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2020年8月24日 (月)

【フサコケムシ】…コケムシの個虫の群体が織りなす造形美

『コケムシの個虫の群体が織りなす造形美』シリーズ…と言っても、手元にあるコケムシは4種類だけですけど😅
とりあえずのシリーズ最後は、フサコケムシ(苔虫動物門 裸喉綱 唇口目 フサコケムシ科)です。
Fusakokemusi03
前々回のアミコケムシはいただき物で1個だけ。
前回のウチワヤワコケムシは拾い物ですがレアもののようで1個だけ。
今回のフサコケムシはそんなにレアものではないようで、これまでに三浦半島のあちこちで4個拾ってます。
Fusakokemusi01

フサコケムシは海藻のようにも見えますが、コケムシ動物門外肛動物門)の動物なんですよ~
コケムシは個虫が集まって群体になっているので、その鑑賞ポイント(美の壺)は
『コケムシの個虫の群体が織りなす造形美』です😊
Fusakokemusi07
白い粒々は何でしょう? アップで見ると~
Fusakokemusi06a
個虫の一つ一つにくっついいるので、付着物ではないと思います。
コケムシの多様な形と生き方|広瀬雅人|日本生物工学会[PDF]によりますと、コケムシの個虫は機能分化しているそうです。
『コケムシの個虫は同一群体内であれば個虫間で栄養などのやりとりが可能である.そのため,コケムシの個虫には触手冠をもたない個虫(異形個虫)も存在する.これらは自身で餌をとることはできないが,他の触手冠をもつ個虫(常個虫)からの栄養によって生かされている.その代わりに,これら異形個虫は摂餌とは異なる機能や役割を有している.たとえば…』
「卵室」「空個虫」「鳥頭体」「振鞭体」などがあるそうです。鳥頭体(ちょうとうたい)は外敵への攻撃を担う個虫で、その名の通り鳥のくちばしのような大きな顎をもつ⇒「鳥頭体 コケムシ」で画像検索
私が拾ったコケムシの白い粒々は鳥頭体ではありませんね。
では、卵室でしょうか?
そこを確認するために図書館に行って、『新日本動物図鑑 復刻版』でフサコケムシを調べてみたら…

ふさこけむし Bugula neritina (LINNÉ 1758)
『群体は紫褐色又は褐色で、若いものは扇状、老熟すると叢状になり、空中に出すと総状となる。枝は2列の虫室よりなり、各虫室の腹面は殆ど表膜部によってしめられ、その前端は両隅ともに多少突出するが、刺は全く生じない。卵室は表膜部前縁内側に斜めに発し、球形で、これが列生する枝は微小球が1列に並んだように見える。鳥頭体は全くない。』
…ということで、私が拾ったフサコケムシの白い粒々は「卵室」のようです。

ところで『群体は紫褐色又は褐色』となってますね~
私がフサコケムシと思ってた4つの内、一つだけが褐色で、あとは白っぽい。
フサコケムシ科には何種も「〇〇フサコケムシ」がいるから、あとの3つは要同定ですが、コケムシ初心者には同定は難しいので、ここはまとめて「フサコケムシ」ってことで😅
『コケムシの個虫の群体が織りなす造形美』を鑑賞して、おしまい😊
Fusakokemusi08 Fusakokemusi09 Fusakokemusi010 Fusakokemusi10a



※コケムシ関連記事
2020/08/09 【アミコケムシ】の群体の美
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「フサコケムシ」で検索すると…
『フサコケムシは世界的に分布している侵入生物種である。 』フサコケムシ - Wikipedia  え!「侵入生物」って?
コケムシって太古の昔から世界中の海に生息してるんじゃないの?
『フサコケムシは生物活性天然物であるブリオスタチン類を生産するため、創薬の観点から興味を持たれている。』って、そんなトピック的な説明じゃなくて、生物としてのフサコケムシを説明してよ~
Wikipediaのフサコケムシの記載 ダメじゃん💧 と思ったら、『この項目は、生物学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています。』と一番下にあった。あれ、こういう注意書きはページ先頭に出てくるものではなかったっけ?

フサコケムシについてもっと適切な説明をしているページは~
丹後の海の生き物(フサコケムシ)/京都府ホームページ
『本来は浅海の岩石などに付着していますが、船底や筏さらには定置網などにも大量に付着するので、水産や海洋関係者からは嫌われ者。』ありゃ💧
新日本動物図鑑にも…『岸壁、かき筏、漁網、船底などに密生して害を与えるのでよく知られている。両極を除いて世界いたる所に分布し、わが国でも各地に普通。』とあった。


コケムシの美の壺(その2)触手冠
「フサコケムシ」で画像検索しているときは気づかなかったのですが、
「Bugula neritina」で画像検索したら… キレイ~
このカクテルグラスのような繊細な白い触手らしきものは…
これが『触手冠』なんですね!
触手冠の美しい画像のページ⇒Bryozoan, Bugula neritina|UCI(カリフォルニア大学アーバイン校)
画像検索していて「卵室」が描かれていると思う画像を見つけました。
Bugula neritina. Zooecia at a branch bifurcation in frontal view|ResearchGate
卵室は"Ovicell"と言うようです。
「Ovicell」で画像検索すると、より詳細な画像を見つけました。
Ovicell structure in Bugula simplex: bi-visceral coelom of the material...|ResearchGate
これらの画像はどちらも ResearchGate というサイトなのですが、ResearchGate って何?
ResearchGate - Wikipedia
『科学者・研究者向けのソーシャル・ネットワーク・サービス』なんですか~

あ、こけむしWebSite のトップ画像は『触手冠』でした😊

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