山町)の写真を改めて見ると…3段目右側の貝殻は、今回のと同じ種類の貝殻ですね〜
名前が分からないけど貝殻鑑賞〜(^_^)
※これらの貝殻の大半は沖ノ島の手前、下の地図の赤矢印の所で拾いました。ちょっと立ち寄ったら、この貝殻がい〜っぱいw(*゚o゚*)w 10分ほどで数十個拾えました〜
※マツバガイといえば〜外套膜にビックリです!
→貝殻拾い【マツバガイ】の背比べ
カサガイ目の貝殻の写真が色々載ってるこちらのページを見つけました
⇒カサガイ目|材木座海産貝類
でも、今回拾った貝と同じ貝は… 無いような…
あ、「ツタノハガイ」が表側の形状が近いかな。でも「ツタノハガイ」で画像検索しても裏側が黒いものは出てこないのですよ〜
あ〜!似てるの見つけました〜!「カラマツガイ」かも…
⇒「カラマツガイ」の画像検索結果
⇒カラマツガイ 市場魚貝類図鑑
⇒身近な貝殻図鑑:カラマツガイ - そらいろネット
ん〜「カラマツガイ」のようです。
あ〜 カサガイ目|材木座海産貝類には今回拾った貝と同じ貝は無いような… と書きましたが、
「カラマツガイ」は「有肺亜綱基眼目カラマツガイ科」で「カサガイ目」ではないのでした。
基眼目・ゾウゲツノガイ目|材木座海産貝類のページにカラマツガイが載ってました。失礼しました
カラマツガイって『肺で呼吸する貝』なんですか〜!貝殻の形状は似ていても、マツバガイとは体の仕組みが違うんですね〜
そうか〜
マツバガイは… 腹足綱・カサガイ目・ヨメガカサ科 で、
カラマツガイは…有肺亜綱・基眼目・カラマツガイ科
私は「種」が違うと思っていたのですが、「綱」のレベルで違うんですね。
だから、綱→目→科→属→種って分類されている図鑑でマツバガイの近くを探しても、カラマツガイはみつからなかったんだ〜
※貝殻拾いまだまだ初心者の私は、図鑑/ハンドブックで貝殻の名前が分かるとそれで満足しちゃうんですが、科名ぐらいは一緒に覚えた方がいいのかな〜 と思いました。
※2013/6/7追記
あ〜ちょっと間違ってました(^^;
マツバガイは… 腹足綱・カサガイ目・ヨメガカサ科 で、
カラマツガイは…腹足綱・有肺亜綱・基眼目・カラマツガイ科 でした。
どちらも「腹足綱」でした。そうですよね〜
「有肺亜綱」ってどんなもの?と気になったので検索してみたら…
⇒腹足綱 - Wikipedia が出てくる。
ここでやっと「有肺亜綱」は「綱」じゃなくて「亜綱」であることに気付きました(^^;
生物の分類 - Wikipediaには…『ドメイン→界→門→綱→目→科→属→種』って分類体系が出てるんですが、「亜綱」ってなに?
マツバガイ - Wikipediaの分類は…
綱:腹足綱
亜綱:始祖腹足亜綱
上目:笠形腹足上目
目:カサガイ目
上科:ヨメガカサ上科
科:ヨメガカサ科
属:ヨメガカサ属
種:マツバガイ
ふ〜 なんですか?この「亜綱」「上目」「上科」というのは?
※「カラマツガイ」はWikipediaにページがありませんでした。
で、腹足綱 - Wikipediaを読んでいると…
『従来はえらの位置や有無などにより以下のように前鰓亜綱・後鰓亜綱・有肺亜綱の3亜綱(もしくはGymnomorphaをいれた4亜綱)に分けることが普通で、多くの図鑑や書物でもそのようになっている(下記「旧分類」参照)。しかし20世紀末から大きく見直された結果、この旧分類を使う研究者はいなくなった。現在は新たな分類体系が構築されつつある(下記「新分類」参照)。』
そうなんですか〜 カラマツガイが「有肺亜綱」というのは「旧分類」なんですね。そして、「新分類」は「工事中」状態なのですね。(ん〜 DNA解析とかで、生物の分類体系は色んな所で工事中なんでしょうね〜)
ところで、腹足綱 - Wikipediaの中に「カサガイ類」という言葉が出てきます。
そうそう、この「類」ってなぁに? 「綱→目→科→属→種」の中に「類」はありませんよね。
疑問に思ったらネットで検索…たいていWikipediaが先頭に出てくる…
⇒カサガイ - Wikipedia
『一般的には、軟体動物門・腹足綱・始腹足亜綱・笠形腹足上目に属する腹足類の総称として用いられることが多い。さらに広義には、他のグループであってもカサガイ類と似た形の傘型や皿型の貝殻を持つ腹足綱の貝類もカサガイ類と呼ばれることがある。』だそうです。
「狭義のカサガイ類」に書いてあった次の記述が「へ〜!」でした。
『かつては腹足類で最も原始的な体制を持つのはオキナエビスやアワビの仲間で、カサガイ類はここから進化して二次的に貝殻の巻きを失ったものと考えられていた。しかし、最近の研究によって今日生存する腹足類で最も原始的な体制を持つのはこのカサガイ類であって、もともと左右非対称の螺旋に巻いた殻を持った祖先はいなかったと考えられるようになった。』
巻き貝の巻が解けてアワビやカサガイ類になったのではなく、カサガイ類から巻き貝へ進化したんですか〜 へ〜(^^)
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