山の日の富津岬の海岸にいっぱい打ち上げられていた謎の生物…【ツノマタコケムシ】
8/11山の日に(台風一過の)富津岬に貝殻拾いに行って、「山の日」に海に行ったのが間違いか(^^? 貝殻は拾えず・・・
でも、富津岬の北側(東京湾側)の海岸にはアカニシの卵嚢【ナギナタホオズキ】が打ち上げられていて、これがなかなか面白かった。
そして、さらに不思議な物が~
この丸くて白くてモジャモジャしたものは何でしょう?
これが富津岬の海岸にいっぱい!w(*゚o゚*)w
これまでに数回富津岬に行ってますが、こんなのが打ち上げられているのを見たのは初めてです。
大きさは、大きいものでソフトボールぐらい。
細い枝状のものが枝分かれして、丸く球状になってます。
これ海藻? でも海藻の本でこんなの見たことないし~
検索しても似たような画像は見つかりません。
これ何でしょう? とっても気になる~!
大きな画像を載せておきますので、この謎の物体…生物?海藻?
どなたかご存知の方いらっしゃいましたら、ご教示くださいませ。m(_ _)m
↓
↓
トングを差し込んで半分に割ってみましたが、中心まで枝状のまま。
枝状のものが絡み合って球状になってます。
これは海藻なのでしょうか?
ん~ とっても気になる~~
これが何か?名前が分かると、私の「夏の自由研究」が進むのですけど(^o^;
コメントで「なんか似たヤツの写真」情報をいただきました。
⇒宮古のサンゴ礁~その1 サンゴってどんな生き物?~|RISMI の<海藻のなかま>の「ガラガラ」です。
「ガラガラ」で検索すると、ポケモンのガラガラばかり出てくるので(^^;
「ガラガラ 海藻」で検索すると、『細胞壁に石灰質物を分泌または沈着している藻類』を『石灰藻』と言うんですね。
宮古のサンゴ礁|RISMIのページによりますと…『赤い毛玉のようなガラガラ。直径3~10cmの球状になる。岩や石にくっついていて、浅瀬でもよく見かける。』
富津岬に打ち上げられていたガラガラは、もう枯れてる(と言うのかな?)ので、色が抜けて石灰質の白でしたが、ちょっとだけ赤い色が残っているのもありました。↓右上隅
富津岬に打ち上げられていたガラガラは、どこから来たのでしょう?
岩にくっついていたら半球形にしかなれないけど、それが球状になったのはなぜ?
…という新たな疑問が~ その推理はこちらのコメントで。
一旦は石灰藻「ガラガラ」だと思ったんですが、違う生き物ではないでしょうかとコメントをいただき、海藻については全くの初心者なので、タイトルに付けた『石灰藻【ガラガラ】』は外しました。また『謎の生物』に戻りました(^^;
この謎の生物の正体の新たな候補として【ウスカワカニノテ】(サンゴモ目 サンゴモ科)が浮上してきました。こちらのページ…
⇒ウスカワカニノテ(エチゴカニノテ) Amphiroa beauvoisii 2枚目の画像が『撮影地:千葉県 館山市 沖ノ島』で、富津に近いです。そして、形が似てます!
今のところ「ウスカワカニノテ」が最有力候補ですが、同定には至りません。
だからタイトルは『謎の生物』のままです。
「サンゴモ目」の線で追うと何か見えてきそうな予感。。。
この謎の生物をツイートしたら、意外と反響があり、「あうるの森」のツイートで100回もリツイートされたのは初めて!
山の日の富津岬の海岸にいっぱい打ち上げられていた謎の生物 https://t.co/m7yGLI9X9f
これ何でしょう? とっても気になる~!
