ナンキンハゼとスズメさん…お台場シンボルプロムナード公園
お台場地区のシンボルプロムナード公園にはナンキンハゼの木があります。
秋、ナンキンハゼの実がなって、種皮がはぜて白い蝋状物質に覆われた種子が出てきます。
ここ3年ほど、サイエンスアゴラに出展しているのですが、8時間あまりの休憩なしの出展に備え、会場に入る前に朝ごはん。テレコムセンター駅で降りたところの公園のナンキンハゼの木の下で、ファミマで買ったサンドイッチ・おにぎり・ファミメンチ・お茶で(^o^)
で、ベンチに座って食べていると、いつもスズメさんがチュンチュンと寄ってくるんです。
「あげるものないよ」と言っても通じないので、チュンチュン寄ってきます。
「しょうがないな~」とサンドイッチのパンをほんのちょっと投げてあげると…
スズメさんがいっぱいだ~(^o^)
でもスズメは用心深いのでなかなかすぐ近くまでは寄って来ません。
そこで、食べ終わったファミメンチの袋を逆さにして、パン粉を足元に落とすと~
おいおい、君、近づきすぎじゃないかい?
昔だったら、捕まって食われていたタイプだね(^^;
ところで、このスズメさんたち、ナンキンハゼの木の下で何か白い物をついばんでいるんです。何だろう?と見ていたら…
あ~!ナンキンハゼの種子を咥えてる~!
種子の表面は脂肪に富んだ白い蝋状物質で覆われています。スズメさんは種子を咥えてギーーッと噛むと、白い蝋状物質がポロッと砕けます。それをついばんで食べてました。
ナンキンハゼ - Wikipediaによりますと…『ムクドリなどの鳥類がこの種子を摂食し、蝋状物質を消化吸収して種子を排泄することで、種子分散が起こる。』←ん、そうそう、ムクドリもナンキンハゼの種子を食べに来てました。ナンキンハゼとしては、スズメより大型のムクドリなどに種子を丸飲みしてもらい、ちょい離れたところで種子を排泄してもらいたいのですが・・・ スズメに木の下で種子を食べられたら「種子散布」にならないから、スズメは招かれざる客だと思う。
※関連記事
2015/03/14 貝殻拾い&河津桜…春の三浦半島 ←この記事の最後に書いてますが…スズメは桜にとっても招かれざる客のようです。
2013/01/20 センダンの実を拾いに… ←この記事でも鳥による種子散布を勉強しました。
2013/09/08 昭和記念公園を木の実探索…ナンキンハゼ,コノテガシワ,ゴンズイ,マユミ,ミズキ,ネムノキ,サンザシ,サワラ,ヤマボウシ,ヤシャブシ
ナンキンハゼ - Wikipediaによりますと…『種皮は黒色であるが、その表面は脂肪に富んだ白色の蝋状物質で覆われる。』そして、『和名は、ハゼノキの代わりに蝋をとる材料として使われるようになった、中国原産の木の意味である。』ということで、ナンキンハゼでロウソクが作られていたんですね~! どうやって? 検索してみました…
⇒ナンキンハゼのろうそく
⇒はぜの実からロウを作る
⇒THE MAKING (264)ろうそくができるまで|サイエンスチャンネル ←14分の動画ですが、見ていて「へ~!」の連続。面白かったです(^o^)
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