漂着物学会 柏崎大会に「初」参加して… 楽しかった~
2019/10/19(土) 漂着物学会 柏崎大会に
『東京都からどんぶらこ』
と初参加してきました。そして…
●中学1年生の発表に感動した~!
漂着物学会は「学会」なので、その大会では研究発表もあります。今年の口頭発表は5件。その1番目の発表が『徳島の海岸を巡ってビーチコーミングマップを作る試み』山本真綺(徳島県)でした。
この発表を行った山本真綺さんは、中学1年生なんですよ~!
会場にセーラー服姿の女の子がいて、お母さんについてきたのかな? と思っていたら… なんと!この子が主役でした。
山本真綺さんは小学4年生の時に県立博物館のビーチコーミングイベントに参加してその魅力にはまり、その後『とくしま海の観察会』に入会し、会の皆さんにビーチコーミングの楽しさ面白さを教えてもらいましたが、会の中に同世代の人はおらず・・・ あ~その状況、わかるな~
同世代の友達と「こんなもの拾った~!」って、ワイワイやりたいよね(^o^)
同世代の人にビーチコーミングの楽しさを伝えるにはどうするか?
ビーチコーミングマップを作って、若いビーチコーマーを増やせば…
阿波っ子タイムズ企画「あなたの夢かなえます」に応募して、「徳島の海岸をめぐってビーチコーミングマップを作りたい」という藍住東中学1年 山本真綺さんの夢が採用されたそうです。拍手~(^o^)
●漂着物鑑定会でスゴイ人がいっぱいだ~!
あれ、第14回 石垣島大会の時は『お宝鑑定会』でしたけど、今回は『漂着物鑑定会』ですね。あ~ 第15回 徳島大会から『漂着物鑑定会』になってますね。
まぁ「お宝」って言うと何かすごいもの… って思っちゃいますけど、「漂着物」なら何でもありですね。
でも鑑定会に貝は出てきませんでしたね。石(メノウ? 琥珀?)とか、骨(どんな動物のどの部分?)でした。
そして、それを鑑定するのは会員の…「これを鑑定するなら〇〇さんだな」と… そして♪チャ~ラ チャララ チャ~ラ チャララ チャラーラーラーラ~♪のメロディは流れないのですが(^^; そのくらいの時間で「これは〇〇〇ですね」と鑑定しちゃうんです。スゴイな~
鑑定会のあと鑑定会に出されたものを間近に見ようと前のテーブルに行くと、さらに色々解説してくれるのです。そして『…鳥の骨格なら、基本的なの 例えば「カモメ」とかを拾ってきて丸々1羽骨格にすると、どの骨とどの骨がどんな風につながってるか分かるようになるわよ。』って、カモメが打ち上げられていたとして、それを持ち帰って調べたい!っていう気持ちより、これ持ち帰ってどう処理するの? 家族にヒンシュクものだよね。という思いが… 私はまだまだひよっこですね(^^;
ゲッチョ先生の『生き物屋図鑑』を読んで→『生き物屋図鑑』みんなスゴイ!そして変(^o^) と思っていたのですが、そういうスゴイ人たちが漂着物学会にはいるんですね~
●交流会 楽しかった~(^O^)
交流会は「お好きな席にどうぞ」ではなく、予め(シャッフルされて?)席が決められているので、初対面のいろんな人たちとお話ができます。私は初参加なのでみなさん初対面ですけど。
漂着物学会の(私と趣味や想いの共通する)人たちとお話しすると、とっても興味深い話が聞けて楽しかったです。
「今日の発表会 中学生の山本真綺さんの発表には感動したよね~」と思ったのは皆さん同じ(^_^)
そして、お宝ジャンケン大会!これ盛り上がりました~(^o^)
会員の皆さんが持ち寄った色んなお宝やお土産を、欲しい人は立ち上がって「最初はグー! ジャンケンポン!」で勝った人がゲットできます。
あ~あれイイな~ と思いつつも、まだまだ…
キター!ガラスの浮き玉!欲しい~ そして・・・
ガラスの浮き玉を欲しい人に対し、浮き球の数の方が多かったので欲しい人全員に配布。
憧れのガラスの浮き玉がもらえた~ 超嬉しい(=^ェ^=)
ありがとうございました m(_ _)m
それと、料理とお酒もおいしかったです。酒どころ新潟での大会ですから、お酒も新潟の地酒がズラーーっとw(*゚o゚*)w
交流会の写真は撮ってなかったので、Habuprinovolvaさんのツイートから…
【漂着物学会レポート25】
— Habuprinovolva (@habuprinovolva) October 19, 2019
全然新潟の地酒なんて飲みません!!!!! pic.twitter.com/n2w0bBZM9l
