フジツボは貝類じゃなくて甲殻類なんですって~!
今年の貝殻拾い初めに和田長浜海岸へ行って、朝、矢作から入ったときは無かったのですが、帰りに見つけた・・・
フジツボです。丸い浮きの表面に赤いフジツボがびっしりくっついてます!
もっとアップで…
わ~!打ち上げられたばかりなので中身入りです。
何かうにょうにょと動いてます~w(*゚o゚*)w
ほら、フジツボの蓋の隙間から何かうにょうにょと動くものが出てますよ!
面白~い(^o^)
これを見て、にわかにフジツボへの興味が盛り上がってきました~
そして出会ったこの本…『フジツボ――魅惑の足まねき (岩波科学ライブラリー)』 倉谷 うらら著
そして、この本を読んで衝撃の事実を知りました~
フジツボは貝類じゃなくて甲殻類(エビやカニの仲間)なんですって~!
え~~!それはビックリ~w(*゚o゚*)w
⇒フジツボ - Wikipedia にも「甲殻類」って記載されていますね。
フジツボがどんな生き物かはWikipediaの堅い文章より、『フジツボ―魅惑の足まねき』の文章の方が断然分かりやすいので、ちょっと引用させていただきます…
『フジツボの仲間は、植物の蔓のような形をした脚を持つことから、蔓脚類「まんきゃくるい」または「つるあしるい」と呼ばれる。蔓状の脚には、フサフサした毛がついており、それを殻の隙間から「オイデオイデ」の動きで出し入れし、海水中のプランクトンを集めて食べる。開くときはパーッと扇のように広げ、また殻の中にシュッとひっこめる。』
『外見は甲殻類らしくないフジツボも、硬い殻の中では、エビやカニのように脱皮をして大きくなる。蔓脚の一本一本に生えた毛まできれいに脱ぐ。
フジツボの脱皮殻はごく薄い半透明の膜のようなもので、まるで「天女の羽衣」のよう。』
↑この、フジツボは脱皮するという事実にもビックリ!
『フジツボ―魅惑の足まねき』には、「天女の羽衣」のようなフジツボの脱皮殻の写真が載っていますが、
⇒「フジツボ 脱皮」で画像検索すると… フジツボの脱皮殻の画像がいっぱい出てきますね~ でも『フジツボ―魅惑の足まねき』の脱皮殻の写真はさらにキレイでしたよ~(^o^)
『フジツボ―魅惑の足まねき』 とっても面白い本でした(^o^)
著者の倉谷うららさんのフジツボに対する愛情が半端じゃないです(*゚o゚*)
『フジツボ―魅惑の足まねき』を読むと、「フジツボの都市伝説」が科学的にあり得ないということが分かります。フジツボの都市伝説は日本だけの都市伝説らしいこと。
『米国では一般の人がフジツボと聞いて真っ先に思い浮かべるのが、この「動物界で一番の長さ」ということらしい。』←それが何かを知りたければ『フジツボ―魅惑の足まねき』をお読み下さい(^o^)
他にも…
・ダーウィンの「愛しのフジツボ」たち
・文化とのつながり…『目八譜』「富士壺」「藤壺」「夕顔」
・ビクトリア朝の海洋生物文学
・フジツボは食べてもおいしい
・7000万年前のフジツボ特許
…等々、とっても面白いお話が満載です(^o^)
あ~それと、私が見たフジツボは「アカフジツボ」です。でも「ココポーマアカフジツボ」という外来種も入り込んでいるそうです。
⇒「アカフジツボ」で画像検索
⇒「ココポーマアカフジツボ」で画像検索
ん~私にはまだどちらか同定できません。写真撮っただけで、殻は(中身入りだから)採ってきてないし(^^;
でも、次はフジツボの中身を観察してみよ(^o^)
※そうだ、和田長浜海岸で「エボシガイ」を見てるんですが…
→2013/12/11 今年〆の貝殻拾い…和田長浜海岸(三浦半島)
「エボシガイ」もフジツボの一種です。
↓そのとき撮った写真
『この貝は何でしょう?』 ←あ~!このときは完全に貝だと思ってる(^^; 二枚貝にしては殻の枚数が多いな?と思ってたんですけど…
『フジツボ―魅惑の足まねき』で、フジツボは大きく「有柄目(ゆうへいもく)」と「無柄目(むへいもく)」に分類されるって知りました。
「エボシガイ」は有柄目のフジツボだったんですね~!
エボシガイが有柄目(「柄(へい/え)がある」って分かる写真を撮ってなかったかな~?
ありました~↓(^o^)
あ~!改めてこの写真を見たら、エボシガイの蔓脚(まんきゃく)が出てますよ~(*゚o゚*)
『フジツボ――魅惑の足まねき (岩波科学ライブラリー)』の著者 倉谷うららさんが、
2019/10/20 NHK サイエンスZERO「夢の接着剤に!高級食材に!“地味すぎる生き物”驚異の実力」に『フジツボ愛』全開で出演していました。
そのことも書いてる関連記事
2019/10/24 貝殻拾い【クサイロアオガイ】【ヨツカドヒラフジツボ】…新潟・鯨波海岸
« 貝殻拾い【ウスユキミノガイ】それとも【ハネガイ】? それと【オトメガサ】…和田長浜海岸 | トップページ | 貝殻拾い…雪はふるふる 城ヶ島の磯に♪ »
「貝殻拾い」カテゴリの記事
- 国立科学博物館『貝類展』で先人達からのメッセージ(2025.01.31)
- 【ヒダリマキマイマイ】貝殻拾い@由比ヶ浜(2025.01.19)
- 2025年「へび年」だから【オオベビガイ】(2025.01.01)
- 【エントツガイ】は二枚貝@貝類展:国立科学博物館(2024.12.05)
- 【クロウニ】【ムラサキウニ】【タワシウニ】晩秋のビーチコーミング@三戸浜(2024.12.04)
« 貝殻拾い【ウスユキミノガイ】それとも【ハネガイ】? それと【オトメガサ】…和田長浜海岸 | トップページ | 貝殻拾い…雪はふるふる 城ヶ島の磯に♪ »
コメント