リンゴツバキの実がパックンと裂開して、種子はカナブン!
8/21 リンゴツバキの実、大っきい~!で採ってきたリンゴツバキの実は、まだ種子が十分に熟していなかったので、9月になってからもう一度リンゴツバキの実を採りに行って、3,4日後…
リンゴツバキの実がパックンと裂開しました~
そして、中の種子は↑(右側) ほら!カナブンです~(^o^)⇒「カナブン」の画像検索結果
あ、これ丸っこいから「テントウムシ」にも見えますね(^o^)
え~リンゴツバキの種子が「カナブン」の形をしていることの解説、というより私の推測…
リンゴツバキはヤブツバキの変異種だそうです。
(普通の)ヤブツバキの実を切ってみると~
通常、種子は3つです。
ヤブツバキの実が熟して裂開すると、3つの種子が出てきます。
でもときどき、種子が2つや3つに分かれるものがあります。
で、3つに分かれたものは「カナブン」型です。
裂開した果皮の方を見てください。種子が入っていた部屋は3つです。(「種子が入っていた部屋」と言ってますが、専門用語では何て言うんでしょう?)
リンゴツバキの実を切ってみると~
種子の断面が6個見えます。
リンゴツバキはヤブツバキの変異種ですから、基本的に実の中に種子のできる部屋は3つです。普通のヤブツバキでも実の大きなものは一つの部屋の中の種子が、2つ、3つに分かれます。3つに分かれたものはカナブン型でした。
リンゴツバキの実はヤブツバキの実の大きいものですから、3つの部屋の中の種子が皆3つに分かれ、カナブン型になり、そのカナブン型の2枚の羽根の部分を切断したから、上の写真のリンゴツバキの実の断面には6個の種子が見えるんです!
ところで、リンゴツバキは実を大きくしたけど、種子は大きくならず、種子の数を多くしたというのが面白いですね。一つの種子が芽吹くにはある程度の大きさであれば十分だから、それ以上に種子を大きくしてもメリットはなかったのでしょう。
それより、種子の数を多くした方が、種子が芽吹いて成木にまで成長する可能性が高まりますよね。ツバキシギゾウムシに卵を産みつけられても、種子の数が多ければ、卵を産みつけられなかった種子は芽吹くことができるし。
ん~自然は巧妙なしくみを作り上げるものですね~!
※関連記事
・リンゴツバキの実、大っきい~!
・リンゴツバキの実を切ってみました~
・ヤブツバキの実の中に種子はたいてい3つだけど…
・椿の実/種子がカナブン
・椿の実/種子から『椿姫』
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