貝殻拾い【ウラウズガイ】と【ウズイチモンジ】の違いがやっと分かるようになりました~
2013年 貝殻拾い一年生の私は…
2013/07/31 貝殻拾い【ウズイチモンジ】【ウラウズガイ】…三戸浜(三浦半島)
2013/11/11 【ウズイチモンジ】【ウラウズガイ】どっちでしょう?千葉・館山…貝殻拾いの旅
…という状態だったのですが、
2015年 貝殻拾い三年生になった私は、やっとウラウズガイとウズイチモンジの違いが分かるようになりました~(^o^;
↓今年拾ったウラウズガイ(左)とウズイチモンジ(右)
↑違いは一目瞭然じゃないか!って(^^?… この2つを並べて見ると一目瞭然なのですが、
2013年の記事のようにウラウズガイとウズイチモンジをいっぱい並べて見ていると、その境目がどこか?だんだん分からなくなってきてたんですよ~(^^;;
でも上の画像、ポイントはウラウズガイ(左)の下に添えて置いた「蓋」なんです!
何でウラウズガイの蓋があるかというと~
じつは生もの/中身入りだって気づかずに拾ってきちゃったんです(≧σ≦)
でも、この蓋を見ていて「サザエのように分厚い蓋だね~」と思って、思い出しました!
⇒古腹足目|材木座海産貝類の「ウズイチモンジ(渦一文字)」によりますと…『ウラウズガイに良く似ていますが、まったく別の貝です。ウズイチモンジはニシキウズ科、ウラウズガイはサザエ科です。』
そう!ウラウズガイはサザエ科なんです。だから、サザエのように分厚い蓋をもってるんですね。なるほど~! サザエ科だからサザエのように貝殻に棘がある。
では、ウラウズガイとウズイチモンジをアップで観察しましょう。
▼ウラウズガイ
▼ウラウズガイの蓋
茶色い方は(サザエの蓋と同じだから~)こっちが内側ですね。
そして紫色の方が外側。
あ~!ウラウズガイの殻の「おへそ」のあたりが紫色なのは、蓋の紫色と関係があるんですね!たぶん
※ところで、このウラウズガイ生もの/中身入りだった割には、殻が摩耗してますね~
▼ウズイチモンジ
ウズイチモンジは臍孔(さいこう:へそのあな)が開いています。
ウラウズガイ:臍孔なし
ウズイチモンジ:臍孔あり
これも見分けるポイントのようです。
ん~こうしてウラウズガイとウズイチモンジを比べてみてきたら、違いがハッキリ分かってきました。次に拾った時はその場で同定できそうな貝殻拾い三年生(=^ェ^=)
※ところで、ウズイチモンジ(渦一文字)は、どこが「一文字」なのでしょう?
赤い模様が「一文字」なの?
※『「一文字」は、黒い●3つの下に「一」が描かれた家紋のことかもしれませんね?』とコメントをいただきました。
その家紋は↓これです。画像はウィキペディアより
貝殻に見えてきた~(^o^)
※この記事から3年後…「ウズイチモンジ」と「ハクシャウズ」の違いも分かるようになりました~(^^)
2018/04/30 貝殻拾い【ウズイチモンジ】【ハクシャウズ】…南房総・白浜
※この記事から6年後、ウラウズガイの蓋をいっぱい拾いました~(^o^;
2021/01/04 2021貝殻拾い初めは【ウラウズガイの蓋】…三戸浜・エビカの浜(三浦半島)
2021/08/13 トリプル台風一過の貝殻拾い…三戸浜名物?【ウラウズガイの蓋】
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コメント
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こんにちは。ウラウズとウズイチモンジは、生きている地域や色がちがうだけかと思っていましたが、全然ちがう貝だったんですね。とても勉強になりました。
ウズイチモンジは、ひろうたびにニシキウズ、ベニシリダカ、ムラサキウズを拾ったつもりになるのですが、調べてみるとウズイチモンジらしいことになるので、いつもがっかりしています。
イチモンジの名前も気になっていて、目八譜を見ればで何とか探し出せないかとたくらんでいるところです。
上の写真のウズイチモンジの色、きれいですね。ウラウズの蓋の色が紫色なのもレアでおもしろいですね。
投稿: かさぶた | 2020年3月20日 (金) 08時21分
かさぶたさん、おはようございます。
かさぶたさんからのコメント… 【タマキガイ】【ミタマキガイ】【ベンケイガイ】とか
【カズラガイ】裾の折り返しが120度毎に… とか
この記事【ウラウズガイ】と【ウズイチモンジ】も、自分でなんだかもやもやしてた記事にコメントくるから、ちょっとドキッとしたんですが…「とても勉強になりました。」って、おそれいります。
> イチモンジの名前も気になっていて、目八譜を見ればで何とか探し出せないかとたくらんでいるところです。
貝の名前の由来を検索すると「ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑」がよく出てくるのですが、そこにないと国立国会図書館デジタルコレクション「目八譜」をあたることもあります。でも、画像データ中の文字は検索できないから、15巻の目八譜のどこにあるの~?って、探すの大変です(^^;
↓この記事では目八譜15巻を1巻から順に見て、8巻で「関守」を見つけましたが、
微小貝拾い…イトカケガイ科【セキモリ(関守)】…鎌倉・由比ヶ浜
https://owlswoods.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/post-0ed2.html
↓こちらの記事では
貝殻拾い【ヒガイ】織機の杼(ひ)に見立てて【杼貝】
https://owlswoods.cocolog-nifty.com/blog/2019/11/post-7ea05e.html
「博物図譜データベース|東京国立博物館 研究情報アーカイブズ」というテキスト検索できるサイトを見つけました。
試しに「一文字」で検索したら…
目八譜の「渦一文字」が出てきました~!
→ https://image.tnm.jp/Zufu/H0016754.jpg?log=true&mid=10071&d=1584663299044
投稿: あうるの森 | 2020年3月20日 (金) 09時39分
目八譜のウズイチモンジ、ありがとうございます!!
目八譜の絵を見ても、やっぱりベニシリダカに見えてしまいます。
「石壽云う。形一文字に似て背、裏渦のごときイボ、巻き目ごとに下大きく上小さく、すべて魚子目あり。黒褐色濃淡の点紋あり、光沢なく巻留石...」のようで、ウラウズも出てきますね。
縫合上にイボが突き出ていることでベニシリダカと区別できるのでしょうね。「魚子目」と「黒褐色濃淡の点紋」はよくわかりませんね。いずれにしても素晴らしい絵です。
「一文字」は、黒い●3つの下に「一」が描かれた家紋のことかもしれませんね?
投稿: かさぶた | 2020年3月20日 (金) 20時52分
かさぶたさん、おはようございます。
> 「一文字」は、黒い●3つの下に「一」が描かれた家紋のことかもしれませんね?
「一文字 家紋」で検索してみたら、●3つの下に「一」の家紋は… ん、貝殻に見えてきた~(^o^)
武蔵石壽は江戸時代の人ですから「家紋」というのは身近なもので、それに見立てるのは普通にできる発想だったのでしょうね。今は「うちの家紋って何?」な人が多いと思いますけど。
ところで、「ベニシリダカ」って、私は拾ったことありません。
検索してみると… 生息地は紀伊半島以南なんですね。
投稿: あうるの森 | 2020年3月21日 (土) 10時45分