漂着物学会 柏崎大会… 発表会、鑑定会、交流会 どれもとっても楽しかったです。
次回、漂着物学会創立20周年記念大会『高知黒潮大会』2020/10/23(金)~25(日) 行く気満々です(^o^)/
今回の大会での口頭発表は以下の5件でした。
(1) 徳島の海岸を巡ってビーチコーミングマップを作る試み 山本真綺(徳島県)
(2) 祀られた漂着物・奉納された漂着物-新潟県中越地方の事例から- 渡邊三四一(新潟県)
『鯨一つ捕れば七浦潤う』へ~そんな風に言われてたんだ。これって、捕鯨でもうかるというだけじゃなく、漂着した鯨で人々の命が救われったってこともあるんでしょうね。だから信仰の対象にもなったんですよね。
参考リンク⇒特集1 鯨(1):農林水産省
(3) 日本の海岸でみる漂着物についている字について 京馬伸子(神奈川県)
京馬(けま)さんは漂着物学会発足当時からのメンバーで、メーリングリストでも積極的に発言されています。
私は貝殻拾いがメインで、ときどき「へんなもの」を拾ってますが、京馬さんは… スゴイ!「字」のついてるものならなんでも(陶片、ライター、板切れ、歯ブラシ…)拾って、そこから「情報」を読み取っているんですね~
そして、そこから歴史も見えてくる!
そういうビーチコーミングの楽しみ方があるとは(*゚o゚*)
(4)【2017年度漂着物学会基金研究助成成果報告】
浮遊性アサガオガイ科貝類の漂着動向調査と遺伝的解析 寺本沙也加(沖縄県)
『地域別にみたアサガオガイ科漂着の季節変化』あ~これ見ると、何月ごろどこに行けば拾えるかも?って参考になりますね。アオイガイの同様の調査もしてくれないかな~ 私まだアオイガイ(大きいの)拾ったことないから。
この漂着動向調査はSNSのTwitterを利用して行われました。
私も「#ルリガイ速報」のハッシュタグ付けてツイートしました。(1回だけですけど)
【ルリガイ】みっけ!…南房総・岩井海岸 https://t.co/zOeDyr7FD7#ルリガイ速報
— あうるの森 (@owlswoods) September 8, 2018
2018/09/07 岩井海岸 北側の端っこで pic.twitter.com/GBHHinZEz4
寺本沙也加さん(さやかちゃん)は『ときめく貝殻図鑑』という本を書いてます。私は著者オリジナル「ヒメネジガイ」スタンプぺったん『ときめく貝殻図鑑』を持ってます。
2016/10/15「ときめく貝の世界へようこそ」三番瀬ブックカフェにて寺本沙也加さんのお話
(5)【2018年度漂着物学会基金研究助成成果報告】
北海道の現生・化石穿孔貝とその生痕に関する古生態学的研究 岩渕天将・鈴木明彦(北海道)
『岩石に穴を開け、その中で生活する二枚貝を穿孔貝と呼ぶ。穿孔貝は巣穴の穿孔方法により、機械的穿孔種と化学的穿孔種の2つのタイプに区分される。…』
発表後の質問で「化学的に酸で穿孔すると、その酸で自身も溶けてしまわないのですか?」←ですよね~
少しは溶けますが、そこは粘液等で保護してます。ヒトも自分の胃液で胃袋が溶けないのと似たようなものです。←なるほど~
私、貝殻拾いを始めたころ→2013/04/19 岩に穴を掘る貝がいるんですって〜!【イシマテ】とビックリし、
2014/12/07 岩に穴を掘る貝【カモメガイ】で、ヤスリ/ドリルの様に物理的に穿孔する貝を知って疑問に思ってたことがある。「貝殻で岩を削ったら、貝殻の方も削れちゃうんじゃないの?」
交流会でそのことを質問したのはあうるの森サイエンスラボで、鈴木先生からの回答は…「穿孔貝が削る泥岩は非常に軟らかくて、貝殻表面の凸凹で砂粒を掻き落としている。例えると、おりぎりのご飯粒を掻き落としているような感じ。」←たいへん分かりやすい説明でした。
漂着物学会大会に参加すると、とっても勉強になります。(^_^)
※大会の様子を豊富な写真付きで報告しているページがありました。
南・天草の牛深で 田舎暮らし 結乃里便り
漂着物学会・柏崎大会その2
漂着物学会・柏崎大会その3 ←やっぱり山本真綺さんの発表で感動してますね~
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コメント
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初めまして!
