蛤 蜆 蚫 鮑 鯏 …貝の漢字…虫偏の貝と、魚偏の貝があるのはなぜ?
ネットで『漢字テスト「蛤」「鮑」「蜆」読めるかな?』みたいな広告を見かけた。
それは読めますけど、これらの漢字を見ていて思った。
なんで虫偏の貝と、魚偏の貝があるの?
なんで貝が虫偏なの? 貝が魚偏というのも変だけど…?
貝の漢字を並べてみると…
蛤(はまぐり)
蜆(しじみ)
牡蠣(かき)
栄螺(さざえ)
蚫(あわび)
鮑(あわび)
鯏(あさり)
蜊(あさり)
ん~虫偏の貝と魚偏の貝に何らかの規則性があるようにはみえません。
アワビ(蚫、鮑)、アサリ(鯏、蜊)なんて、虫偏と魚偏 両方の漢字がありますよ~!
検索・検索・・・
一番「へぇ~!そうだったんですか!」な回答がこちら…
⇒なぜ、貝に関わる漢字は虫へんが多いのでしょうか?|Yahoo!知恵袋
こちらのベストアンサーによりますと…
『「虫(き)」は“むし”ではありません。
漢和辞典「虫」部に含まれるのは、鳥・獣・魚以外の動物です。
「蛤」、「蜆」などの貝類のほか、「蛇」、「蜘蛛」などすべて「虫」に含まれます。
“むし”は「虫」の中の一部を占める存在で、「蟲」と書きます。』
へぇ!へぇ!へぇ!(3へぇ!古いかな(^^;⇒「トリビアの泉」)
●漢字一字が多いですけど、牡蠣(かき)栄螺(さざえ) は何で二文字なの?
栄螺(さざえ) 「螺」一文字で「さざえ」と読まないの?
⇒「螺」で検索… にし【螺】海産の巻貝の一種。アカニシ・ナガニシ等の総称。
あ~!「~ニシ」っていう名前の貝がよくあるね~と思っていましたが、漢字は「螺」だったのですか!
螺旋(らせん)の「螺」だし、
田螺(たにし)は田んぼにいる巻貝ですね。
●牡蠣(かき)は「蠣」一字で(かき)と読むようですが、「牡蠣」の方をよく目にしますよね。
⇒カキ (貝) - Wikipedia →漢字によりますと…『「蠣」「蛎」だけでカキの意味を表し、「牡」の文字を用いて「牡蠣」「牡蛎」の表記が一般的である。これは一般に貝は雌雄で色の異なる部分があり、白い物が雄と考えられていたのに対し、カキは全身が白いことから「牡しかいない貝」と誤解されたことに由来する。』これまた、へぇ!
●アワビ(蚫、鮑)虫偏と魚偏 両方の漢字があるのは?
⇒「蚫」この漢字を辞書で調べると…|Yahoo!知恵袋
⇒鮑・鰒・蚫 あわびの漢字ってこれだけあるんですけど…|Yahoo!知恵袋
私と同じように疑問に思う人がいるってことですね(^_^)
私は、アワビの漢字は「蚫」…包まれた貝…が一番しっくりくるな~
ところで、蚫の包むが包とちょっと違うのはなぜ?
●アサリ(鯏、蜊)虫偏と魚偏 両方の漢字があるのは?
⇒魚介の「あさり」っていう漢字は、携帯で変換すると「鯏」と「蜊」…|Yahoo!知恵袋
⇒魚編に利で鯏 - 魚へんの漢字一覧表・魚へんの読み方・漢字の由来 さかな.jp によりますと…『「鯏」は、日本で作られた国字。』だそうです。
アサリは漢字二文字で「浅利」「浅蜊」「蛤仔」とも書きます。潮干狩りでおなじみのアサリは浅いところに生息するから「浅利」「浅蜊」は分かるんですが、「蛤仔」って…蛤(はまぐり)の子どもかい!これは「当て字」ですね。
●貝の漢字を検索していると「虫部」と「貝部」という表現が出てくるのですが、これは何?
⇒虫部 - Wikipedia (むしぶ)じゃなくて(きぶ)
⇒貝部 - Wikipedia (かいぶ)じゃなくて(ばいぶ)
私、漢字は得意な方なんですが、奥が深くて… 貝の漢字調べはこの辺でおしまい。
※2018/08/05追記
さらに、ふと気づいた… タカラガイは昔お金だったという話から、お金に関連する漢字は貝偏だけど、貝偏で貝を意味する漢字…無いよね~?
⇒貝の漢字.....................|Yahoo!知恵袋によりますと…『これは貝の字が貝殻(抜け殻、残骸の意味で)を意味していて、お金として利用していたため。』へ~!貝偏は生き物の貝には使われないんだ。
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牡蠣(かき)殻はあんまり打ち上げられてない/あっても貝殻コレクション向きではないので、記事がありません。
蜆(しじみ)は淡水域や汽水域に生息する貝で、海岸で拾うことはあまりないので、記事がありません。
栄螺(さざえ) は…なんで蓋の記事しかないんだろう? コシダカサザエとか拾っているのに…(^^;
※2023/03/26追記
植物のサカキを調べていたら
榊さかき という漢字も「国字」(和製漢字)であることを知りました。→春を感じる草花@武蔵野公園~野川自然観察園 > 榊
「国字 中国 同じ漢字」で検索すると面白い例が色々出てきますが、特に魚へんは「国字」が多いようです。
中国大陸で生まれた漢字に対し、海に囲まれた日本での「食」に関する必要性から色々な魚へんの「国字」が生まれたのでしょうね。
『トラッドジャパンのこころ』には食と文化(言葉)に関する興味深いトピックが色々と語られています。(漢字に関する本ではないですけど)英語と日本語の言葉の違いから日本文化を再発見できます。お薦めの一冊です。
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