へんな花【ムサシアブミ】…てくてく野川自然観察園
春になって、野川自然観察園にも色んな花が咲き始めました。
その中で一番変な花が…
これが花だと言われてもね~💧
これ、ムサシアブミ(サトイモ科)の花なんですって!
花といっても、仏炎苞(ぶつえんほう)といって、この中に本当の花…肉穂花序(にくすいかじょ)があるんですって。
3月25日 野川自然観察園を散歩していたら、タチツボスミレなどが咲く中に、タケノコみたいなのがニョキニョキ出てました。
そこから葉柄を伸ばし…
葉を広げ…
3枚の葉を広げます。
「3枚の葉」と思ったら、これ「三出複葉(さんしゅつふくよう)」という、本来1枚の葉なんですって!
ムサシアブミ - Wikipedia に…『葉柄上端には先が細くなった三枚の葉(小葉)をつける、つまり3出複葉である。』とのこと。
でも『つまり3出複葉である』と言われてもな~ ふつう「3出複葉」なんて知りませんよね?
「3出複葉」で検索し…
⇒単葉と複葉 - asahi-net.or.jp によりますと…『複葉というのは、本来1枚の葉であるものが進化(変化)して数枚の葉に分かれたものをいいます。』
『みなさんのよくご存じのクローバー(シロツメクサ)の葉は、3出複葉です。』あ~!そうなんだ。
こちらのページの解説、たいへん分りやすかったです😊
どちらのサイトなのでしょう? ⇒カネゴン先生の植物教室
「3出複葉」で検索した中のもう1ページ…
⇒複葉植物の戦略|くりんとの自然観察ガイドによりますと…『樹木の葉には、ホオノキのような「単葉」とトチノキのような「複葉」がある。』え~!トチノキは複葉なんですか!
こちらのページもたいへん勉強になります。
あ、ムサシアブミの花のことを書いていたんでしたね💧
ムサシアブミの葉の下を見ると…
なんか、くるっと丸まった変な形のものがありますよ。
Wikipediaによりますと…『地面から立ち上がる第一の葉柄の途中から二番目の葉柄が分岐し、その途中から花柄が伸びる。』
なるほど、そうなってますね。
また、『花(仏炎苞)の形が鐙に似ていること、武蔵の国でつくられた鐙が良質であったことから武蔵鐙と呼ばれるようになった。』とのことですが、鐙(アブミ)に似てる?
あ~日本古来の鐙はこういう形だったのですね!
⇒鐙(あぶみ) - 相州藤沢 白旗神社
⇒武人の思いが込められた馬具、「鐙(あぶみ)」|古好屋
私なんて、この青いストライプを見て…
ツタンカーメン王のマスクの後頭部かと思いましたよ😅
ところで、この仏炎苞(ぶつえんほう)の中に本当の花…肉穂花序(にくすいかじょ)があるそうですが、どんなの?
中の白いのが肉穂花序?
こちらに画像がありました。
⇒サトイモ科~ムサシアブミ(武蔵鐙)とウラシマソウ(浦島草)|奥行き1mの果樹園
『肉穂花序には白い棍棒状の付属体があります。』とのこと。
このページをもう少し下まで見ていくと… 果実
あ~!この赤い実は、ムサシアブミの実だったのですか~
ムサシアブミの実(2020/11/23撮影)
※関連記事
2015/05/26 カラーの襟は花じゃなくて苞
※トチノキの葉は「複葉」だったんだ~
2016/09/03 多磨霊園のトチノキ並木でトチの実拾い~
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