サイエンスアゴラ2015『タカラガイのストラップを作って知る生物多様性』で出展して~
貝殻好きの人って意外といるんですね~(^o^) 大人も子供も
『タカラガイのストラップを作って知る生物多様性』では「タカラガイのストラップを作れますよ~」って客寄せして、それをきっかけに貝殻の標本を見てもらい、「三浦半島や房総半島など(東京から近い)身近な海岸でこれだけ多種多様な貝殻が拾えるんですよ~」ということを知ってもらい、生物多様性について考えてみましょう(^^)/~というのが今回の出展の目指すところ。
間口3m 奥行き3mのブースの前面にテーブル2つ並べて、貝殻の標本をズラ~っと展示しました。
周りに立っているのは、タカラガイストラップ作りの順番を待つ人達。
「ここに展示している貝殻は、全て三浦半島や房総半島で拾ったものです。」と説明すると…「へ~!こんなに色んな貝がいるんですか~(*゚o゚*)」と驚く人多数。「あ、でも、ここにある(写真手前の木箱に入った上段4つの)ものは貰ったものです(^o^;」
そして「先生からいただいた珍しい貝殻シリーズ」中、一番人気は「クマサカガイ」でした。「これ何ですか? え~!こんな貝いるんですか~ 面白いですね」というような感想多数。
この日、みなさんに作って貰ったタカラガイのストラップは…
…こういうの。「わ~カワイイ!作ってみた~い」という子供たち多数。やっぱり女の子の方が多かったかな。あ、大人の人でも…「子供じゃないとダメですか?」「いえいえ、大人の方もどうぞ、どうぞ」と、女性が多かったけど、男性でも(子供連れじゃないけど)「作らせてください」という二三人。この日は全部で100人がタカラガイのストラップ作りを楽しんでくれました(^o^)
タカラガイストラップの作り方は→タカラガイ貝殻ストラップの作り方(2015改良バージョン)
2015バージョンでは、2014年の貝殻(タカラガイ)ストラップの作り方よりも作り方を改良しているのですが、同時に2人ずつ、一日100人に作り方を教える場合、さらに改善が必要ですね~(^^;
今回の詰まりポイントと、次回のために、その改善方法を記しておきます。
●『麻ひもを半分に折り曲げて、ウッドビーズに通します。』←ウッドビーズの穴が小さくて、麻ひもがなかかな通らない~(汗;)→次回はもっと穴の大きなウッドビーズを使います。でも、小さくて穴の大きいウッドビーズ 浅草橋を探し回っても見つからなくて… プラビーズなら適当なサイズのがあるんですけど、自然素材のアクセサリーはなるべく自然素材で作りたいという「こだわり」があるのもで~(^o^;
●『麻ひもの折り曲げた方をストラップの丸カンに通します。丸カンに通した麻ひもの輪を広げ、そこに麻ひもの反対の端を通します。』←これが、言葉で説明してもなかなか伝わらない~(汗;)
→タカラガイ貝殻ストラップの作り方(2015改良バージョン)の作り方の手順を印刷して、テーブルの上に置いておく。できれば、順番待ちしている間に作り方を動画で流しておく。←ん~どうやるんでしょう? iPadに動画を入れて、会場で再生すればできそうな気がしますが、私にはハードル高い~ (あうるの森サイエンスラボにお願いしておこ(^o^;)
◆もう一つ、色々な科学イベントに出展して作り方指導をしてていて思うこと…
親が口出し過ぎ! せっかく子供が一生懸命自分でやろうとしてるのに~ 横から「そうじゃないでしょ!」とか口出して… 「こうやるのよ!」と手も出して…
あの~ お母さん、もうちょっと余裕を持って我が子を見守りましょうよ。この子、もうちょっとで自分で出来たんですよ… 親が口も手も出したら、子供に作らせ体験させる意味がないじゃないですか~(○`ε´○)プンプン
あ、ついつい(○`ε´○)プンプンしてしまいました。すみません。
気を取り直しまして、貝殻展示コーナーで楽しかったトピックのご紹介…
●貝殻のこと良く知ってるね~!って子供が何人もいました。
タカラガイストラップの見本を置いといたら、「これオミナエシダカラでしょ。こっちは、メダカラ、チャイロキヌタ」って言う女の子がいました。タカラガイを一目見て、その名前がすらすら出てくるなんて、スゴい!(3年前、貝殻拾い一年生の私が「チビダカラ」と言っていたのとは大違いです(^o^;)
●小学生の男の子からの質問…「アサリの模様は色んなのがあるんですけど、どうして色んな模様が出てくるのですか?」←お~!それはイイ質問ですね(^o^) アサリの模様って不思議だよね。アサリの模様が出来るしくみを研究したページがないかと調べたことあるんだけど、見つけられなかったの。『アサリの模様が出来るしくみ』それ私も知りたいから、大学生になったら是非研究してね(^_^)って、お願いしておきました。
※多種多様なアサリの模様
→貝殻拾い【アサリ】(合弁)…和田長浜海岸(三浦半島)
→貝殻拾い【アサリ】…千葉・富津岬
●「僕、去年の夏の自由研究で貝殻の標本を作りました」という男の子。「これくらいの大きさの」と、指で40cm×30cmぐらいの四角形を描いて、へ~なかなか大作だね~!
