ウニ殻コレクション【ナガウニ】
おうちでブログしよ!
『ウニ殻コレクション』シリーズ№6は ナガウニ(ナガウニ科)です。
このナガウニは去年(2019/12/10~)奄美大島 貝殻拾いの旅に行ったとき拾ったもの。
この時の拾い物でまだブログに載せてないものがいくつかあるので、順次(同定できたら)載せていこうと思ってます。(ナガウニは拾った時に「ナガウニみっけ!」と分かってるから、単に載せ忘れていただけ(^o^;)
では、ナガウニを色んなアングルで観察~
ナガウニは周口部が大きいので、殻の中を覗きこみやすく、ランタンと筋肉で連結していた耳状骨(じじょうこつ)がよく見えます。
え~っと、
ウニハンドブックで「耳状骨」という名前を知ったので、ちょっと使ってみたかっただけです(^^;
あ~!ウニハンドブックでナガウニを見ると…
・ホンナガウニ
・ツマジロナガウニ
・リュウキュウナガウニ
・ヒメクロナガウニ
…と4種もある~! そして…
『長らく、日本近海のナガウニ属(Echinometra)は本種一種とされてきたが、形態とDNAを用いた解析の両方から、後述の3種が含まれることが明らかにされた。』とのこと。
では私が拾ったのはどれ?
ウニハンドブックの説明を読むが『孔対はやや弧状に4個(稀に3、5)ずつ配列』と記されてるのは4種とも同じ(^^;
じゃぁ他に殻の形態で見分けるポイントは?
ホンナガウニ…『多孔板上の小疣数が10以上』
他の3種は…『多孔板上の小疣数が5以下』
では、そこを見てみましょ~
あれ?「多孔板」て頂上系にあるんだよね。そして打ち上げられたウニ殻のほとんどは頂上系が抜け落ちてる。
私が拾ったナガウニの殻は3つとも頂上系は無い。だから多孔板上の小疣数は確認しようがない(´Д`)
それに多孔板上の小疣数ではホンナガウニとそれ以外しか区別できないじゃん。
まぁ、私はまだナガウニに関しては初心者なので、まとめて「ナガウニ」ってことで(^o^;
それに、最近私が科名の確認に参照しているBISMaL(海洋生物の多様性と分布情報のデータベース)でもナガウニ科ナガウニ属の下は(まだ)ナガウニ一種だけだし~
※UNI CLUB の「4種のナガウニ」という記事に見分け方が詳しく書いてありました。それによりますと…
『まー簡単に要約すると・・・
肛門周りの殻(多孔板)が残ってる殻標本からなら、ホンナガは見極められるが、
それ以上のことは殻だけで種を確定するまでには至らない!』…やっぱりそうなのね(^^;
はい、ナガウニ調査はこのくらいにして、最後は
●~ナガウニ殻ランプ~●
ナガウニは周口部が大きく開いているのでLEDライトの光がよく入り、明るく撮れてなかなかよい具合(^o^)
棘疣の乳頭部から周溝へのグラデーションと、孔対の明るく輝く点列と、殻板の網目模様に、はぁ~((^_^))
孔対が「やや弧状に4個ずつ配列」しているのがよく分かりますね。
もっとアップで…
これまでのウニ殻ランプの中ではナガウニが一番ですね。(=^ェ^=)
奄美で拾ったナガウニは ↓ この3個
撮影には一番大きなナガウニを使ってます。このナガウニは、てっぺんに薄っすら緑色がかろうじて見えるぐらいなのですが、LEDライトの光を透過させると緑色がはっきり見えるのが不思議~
あ、UNI CLUB のトップページのナガウニの殻はしっかり緑色が見えますね。
※ナガウニを拾ってる記事
2018/11/21 沖縄 貝殻拾いの旅(読谷村・残波岬~)
あ、このとき拾ったナガウニは、頂上系とランタンが残ってたんだ~
コレクションの堆積の中から探し出して、頂上系の多孔板を観察しなくちゃ!
2018/12/24 沖縄 貝殻拾いの旅(ラソール ガーデン・アリビラ クリスティア教会)ニライビーチ
割れてるので「耳状骨」がよく観察できます。(^^)v
※ナガウニの生息域は紀伊半島以南なので、沖縄や奄美で拾えます。(私が貝殻拾いに行った紀伊半島以南は沖縄と奄美だけ。)
※ナガウニは正形類か不正形類か?
円形の殻をもつのが正形類だとすると、ナガウニは縦長/楕円形だからタコノマクラみたいに不正形類?
でも、ナガウニ科にはムラサキウニとか、パイプウニとかいて、これらは正形類の代表選手ですよね。
ナガウニは円形ではないけど正形類なんですが、ウニハンドブックによりますと…『なお「正形類」は後述の不正形類以外を指す便宜的な分類であり、分類学的名称としては存在しない。』…あ、そうなんですか。
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