どなたかご存知の方いらっしゃいましたら、ご教示くださいませ。m(_ _)m pic.twitter.com/Ztfc2p3cjI— あうるの森 (@owlswoods) 2018年8月12日
このツイートに返信いただいた中で、「似てるかも?」と思うもの…
⇒「ソデガラミ」の画像検索結果…枝がY字に分かれたところは似ているのですが、枝の先端の形状が違う。
⇒沖縄石垣島・西表島産 塊状の石灰藻…『見た目も触った感じもまるでハードコーラルのよう』…とあり、私が見たのは「ふわふわ」だったので、これも違う。
※最近、貝殻以外の「謎の生物」によく出会う私(^o^;
「謎の生物」関連記事
2018/07/03 梅雨明け強風の貝殻拾いで謎の生物(UMA?)
2017/03/27 ぷくぷく海藻ニャンコさん…城ヶ島・赤羽根海岸
「謎」が解明すると、面白い(^o^)
2018/07/08 ツメタガイの卵塊【砂茶碗】はどうやって作られるの?
2018/08/11 山の日の貝殻拾い…アカニシの卵嚢【ナギナタホオズキ】
※海の生物を検索していて見つけたこちらのページ⇒漂着物・海洋生物編|鎌倉市材木座海産貝類 を見ていたら…
あ~↓コレも今回見つけた謎の生物(何かの卵)だったのですが、これ↑コウイカの卵なんだ~! 「アオリイカの卵ではないでしょうか」とコメントいただきました。
「コウイカの卵」で画像検索すると…←卵が一つながりになっておらず、一粒ずつなので、あれ?と思ったのですが…
⇒季節のモノ : Beachcomber's Logbook このページの画像が、私が見つけたのに一番似てる。←このページの方も間違ってたということでしょうか?
⇒「アオリイカの卵」で画像検索
※コウイカの関連記事
2014/07/18 ビーチコーミング…三戸浜で【コウイカの甲/イカの骨】
※2019/01/01追記
2019年のブログ初めで『へんなものみっけ!【カサネカンザシ】の群体…』を書いていて、
「謎の生物」は【フサコケムシ】のようです。
「フサコケムシ」で画像検索して、形が似てる。
⇒丹後の海の生き物(フサコケムシ)/京都府ホームページによりますと…
『海藻のように見えますが、その名のとおりれっきとした動物です。』 へ~!動物なんだ。
『樹枝状の枝には細かい節があり、海藻ではないと分かります。この節々には小さな虫が入っていて、一見海藻のように見えるものは小さな虫の集合アパートなのです。』
⇒こけむしぶろぐ
「フサコケムシ」と言っても色々あるんですね。
※国立科学博物館のティスカバリートークで「貝の生活」という話を聞きに行ったとき、講師は貝の研究者だけど海の生きものについても知ってるよね?この「謎の生物」がなにか聞いてみよ!と、一つだけ持ち帰っていた「謎の生物」を持って行って「これ何でしょう?」と質問したとき、「貝専門だからこれはよく分からないけど、コケムシの仲間だと思いますよ。」と教えてもらっていたのでした。
Twitterで質問した返信の中に「コケムシ」では?とあったのですが、「コケムシ」で画像検索すると、まず「オオマリコケムシ」の画像が出てきて、これは違うな…とその先を見ていなかった(^^; 科博で「コケムシの仲間」と聞いたあと、検索して調べるのを忘れてた(^^;
改めて「コケムシ」の画像検索結果を見ると、フサコケムシの画像もあるじゃない!
