ウニ殻コレクション【タワシウニ】
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私の『ウニ殻コレクション』シリーズ№4は タワシウニ(ナガウニ科)です。
タワシウニ殻は小さくて、私が拾った大きいものでも2cmほど。
その特徴は、殻の色が鮮やかな緑色ってこと。バフンウニ殻の緑色とは全然違う。
そして、横から見たときの形
環境省_串本海域公園|串本海中図鑑|串本産棘皮動物図鑑|タワシウニによりますと…『棘は背面のものが非常に長く、側面や底面の棘が短いのが特長です。これは穴に収まるのに都合のよい形状なのです。タワシウニは岩盤上に自分で掘った穴に収まっています。』…ということで、上が広く下にすぼまった試験管のコルク栓みたいな形してます。
ところで、この形で何で「タワシ」ウニなんでしょうね?「亀の子たわし」には似てないし。亀の子束子誕生秘話によりますと、西尾正左衛門さんが明治の中頃に考案したもの。タワシウニって名前はもっと前からそう呼ばれていたんでしょうから…
「たわし 江戸時代」で画像検索してみると… あ~こういう形のなら、これから「タワシウニ」って名前を連想できますね。
では、タワシウニ殻を撮影して大きな画像で観賞しましょう(^_^)
ウニ殻の鑑賞ポイントは、棘疣(とげいぼ)と孔対(こうつい)ですね~
『ウニハンドブック』では「棘疣は水平に4個ずつ配列」とあり、そうなってますね。
そして、孔対をより分かりやすく観察できるのがウニ殻ランプです。
タワシウニでもウニ殻ランプしてみました~
タワシウニの口側
この穴の中にウニのランタン(アリストテレスの提灯)があるんですが、打ち上げられたウニ殻にはほとんど付いてません。でも、この穴の縁を覗くと、ランタンと殻がここでつながってたんだろうな~ と考えられる突起があります。
『ウニハンドブック』によりますと「ランタンは殻内部に収まっており、ランタンから生える複数の筋肉が、周口部付近の歩帯の殻内部にある耳状骨(じじょうこつ)という突起に連結している。」
ウニは下に口があり、上に肛門があります。
口の周りが周口部(しゅうこうぶ)、肛門の周りを囲肛部(いこうぶ)と言い、打ち上げられたウニ殻はたいてい周口部と囲肛部が抜け落ちて穴が開いてます。でも、まれに囲肛部が残ってるウニ殻が打ち上げられていることがあり、囲肛部が残ってるタワシウニ殻を拾ったことがあります。
囲肛部・肛門の周りには、5枚の生殖板と、5枚の終板があり、それらで頂上系を構成するとのことなんですが、この画像で、生殖板と終板はどれだ? カメラのレンズをもっと近づけて大きな画像を撮りたいのですが、これ以上寄るとピントが合わない(^^;
じゃぁ、囲肛部の付いてるタワシウニ殻ランプをして、観察・観賞はおしまい。
ありゃ💧囲肛部が光って識別不能(^^;
※ウニ殻の形態・用語については『ウニハンドブック』を参照してます。
※タワシウニを拾ってるブログ記事
2017/07/13 緑色鮮やかな【タワシウニ】の殻~千葉・館山・坂田海岸
2018/01/07 貝殻拾い@千葉・館山・坂田→波左間→見物→塩見 海岸めぐり
2018/01/20 緑色鮮やかな【タワシウニ】の殻~タワシウニって岩に穴を掘るウニなんですか~!
2019/09/14 初秋の貝殻拾いの逸品は…【タワシウニ】【ウキダカラ】【小瓶】…和田長浜海岸
※私にとってはタワシウニはレアものなんですが、足摺宇和海国立公園 竜串海中公園 見残し海岸|竜串観光汽船を見ると、タワシウニ うじゃうじゃいます!
でも三浦半島や房総半島でめったに拾えないのは、そこが生息域の北限だからだそうです。
2021/04/22 ウニ殻拾い…ちょっと大きい【タワシウニ】…三戸浜(三浦半島)
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