シダーローズを拾いに行って、ヒマラヤスギの「飛ぶ種」を拾う
シダーローズを拾いに行って、ヒマラヤスギの種子を拾ってきました~(^o^)
ヒマラヤスギの種子には翼が付いてますね。こういう形の種子を「翼果」と言います。
ヒマラヤスギの種子が落ちるとき、種を中心に翼がクルクル回ります。すると種はストンと落ちないで、ゆっくり落ちるので、その間にうまく風に乗れば遠くまで飛んでいくことができるのです。こういう「種子散布」の方法を「風散布」と言います。
…というようなことを、12/3(日)大和市・冬のおもしろ科学館に『飛ぶ種の模型』で出展して、お話してきたのですが、お話だけじゃ伝わらないので、身近にある「飛ぶ種」も配布しました。
ヒマラヤスギ、トウカエデ、ニワウルシ…これらの種を投げ上げると、落ちてくるときクルクルとよく回るので、みんな「わ~!w(*゚o゚*)w」っとなって、植物のタネへの興味をかきたてることができるんです。(^_^)
※あ~!この記事を書いていて気づいたのですが、トウカエデは「カエデ科」ではなく「ムクロジ科」だった~!
⇒トウカエデ - Wikipedia
そうか、イロハモミジがカエデ科→ムクロジ科になっただけじゃなくて、トウカエデもムクロジ科になっていたのか~(汗;)
APG体系…被子植物の新しい分類体系による科の変更、要注意です。
え~っと(一部 科名が違っていましたが)、この身近にある飛ぶ種の標本を170人に配ったので、在庫がほとんどなくなりました。だから、次回に備えてヒマラヤスギの種子(翼果)をせっせと拾ってきたんです(^o^)
この時期、ヒマラヤスギ林の中は球果(松ぼっくり)の鱗片でいっぱい。
この鱗片に混じって、風で遠くまで飛んでいけなかった種(翼果)もいっぱい落ちているんです。
ヒマラヤスギの種を拾っていると、たまに「レアもの」も拾えます。それが↓
普通は(右側)一枚の鱗片に2個(2枚)の種があり、それぞれ分かれて落ちてきます。
でも左側のは2枚の翼が癒着しちゃってます。(これ「合弁」?←とは言わないね(^^;)
え~、ヒマラヤスギの種を拾ったのはシダーローズ拾いのついでなので、
このとき拾ったシダーローズは…
レジ袋に一杯にはなりませんでしたけど、前回より大きくて形の良いシダーローズが拾えました(=^ェ^=)
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コメント
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すごく楽しい記事でした。
私も、秋に松ぼっくりを拾って、その間にある種を蒔いたら、トトロのかしの木みたいに、ボッ‼️と生えてきて、とても嬉しい。
栴檀の実は見たことはありますが、中の実を調べた事はなかったので、これもとても面白く、読ませていただきました。
投稿: 木下佳代 | 2018年2月25日 (日) 09時45分
木下佳代さん、はじめまして。
> すごく楽しい記事でした。
ありがとうございます。
シダーローズの時期は終わったので、最近木の実の記事はありませんけど、「これ何だろう?」「中はどうなってるの?」と、何か見つけたらブログに載せますので。(^_^)
投稿: あうるの森 | 2018年2月28日 (水) 06時40分