でも、オオマリコケムシの画像が多すぎる(^^; しかも、オオマリコケムシは淡水に棲むコケムシなんですね。
この「謎の生物」は【フサコケムシ】の可能性大です。
※2019/08/18追記
こけむしぶろぐ に コケムシWebSite BBS ご質問にお答えします! を見つけて、質問したのが 2019/01/01。すぐには回答がなかったので、質問したことを忘れていたのですが、2019/08/11 山の日の富津岬の海岸に謎の生物【ツノマタコケムシ】は打ち上げられているのか!?確認するために富津に行く途中、「謎の生物はフサコケムシなのかな?」と検索してたら、2019/03/11に回答があったことを発見!(^o^;
「お問合せの謎の生物は,ツノマタコケムシの仲間です。」との回答をいただきました。
そうか~ 謎の生物は「ツノマタコケムシの仲間」なんですね。謎の生物を見つけてから1年後、ようやくその名前を知ることができました。
moostiereさん、回答ありがとうございました。m(_ _)m
« 山の日の貝殻拾い…アカニシの卵嚢【ナギナタホオズキ】 | トップページ | 真夏の貝殻拾いはFD寸前…和田長浜→三戸浜→エビカの浜 »
「貝殻拾い」カテゴリの記事
- 小豆色の小石と貝殻拾い【十府ヶ浦】海岸@岩手県野田村(2023.11.20)
- 雨の秋田・男鹿【五里合海水浴場】で貝殻拾い…「ゴカイの仲間の棲管」とハスノハカシパンの大量打ち上げ(2023.11.17)
- 雨の秋田・男鹿【脇本海岸】で貝殻拾い…ナミマガシワ、カバザクラ、アリソガイ、タテスジホオズキガイ…そしてキジ(雉)(2023.11.17)
- 秋のビーチコーミングで【赤いコデマリウニ】@三戸浜(三浦半島)(2023.10.24)
- すごいゾ! 熊本県立済々黌高等学校 生物部 ウニ班 … 放射相称であるウニ類の体に方向性があった!(2023.08.21)
コメント
« 山の日の貝殻拾い…アカニシの卵嚢【ナギナタホオズキ】 | トップページ | 真夏の貝殻拾いはFD寸前…和田長浜→三戸浜→エビカの浜 »
>「山の日」に海に行ったのが間違いか(^^?
→これ面白いけど、ホント残念でしたね。
最初の写真をショボショボした目で見たら、
「ラッパウニ? 危険なヤツだ」と思ってしまいました。
全然違うがな…。
↓なんか似たヤツの写真があるけど、わからんなあ。
http://www.geocities.jp/ris_miyako_islands/CROM1/1-6.html
投稿: EVA | 2018年8月12日 (日) 23時49分
EVAさん「なんか似たヤツの写真」情報、ありがとうございました。
たぶんこれです!
「ガラガラ」って言うんですね~。面白い名前(^^)
やっぱり海藻…植物でしたか。
「細胞壁に石灰質物を分泌または沈着している藻類」を『石灰藻』と言うんですね。
打ち上げられたものは(石灰質)で白い。
生きているときは赤褐色。私が見た中にも、赤い色がちょっと残っているものがありました。
宮古のサンゴ礁<海藻のなかま>の「ガラガラ」には…
http://www.geocities.jp/ris_miyako_islands/CROM1/1-6.html
『赤い毛玉のようなガラガラ。直径3~10cmの球状になる。
岩や石にくっついていて、浅瀬でもよく見かける。』とあります。
そこで新たな疑問が…
富津岬に打ち上げられていたガラガラは、どこから来たのでしょう?
アマモが生える砂地だから、ガラガラがくっついていた岩はどこに?
それに、岩にくっついていると半球形にしかなれませんよね。
それが球状になっていた。ということは~・・・
岩にくっついていたガラガラが、荒波にもまれて岩からはがれ、富津岬北側に流れ着いた。
波穏やかな富津岬北側の浅瀬で、光を浴び、穏やかな波にコロコロ転がされて、丸くなった。
それが台風で打ち上げられた。
ん!なんかストーリーがつながった。勝手に納得(^o^;
投稿: あうるの森 | 2018年8月13日 (月) 06時33分
打ち上げられた生き物は、表面に小さな穴がたくさん開いています。石灰藻はもっとつるっとした感じなので、石灰藻には見えません。違う生き物ではないでしょうか。
投稿: トマト | 2018年8月13日 (月) 12時04分
トマトさん、コメントありがとうございます。
> 石灰藻はもっとつるっとした感じ
なんですか~
海藻図鑑 ガラガラ に…
http://chibadai.flier.jp/algae/algae/kaisou/aka/garagara/garagara.htm
…解像度の高い画像がありました。なるほど~
これは、博物館か水族館で同定してもらおうかな。
タイトルの 石灰藻【ガラガラ】は外しておきます。
投稿: あうるの森 | 2018年8月13日 (月) 18時50分
あらあら、UMAに戻ってしまいましたね。
同定の方、頑張ってくださいませ。
投稿: EVA | 2018年8月13日 (月) 22時22分
ウスカワカニノテは全体の形状はにてますね。でも表面に穴が開いていないのでちょっと違うような気がします。どうでしょう?
