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2021年6月13日 (日)

貝の和名【ワスレガイ】

Wasuregai210608c
鵠沼海岸で拾ったワスレガイをブログに書いていて、「ワスレガイ」って何で「忘れ貝」っていう名前なの? と思うので、その由来も調べてみました。
拾った貝殻を同定するのも大変ですが(貝殻コレクションが何百種類にもなると)その名前を憶えておくのも大変ですよね。貝の名前を記憶に留めるには、関連する情報と紐付けするのがよい。その紐付けする関連情報の一番は、貝の和名の漢字と由来です。
カタカナだけの名前だと、どんな貝なのかイメージできないけど、漢字で示すとイメージできるもの多いです。
例えば、…
「ヒガイ」は「杼貝
「セキモリ」は「関守」で、
さらに、機織りの「(ひ)」や、茶庭で露地の飛石の岐路に置いて、通行止めの標識とする「関守石」といった関連情報と紐付けると記憶が強固になります。

でも、ワスレガイ(忘れ貝)の由来を調べたけど、そうなの~? って十分納得できてない。もう少し由来に関する出典はないものか…
あ、そうだ! 私の手元に『貝の和名』という本がありました。
Kainowamei
貝の和名 会報「みたまき」特別号 相模貝類同好会 1997

ワスレガイの由来については次のように記されています。
『万葉集に「わが背子に恋ふれば苦し暇あらば拾ひてゆかむ恋忘れ貝」「暇あらば拾ひにゆかむ住吉 (すみのえ) の岸に寄るといふ恋忘れ貝」など拾えば恋の苦しさを忘れるという恋忘れ貝の歌がある。この貝の美しい紫色を見ると恋忘れのおまじないになるであろうが、「忘れ貝」とは離れ離れになった二枚貝の半片のことで、はじめからこの貝を指していた名ではない。名前が先にあり、後にそれが特定の種に当てられた和名の一つである。』
原典は(六介)で「六百介品

この記述で私の疑問…『恋の苦しさを忘れるためには、二枚くっついて💛な「合弁」のワスレガイを拾うのでしょうか?
それとも、一つ一つ別れてしまったワスレガイを拾うのでしょうか?』←この答えが判りました。
「忘れ貝」とは離れ離れになった二枚貝の半片のこと なんですね。
最初に合弁のワスレガイの画像を載せてしまいましたが、
「忘れ貝」は↓これですね。
Wasuregai210608a
こんなにいっぱい「恋忘れ」する必要ないか😅

『貝の和名』の「あとがき」より…
『貝と出会って最初に目や耳にするのが和名です。どの図鑑を見てもカタカナで表されているので、どこで区切って読むのか、また何を意味しているのか判らないものが多いという疑問を持つ人は多いと思います。
 色の名や形から連想して付けられたものは何となく判るのですが、』←貝殻拾い初心者あるある!ですね😅
『人の名前だと信じていたものが地名だったり、地名とばかり思っていたものが実は船名から付けられたものだった、ということがしばしばあります。』←そんなのあるんですか~
そうだ、ワスレガイと似た名前の「マツヤマワスレ」ってあるんですけど
Kujiranami191018f8
マツヤマワスレ(松山忘)の「松山」って何でしょう? 『貝の和名』には出てなかった。
こちらの歌…
松山や 松の浦風吹きこして 忍びて拾う 恋忘れ貝崇徳上皇
…こちらの「松山」は松山の津坂出市高屋町)だそうです。
マツヤマワスレと関係ありますかね?



※関連記事
2019/11/27 貝殻拾い【ヒガイ】織機の杼(ひ)に見立てて【杼貝】
2019/02/03 微小貝拾い…イトカケガイ科【セキモリ(関守)】…鎌倉・由比ヶ浜


※2021/07/16 ↓このツイートで…


「忘れ貝」の由来は、万葉集・土佐日記なんですね。
詳しくは、上記リンク先の記事の中でリンクしているプレスリリースの方をご覧ください。
0716【プレスリリース】「忘れ貝」可憐な新種とそのゆくえ
万葉集・土佐日記にいう貝たちの「もののあはれ」と「鎖国の名残」

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