貝なのに寄生虫? 目黒寄生虫館…とっても面白くて変態的な展示を見に行ってきた~
twitterで↓このツイートを見て…
目黒寄生虫館で前代未聞の特別展が開催されるようです。そのテーマはなんと「寄生貝」。とっても面白くて変態的な展示になっているので、お近くの方は是非見に行ってみてください!(私も少しだけ展示協力してます。) pic.twitter.com/W5JsPwDoY8
— 潜れさやかさん! (@teramoto_sayaka) May 29, 2021
とっても面白くて変態的な展示を見に行ってきました~😅
「目黒寄生虫館」のことは、ずっと前から知っていたけど、あえてキモいものを見に行こうとは思わなかった。でも、貝殻拾いにハマってる今なら、特別展「貝なのに寄生虫?寄生巻貝の多様性と起源」←これは惹かれます😊 そして、貝殻を見に行ってきました~😃
▼「寄生する巻貝とは」パネル
このパネルには美しい貝殻の写真が載ってますが、これがみな寄生貝なんですよ~
ハナゴウナ科やイトカケガイ科が寄生貝だっていうのは知ってましたが、クルマガイ科が刺胞動物(サンゴ、イソギンチャク)に寄生するっているのは、ちょっとビックリ!
参考リンク⇒貝の博物誌|3.貝類の生息環境|共生
▼ウミウサギ科の寄生貝の展示
①ツリフネキヌヅツミ Calcarovula longirostrata (Sowerby, 1832) 和歌山県みなべ町
②マツワリダカラ Pedicularia pacifica Pease, 1865 和歌山県みなべ町
③ボタンウミウサギ Calpurnus verrucosus (Linne, 1758) 沖縄県本別町
ソフトコーラルなどの刺胞動物に寄生。生時は軟体で殻の大部分が覆われています。
②マツワリダカラが写ってませんね💧 拡大鏡越しに…
▼マツワリダカラ(赤矢印のところにくっついています)
ウミウサギ科の貝殻は、雉猫の宝 の画像が美しいので鑑賞しましょう。
⇒ツリフネキヌヅツミ(釣舟絹包)この繊細な貝殻を拾ってみたい~
⇒マツワリダカラ(纏宝)←漢字で書くと「纏」(まとい、まつわる)なんだ~!
⇒ボタンウミウサギ(釦海兎)
ボタンウミウサギは貝殻より、生きてるときの姿の方が美しいですね。
⇒ボタンウミウサギ|素人が作ったお魚図鑑|軟体動物門腹足綱
あ~「ボタン」はココだったんですか~
▼特別展の展示コーナー
常設展の方にも寄生貝の展示があって…
▼カワシンジュガイのグロキジウム幼生
『カワシンジュガイのグロキジウム幼生は、ヤマメやアマゴなどのサケ科魚の鰓(えら)に寄生する。鰓から栄養を摂取して稚貝に成長すると、魚を離れて川底で生活を送る。』
魚の鰓のところを拡大鏡越しに見ると~
鰓の隙間にプツプツあるのがカワシンジュガイのグロキジウム幼生です。
カワシンジュガイは絶滅危惧種だそうですが、
「カワシンジュガイ」で画像検索すると、生きてるときはこんなにまとまっているんですね~
目黒寄生虫館 その名前から「わざわざ寄生虫を見に行くのも、ちょっと~💧」と思っていたんですが、行って見たら意外と面白かった。寄生/共生は生物を知るうえで大事ですから、寄生虫館の展示をしっかり読むと、なかなか生き物の関係は面白い。まだ行ったことない方は、何かの機会に行って見るといいですよ。
⇒アクセス 目黒駅から徒歩12分
⇒利用案内 入場無料 なんですが、寄付でなりたっている稀有な博物館なので、面白かったからそれに見合った寄付をしてきました😊
※関連記事
2018/09/22 科博・企画展・講演会『標本づくりの技(ワザ)を語る』
2018/05/26 貝人列伝-時代を作った貝コレクション-LIXILギャラリー
2016/08/12 『自然と美術の標本展』横須賀美術館
目黒寄生虫館へのアクセスマップを見ていたら… 近くに「林試の森公園」がある! と気づいたので、寄生虫館とあわせて行ってきました。
→これが「ポプラの実」です…林試の森公園のカロリナポプラ
« 生きた宝石【アカスジキンカメムシ】…てくてく野川 | トップページ | これが「ポプラの実」です…林試の森公園のカロリナポプラ »
「貝殻拾い」カテゴリの記事
- 増穂浦と若狭和田で拾った【ベニガイ】96個(2023.01.03)
- 能登千里浜で拾ったウニ殻【ハスノハカシパン】211個(2023.01.02)
- 能登千里浜で拾った桜貝【カバザクラ】1600個のグラデーション(2023.01.01)
- 強風波浪注意報の翌日の三戸浜で【マガキガイ】の打ち上げ(2022.12.15)
- 北陸 貝殻拾いの旅2022【まとめ】(2022.11.22)
« 生きた宝石【アカスジキンカメムシ】…てくてく野川 | トップページ | これが「ポプラの実」です…林試の森公園のカロリナポプラ »
コメント