【キバウミニナ】…石垣島で拾った貝殻
石垣島 貝殻拾いの旅に行って拾った初物の貝殻(その7)
キバウミニナ(カニモリガイ上科 キバウミニナ科)です。
殻長10㎝を超えるゴツイ貝です。
これまで紹介してきた石垣島で拾った貝殻の一番人気の『コンペイトウガイ』のような可愛らしさはないので、ブログに載せるのどうしようかな~🤔 と思っていたんですが、
キバウミニナ - Wikipedia を読んだら…『マングローブ林の炭素循環に重要な役割を持っていると考えられる[6] 。』とのことで、これはブログに載せとかなくちゃ!と思った次第😅
キバウミニナとマングローブとの関係は…『汽水域のマングローブ林に生息し、林床の砂泥上に群れをなす。地を這って樹木の落葉を直接摂食する。稚貝のうちは多くのウミニナ科の巻貝と同様に主にデトリタスを摂食するが、やや大きくなると落葉の表面を削り取るようになり、成貝は落葉を端から噛み切って摂食する。』…キバウミニナはマングローブの落葉をバリバリ食べてるってことですね。そして『落葉のセルロースを効率よく分解することができる』ので、マングローブ林の炭素循環に重要な役割を持っていると考えられるのですね!
「水に浸かった木は腐りにくい」そうですから、マングローブの落葉はそのままでは腐らずにたまってしまう。それをキバウミニナが食べて分解してくれることで「炭素循環」するということかな。
マングローブの落葉を食べるキバウミニナの画像を探してみました。
⇒マングローブの葉を食べるキバウミニナ|水中写真家長島敏春の「生命のサンゴ礁」 …『「カサカサ」音を立てながら食べている。』そうです。
⇒落葉を食べる巻き貝をウオッチ|めがろぱ
動画がありました~!
『成貝の歯舌は鋭く刃物のようであり、硬いマングローブの落葉を効率よく切断することができる。』←それで「キバウミニナ」と命名したのかな?
キバウミニナ|市場魚介類図鑑によりますと『黒田徳米の命名』だそうです。
キバウミニナ - Wikipediaの「特徴」の記載と突き合わせて殻を観察しましょう。
『成貝は殻長100mm・殻径40mmを超える。』
私が拾った殻は正にそのサイズですね🙂
『螺層には波打った太い縦肋があり』え、どこ?
↓これか!
『縫合(巻きの繋ぎ目)の下に深い螺溝が1本走る。』
このキバウミニナの螺塔は9層、体層も合わせると、10階建てですね😅
ところで、「体層」は『巻貝の螺層で最後の一巻きのことをいう。…通常、軟体部の大部分がここに位置するために体層と呼ばれる。』by 貝とは
体層に軟体部の大部分があると、螺塔の中は空っぽなんでしょうか?
『体層(巻きの一番下)は丸みがあり、殻の底に同心円状に深い溝が数本走る。』
「数本」じゃなくて「十数本」ありますね。
すみません。重箱の隅をつついてしまって💧
でも、自分が拾った貝殻の特徴を言葉で表現しようとすると、こうはいきませんよね。
だからWebの情報にはお世話になっておりますm(_ _)m
このキバウニミナの殻を拾ったのは「とどろきビーチ」で。
でも、Wikipediaの「分布」によりますと… あれ~ 轟川河口では生息が確認されていませんね。
キバウニミナは絶滅危惧II類なので、かつて生息していた名残なのでしょうか?
轟川河口にもマングローブ林はある(⇒轟川(とどろきがわ)|鹿児島&沖縄マングローブ探検)ので、キバウミニナが生息しているかも?ですよね。
※石垣島で拾った貝殻シリーズ
(その1)トグロコウイカ
(その2)スクミリンゴガイ
(その3)イモフデガイ
(その4)フナガタガイ
(その5)コンペイトウガイ
(その6)ツヤハマシイノミ
(その7)キバウミニナ
(その8)マダラヒラシイノミ クロヒラシイノミ
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