(飛ぶ種)アルソミトラの種子の模型の作り方
(飛ぶ種)アルソミトラの種子の模型…開発中 でしたが、これでヨシ!となったので、その作り方を科学体験クラブ府中のホームページに載せてもらいました。
夏休みの自由研究/工作などにどうぞ(^_^)
⇒(飛ぶ種)アルソミトラの種子の模型
アルソミトラと併せてフタバガキもどうぞ(^^)
⇒(飛ぶ種)フタバガキの種子の模型
去年はフタバガキの種子の模型を開発し、今年はアルソミトラの種子の模型を開発しました〜(^^)v
アルソミトラとフタバガキは飛ぶ種の模型としてはポピュラーなもので、その作り方は検索すれば色々出てくるのですが、どれも木の実好き(飛ぶ種好き)の私には違和感がありました。
それは「種子の模型」じゃなくて「飛ぶおもちゃ」になってしまっているってこと。「こんなの種子の模型じゃないよ〜」と感じてましたので、開発コンセプトは…
『飛ぶ種の模型は、本物に似てること。「飛ぶおもちゃ」にはしない。』
今年アルソミトラの種子の模型を開発していて共感・感動!したことがありまして〜
それが、アルソミトラ - Wikipediaの参考文献にリンクされていたこちらの文献
⇒萩原 信介「アルソミトラ マクロカルパの種子の模型製作(PDF)」
『自然教育園報告』第23巻、国立科学博物館、1992年3月、11-20頁
この文献の9ページ「実施上の配慮」です。
その一文にとっても共感しましたので引用させていただきます m(_ _)m
楽しい模型作りもややもすると,紙ヒコーキ作りに終わってしまうことがある。大切なことは種子の散布が植物の側からなぜ必要であるのかと言うことを,制作者に考えてもらうことである。また多様な種子散布の方法の一つとして,この特異的な飛行をするアルソミトラの模型作りを位置づけることを念頭に置かなければならないだろう。そのためにはアルソミトラの模型作りだけではなく,身近なマツやアベリアなど,いろんなタイプの種子標本を見せ,実際に落下実験をしたり,吉良(1971)のマツの種子の模型をはじめとして,他の種子模型の制作も併せて行うことも一つの方法であろう。
で、私が去年(飛ぶ種)フタバガキの種子の模型に書いた「木の実好きのつぶやき…」がこれ↓
「飛ぶ種」の科学工作として「アルソミトラ」や「フタバガキ」がポピュラーです。でも、その科学工作としての取り上げ方が、「種子」としてではなく、「飛ぶおもちゃ」になってしまっているケースがあり、木の実大好き人間として、そのことがちょっと残念です。
飛ぶ種の模型作りで、「種子には何でこんなにいろんな形があるのかな?」って、子供たちに語りかけ、考えさせる機会にして欲しいな〜って思います。
また、模型だけだと「飛ぶおもちゃ」になってしまいますから、実物も用意して「これが本物だよ。比べて見てごらん。」って、実物を観察する機会も与えて欲しいものです。
ほら、言ってることの主旨がおんなじですよね〜!
木の実が本当に好きな人はおんなじ感覚を持ってるものなんですね〜と、とっても共感・感動したのでした〜(^o^)
※ところで、萩原 信介「アルソミトラ マクロカルパの種子の模型製作(PDF)」この文献が、発泡スチロールを薄くスライスして作るアルソミトラの種子の模型作りのルーツのようです。
でも、この文献の「実施上の配慮」という一番大切な部分は参照されることもなく…
「アルソミトラ 模型」で検索すると 約 3,180 件ヒットしますが、
「アルソミトラ 模型 萩原信介」で検索すると 約 86 件です。
ん〜これではいけません。私も及ばずながら、種子の模型作りで一番大切なことを伝導するお役に立ちたいと思い、このブログを書いてます。
(だから、(飛ぶ種)アルソミトラの種子の模型に載せてもらったことと同じことを繰り返し書いてます(^^;)
※アルソミトラの記事
2011/10/14 アルソミトラ…飛ぶ種
2011/10/15 アルソミトラの実/種が欲しい〜
2013/05/27 鎌倉で世界の木の実…Plants×軽井沢ジャムこばやし
2013/05/30 アルソミトラ・マクロカルパ「飛ぶ種」
2013/09/11 (飛ぶ種)アルソミトラの型紙
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