投稿: トマト | 2018年8月14日 (火) 23時00分
初めてコメントさせていただきます。いつも楽しく海・植物の話題を読ませていただいています。
余計なことですが、映像のコウイカの卵はアオリイカの卵ではないでしょうか。コウイカの卵は房状につながらず、一つずつ砂にまぶされて産みつけられます(東京湾周辺の種では)。コウイカとアオリイカは形は似ていますが別のグループで、アオリイカに硬い「甲」はありません。
投稿: RATINBAG | 2018年8月16日 (木) 10時50分
RATINBAGさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
あ~、「コウイカの卵」で画像検索し、「アオリイカの卵」で画像検索すると…
なるほど、コウイカの卵は一粒ずつで、アオリイカの卵は房状につながってますね。
貝殻拾いを始めて6年生… 貝殻はだいぶ分かるようになってきた(つもり)なのですが、それ以外の浜に打ち上げられている「謎の生物」の同定は難しいですね~
投稿: あうるの森 | 2018年8月16日 (木) 23時00分
はじめまして。「南房 貝殻」で検索してやってきました。神奈川県の真ん中辺りに住んでおります。
拾ったことのない巻き貝や、きれいな色(赤や黄色)の貝を一度拾ってみたくて、南房行きを考え始めました。
普段は三浦の白浜毘沙門などで拾っています。南房へ電車とバスで行くのは大変でしょうか…。自家用車でなくても行きやすく、素人でもそれなりに収穫が期待できる場所があったら教えてください!
投稿: こっこ | 2018年8月21日 (火) 16時17分
こっこさん、はじめまして。
私の貝殻拾いは電車・バス・徒歩なので、自分が次また行くときのためにブログに電車・バスの時間を記録しています。
以下の記事などを参考にどうぞ。
貝殻拾い…千葉南房総【岩井海岸】と【原岡海岸】
https://owlswoods.cocolog-nifty.com/blog/2018/03/post-2ee9.html
貝殻拾い…布良~白浜~根本海岸~
https://owlswoods.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/post-0af2.html
夏の貝殻拾い…台風一過の千葉・富津岬2016
https://owlswoods.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/2016-dbd0.html
貝殻拾い…千葉・館山 沖ノ島
https://owlswoods.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-4c08.html
投稿: あうるの森 | 2018年8月21日 (火) 22時09分
こんばんは。
こちら、8月は一度も海を見ることなく終わります。
ああ…。
ところで、UMAとなってしまったヤツの正体は突き止められそうですか?
投稿: EVA | 2018年8月30日 (木) 23時30分
EVAさん
未だに UMAのままです(^^;
この「謎の生物」をツイートしたら、100回もリツイートされて、いくつか「〇〇かも?」というコメントをいただきましたが。。。違いますね~(記事の中にちょっと追記しました。)
今のところの最有力候補は【ウスカワカニノテ】(サンゴモ目 サンゴモ科)です。
これ、とある水族館の「ご意見・ご要望」窓口にメールで質問したところ…
ここは「謎の生物」お問い合わせ窓口じゃないよねと思いつつ、他にメールアドレス見つからないから、質問メールしちゃいました(^^;
そしたら、飼育展示課 教育普及係より『かにのて属の”うすかわかにのて”もしくは、もさずき属の”うらもさずき”あたりのようです。』との回答をいただきました。ありがとうございましたm(_ _)m
…で、検索してみると、「ウスカワカニノテ」似てる~!
「ウラモサズキ」マイナーすぎて 56件しか出てこない。
・・・という状態で、未だにUMAのままです(^^;
投稿: あうるの森 | 2018年9月 1日 (土) 09時26分