春の紫色の菜の花【ムラサキハナナ/オオアラセイトウ】…なぜ「大紫羅欄花」?
春の野川を散歩していると、あちこちに紫色の菜の花 ムラサキハナナ(紫花菜)が咲いています。
ムラサキハナナ(紫花菜)は名前の通り「紫色の菜の花」で、アプラナ科の植物です。
「ムラサキハナナ」で検索すると、オオアラセイトウ - Wikipedia が出てきて、『オオアラセイトウ(大紫羅欄花)… 別名にショカツサイ(諸葛菜:諸葛孔明が広めたとの伝説から)、もう一つの別名のムラサキハナナ(紫花菜)は「紫色の菜の花」の意』
ところで、何で「大紫羅欄花」を「オオアラセイトウ」と読むのでしょうか?
大(オオ)紫(ア)羅(ラ)欄(セイ)花(トウ)? ←読めないよね~💧
⇒オオアラセイトウ(大紫羅欄花)|花々のよもやま話によりますと『植物学者の牧野富太郎博士がオオアラセイトウ(大紫羅欄花)と名づけた。』とあるんですが、牧野先生!なんで オオアラセイトウって読むの?
あ、オオアラセイトウ(大紫羅欄花)と名付ける前に、アラセイトウ(紫羅欄花)があって、その大型の種だから大紫羅欄花なんですね。
そして、花々のよもやま話によりますと『アライセトウ(紫花欄花)の意味は不明』だぞうです。
⇒旬花百科 第十話 「ストック」に名前の由来があり『「葉ラセイタ」→「アラセイタ」→「アラセイトウ」と変化し、』でも、それに「紫羅欄花」という漢字を当てたのは何で? それは江戸時代の人に聞いてみないと分らないのかな?
⇒あらせいとう|漢字ペディアによりますと『由来:「紫羅欄花」は漢名からの誤用。』💧
…ということで、私は覚えやすい ムラサキハナナ(紫花菜)で😊
そのムラサキハナナが今満開です!
場所は野川公園と武蔵野公園の境を通る西部多摩川線の、武蔵野公園側の土手。
そこに電車が走ってくるのを待つこと数分…
この日が青空だったら、もっと画になったのに~😅
※牧野富太郎は…
既に「アラセイトウ」があり、それの大型の種だから「オオアラセイトウ」と命名した。
同様に、既に「イヌノフグリ」があり、それの大型の種だから「オオイヌノフグリ」と命名した。
アラセイトウ(紫羅欄花)も イヌノフグリ(犬の陰嚢)も残念な名前ですが、その残念な名前をつけたのは牧野富太郎ではありません。牧野富太郎は既存の名前は尊重し、それに「オオ(大)」をつけただけです。
2022/03/18 【イヌノフグリ】の命名者は牧野富太郎ではない!
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こんにちは。
きれいな斜面ですね。電車、好きです。
うちの近所でも紫色の花が増えて、何の花かな?と思っていました。
投稿: かさぶた | 2021年4月 4日 (日) 08時03分