その子、自分が知ってる貝殻を指さしては「これが○○○○でしょ~」と、十数種類は指さしてました。数分して、もういなくなったのかな? と思ったら… あっちの方で、まだ貝殻を見ていて、親が「もう行くよ」と言うと、「まだ貝を見てるの! もうちょっと待って」って、その後また親に催促されて、しぶしぶ貝殻標本の前を離れていきました。
●小学生の女の子からの質問…ウラウズガイを指さして「ウラウズガイとウズイチモンジはどう違うんですか?」 お~!それは小学生の女の子からの質問とは思えないマニアックな質問(^o^)
それは、ウラウズガイとウズイチモンジを比べて見れば分かるんだけど… え~っと、ウズイチモンジはどこだったっけ? 見つからない…
仕方がないので、こちらのページを見てね~って紹介しておきました。
→貝殻拾い【ウラウズガイ】と【ウズイチモンジ】の違いがやっと分かるようになりました~
※このページを読み返して思いました… そんなにマニアックな質問でもないのかな。貝殻拾い一年生の私に違いが分からず、三年生になって分かったレベルの違いだから、小学生の彼女ももう少し貝殻拾いをしていれば見分けが付くようになるよね。
※次回も出展できたら、そのときは…
『似ているけど違う貝』をピックアップして展示しなくちゃ。
・ウラウズガイとウズイチモンジ
・アワビとトコブシ
・サクラガイ、カバザクラ、モモノハナガイ、オオモモノハナガイ
・ベンケイガイ、タマキガイ、ミタマキガイ
・ツメタガイとウチヤマタマツバキ
●男性からの質問…ウチヤマタマツバキを指さして「これツメタガイじゃないんですか?」←これまたイイ質問ですが、ツメタガイとウチヤマタマツバキを並べて置いておかなかったので比べて説明ができませんでした(^^; でも、箱から取り出してウチヤマタマツバキを持ってもらったら「重さがぜんぜん違いますね~!」って、体感して違いを分かってもらえました。
次回は『似ているけど違う貝』やらなくちゃ。でも200種類の貝殻標本を並べるだけでも大変なんですよ~!
今回の展示、荷造りをコンパクトに、設営・撤収を素早く、限られたテーブルの上に200種類の貝殻標本を全部並べるために…標本箱のサイズ毎に並べて展示してしまいましたが、ほんとは、腹足綱(巻き貝)/二枚貝綱/掘足綱/頭足類/棘皮動物(ウニ)ぐらいに分けて展示したかったのです。
●女性の方でアマオブネを指さして…「アマオブネは手のひらで挟んで転がすとパコパコ音がするんですよね。」え~!そうなんですか? 「子供のとき、おばあちゃんに教えてもらいました。」ということで、実際にアマオブネを手にとって、手のひらに挟んで転がしてみてもらうと… あ、ほんとだ~ パコパコって音がしてる~! これは面白い(^o^) 昔の人って、ゲーム機なんてないから、自然のもので遊んでたんですよね~
●海洋大の学生さん(女性)が貝殻標本を見ていて、貝殻拾いのことで話がはずんじゃいました(^o^) お互い漂着物学会の会員だったし。
貝の名前を調べるのに『海辺で拾える貝ハンドブック』とか『海で貝拾ってみませんか―貝収集入門図鑑』で…と取り出すと、「私もその本持ってます~!」とか(^o^)
●お父さんと一緒に貝殻を見ていた男の子も「これが○○、こっちは○○…」と、知っている貝殻を指さして楽しそうに見ていました。「貝殻の名前よく知ってるね~」って声かけたら、「貝殻の絵本があって、それが大好きなんです。」とお父さん。へ~貝殻の絵本があるんですか~
その親子、終わり頃になって「あうるの森」のブースに来たんですが、「貝殻があるなら、もっと早く来るんだったね。」と言ってました。
去年のサイエンスアゴラ『飛ぶ種の模型を作ろう~種が旅するかたちを考えよう~』に引き続き、今年も楽しい出展ができました(^o^) 去年は木の実の標本を並べていたので開場から終了までブースを離れることができませんでしたが、今年は貝殻の標本を並べているし、タカラガイストラップ作りは行列だし、やっぱり10:00~16:30までブースを離れることはできずお昼休みもなし。個人の出展ですから、なかなかハードな出展になっちゃうんですが、来場者の皆さんと楽しくお話(サイエンスコミュニケーション)できるから、それが楽しいんです(^o^)
来年も『貝殻』でサイエンスアゴラ2016に出展する気満々です(^o^)/
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初めまして。
最近、タコブネを検索していてこちらにたどり着きました。わたしも木の実拾いやビーチコーミングが大好きで、野川や三浦にも時々出かけています。
方向性があまりにも似ていて、しかもわたしのずっと先を歩んでいらっしゃって、これからもお邪魔していろいろと勉強させていただきたいなと思っています。よろしくお願いします。
来年はサイエンスアゴラにもお邪魔してみたいです(*^_^*)
投稿: うにまる | 2015年11月28日 (土) 13時38分
うにまるさん、はじめまして。
「YNWC 貝殻」で検索して「貝殻コレクション」拝見しました。
北海道のお友達からアオイガイを送ってもらったんですか~!
アオイガイ、タコブネより白くてキレイですよね~
>来年はサイエンスアゴラにもお邪魔してみたいです
来年も「あうるの森」がサイエンスアゴラに出展できたら、是非お立ち寄りください。サイエンスアゴラは一般公募にエントリーして採択されないと出展できないので、来年も出展できるよう頑張りますから(^o^)
投稿: あうるの森 | 2015年11月29日 (日) 20時47分