小学校低学年の娘と貝や木の実を拾うのが大好き(昨日も江ノ島へ桜貝を拾いに行きました)で、検索の末に『あうるの森』さまへたどり着きました。
私も公共交通機関を使って行動する事が多いので、あうるの森さまの情報は大変参考になりました。
次の休日には井の頭公園へ、お洒落などんぐりを探しに行こうかなと思っております。
また、『漂流物学会』のご紹介も興味深く拝見いたしました。
このような魅力的な学会があったのですね!
大会もとても楽しそうです♪
初心者・一人でも大丈夫でしたら次回ぜひ参加してみたいと思い、入会を決意しました。
素敵な情報をありがとうございました!
これからも楽しみに拝見させていただきます。
*メールアドレスは公表されるのでしょうか?
判断がつかず無表記で失礼します。
投稿: ルナール | 2019年10月29日 (火) 09時39分
ルナールさん、初めまして。
わ~ この記事を読んで、入会を決意されたんですか!
ようこそ!です(^o^)
木の実拾いや貝殻拾いの「楽しい~!」を伝えたくてブログを書いてます。
それがお役に立てたようで嬉しいです(=^ェ^=)
※井の頭公園のお洒落などんぐりは、9/22に行ったときはいっぱい落ちてましたが、
10/14に(台風で落ちてるかな?と)行ったら、もうぜんぜんありませんでした。
そうだ、漂着物学会があったので、木の実拾いの記事が書けてません(^^;
12月のイベントで『どんぐりころころ標本作り』をする予定なので、11月のブログは木の実拾い中心にする予定です。
※コメントに書いたメールアドレスは私にだけ通知され、Web上には公開されません。
投稿: あうるの森 | 2019年10月29日 (火) 22時07分
こんにちは、はじめまして。
対馬のふじねこと申します。
漂着物学会のメーリングリストからきました。
今まで、一度しか大会に参加できていないので、大会の様子をアップしてくださり、ありがたいです。
これからも、宜しくお願い致します。
投稿: ふじねこ | 2019年10月30日 (水) 10時43分
ふじねこさん、はじめまして。
漂着物学会の人からのコメントがあって、嬉しいです。
私は大会初参加なので、気合入れてブログ書いたから(^o^;
ふじねこさんのブログ『今日の散歩道ブログ』拝見しました。
『9月16日有明から清水山』 http://blog.fuzineko.catfood.jp/?eid=1433230 の『秋のキノコ祭り』色んなキノコがあって楽しそうですね。
ビーチコーミング http://blog.fuzineko.catfood.jp/?cid=35379 の記事を見ると、対馬でもアオイガイはときどき打ち上がるんですね。いつか自分で手のひらサイズのアオイガイを拾いたいから、アオイガイ情報検索中です。
投稿: あうるの森 | 2019年10月30日 (水) 23時26分
あうるの森さま、こんばんは!
ご返信ありがとうございます(^^)
木の実や貝殻拾いをしていると、楽しく無心になって時間が経つのを忘れてしまいます。
幸運にも綺麗なものや珍しいものに巡り合えた時の嬉しさは格別ですね(๑˃̵ᴗ˂̵)
素敵なブログに出会えて良かったです!
また、井の頭公園のお洒落などんぐりの事も教えていただき、ありがとうございます!
どんぐりを拾える時期はもう少し秋が深まってからだと思い込んでおりました。
台風後に落ちていないのでしたら、もう少し早い時期が良かったのかもしれませんね…残念です。
来年の参考にさせていただきます。
今年は全くどんぐりを拾えておりませんので、12月の標本作りが東京近郊での開催でしたら、ぜひ参加させていただきたいです(๑>◡<๑)
投稿: ルナール | 2019年10月31日 (木) 00時15分
ルナールさん、こんばんは
> 12月の標本作りが東京近郊での開催でしたら、
12/14(土) 神奈川県大和市 冬のおもしろ科学館に『どんぐりころころ標本作り』で出展予定です。
是非いらしてください。そしてお声かけくださいな(^_^)
投稿: あうるの森 | 2019年11月 1日 (金) 22時09分