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2019年12月27日 (金)

ゲッチョ先生の『おしゃべりな貝』で「大森貝塚」の意義を知る

小学校の社会科で「明治初期 アメリカ人のモースが大森貝塚を発見した」というのを教わったと思うのですが、貝塚:縄文時代のゴミ捨て場を発見したのがそんなにすごいことなの? というのが小学生の私の感想(^^;
でも、ゲッチョ先生の『おしゃべりな貝』を読んでいたら…

4章 モースの貝「ハイガイと進化」
モースは貝塚の貝殻の研究結果を、ダーウィンに送った。
これに対してダーウィンは、モースに次のような一文を書いた手紙を送っている。
「(ハイガイやアカガイ、サルボウ)の隆起線の数が増加しているというのは、すべてではないにしろ相当多くの種において大きさが増したという事実と同様、きわめて注目すべき事実であるように思われます。生物界というのは、なんとまあ、いつも変動状態にあることでしょう!」(E.S.モースと大森貝塚」小川真理子ほか『生物学史研究』29号)
ダーウィンは、進化の実証例として、モースの報告を喜んだのだ。
モースも、1925年に発表した、自身の手になる最後の論文で、このダーウィンの手紙を公表するとともに、論文を次のような文章で結んでいる。
「アメリカと日本の貝塚を構成している貝の種の、直径比、相対的な大きさ、多寡などに認められる変化は、初期の堆積以来ぼう大な時間が経過していることを示している。(中略)貝殻の形の変化は十分長い時間をとれば種が変化するという事実の重視すべき一例証である。すなわちこれは進化の重要な事実である。」
モースは、「時」を越えた貝殻に、生まれて間もない進化論をバックアップする力を見たのである。

そうだったのか~!
『おしゃべりな貝』の帯には…
Osyaberinakai
貝殻はタイムマシン!!』そゆことか!!
貝殻はタイムマシンだから、私たちが注意深く貝殻を見れば、進化論も語ってくれるんだ~



※ところで、モースとダーウィンって同時代の人なんですね。
エドワード・S・モース - Wikipedia Edward Sylvester Morse、1838年6月18日 - 1925年12月20日(87歳)アメリカの動物学者。標本採集に来日し、請われて東京大学のお雇い教授を2年務め、大学の社会的・国際的姿勢の確立に尽力した。大森貝塚を発掘し、日本の人類学、考古学の基礎をつくった。日本に初めて、ダーウィンの進化論を体系的に紹介した。
二度目の来日(この中で使われた"cord marked pottery"が、日本語の『縄文土器』となった。)

チャールズ・ダーウィン - Wikipedia  Charles Robert Darwin, 1809年2月12日 - 1882年4月19日(73歳)は、イギリスの自然科学者。卓越した地質学者・生物学者で、種の形成理論を構築。
進化論の提唱の功績から今日では生物学者と一般的に見なされる傾向にあるが、自身は存命中に地質学者を名乗っており、現代の学界でも地質学者であるという認識が確立している[3] 。 ←へ~そうなの?

※大森貝塚をもう少し知りたいときのリンク…
大森貝塚(東京都) - 日本の史跡101選-出かけよう日本の記憶を辿る旅へ ←リンク切れ
 ↓この本の一部が一時的に公開されていたのでしょうか?


大森貝塚 - Wikipedia
「大森貝墟」で画像検索

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『おしゃべりな貝』でキーとなる貝【ハイガイ】を、2015年に志賀島で拾っていたんですが、それをブログに載せてなかったので、ここに載せておきますね😅

ハイガイフネガイ科
Haigai141213a
Haigai141213b
Haigai141213c
フネガイ科なので『蝶番線は長く真っ直ぐで、多数の特殊化していない歯が一列に並ぶ。』Wikipedia フネガイ科#特徴より
それと「閉殻筋痕」がくっきり残ってますね~

Wikipedia フネガイ科#名称より…『和名"フネガイ"などは…殻形に由来する。2枚の殻を合わせると、殻頂の間に広い平たいスペースができる。これを甲板に見立てると、全体としてノアの方舟のような形となるためである。』
↓こんな感じ
Funegai141212
↑これはハイガイでなく、ワシノハガイ(フネガイ科)ですけど💧
さらに、こんな蝶番ですから、殻が合弁で打ち上げられることは…ほとんど無いのでしょうね?
だから、大きさの似た左右の殻を合わせたものです😅

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