赤く色づいた丸い実【モッコク】種子はオレンジ色
武蔵野公園・野川公園にお散歩に行くために多磨霊園の中を自転車で通過していたら、
あ! 木に丸い実がいっぱいなってる!
この実はなぁに? この木なんの木?
🔍してみたら… この木は モッコク でした。
▼モッコクの葉先は丸い
▼モッコクの実はくりっと丸くて赤みをおび、蔕(へた)は★型
モッコクの実の中にはどんなタネ(種子)があるのでしょうね?
少しいただいて観察してみました~
▼モッコクの葉と実
大きさが分るように1cm方眼のカッティングマットの上で撮ってます。以前は工作用紙の上で撮っていたんですが、濡れたもの(貝殻など)を撮るとき紙だとふやけちゃうから💧 最近は(薄くて軽い)カッティングマットを持ち歩いています🙂
でも、水色バックで撮ったときと、↓黒バックで撮ったときで、イメージがこんなに違うんです。
黒バックの方がイイ感じ😊
▼モッコクの葉の大きさは… 5cmほど
Wikipediaのモッコクの特徴に記されている様に…『葉先は丸く、葉脈が見えない厚い革質で光沢があり、暗緑色をしている。』
『十分に日光が当たる環境では葉柄が赤みを帯びる。』あ、そうなの。今度観察して見よ。
あ、その前の画像で「葉柄は赤みを帯び」てました。
この葉は枝の先端にあったものなので、十分に日光が当たっていたと思われます。
あ~ すると、十分に日光が当たっていないところの葉の葉柄が赤みを帯びていないことを観察すればよいのか。
▼モッコクの実
水色バックより、黒バックの方が可愛く写る😊
実の大きさは15mmほど。一番大きく熟していたのを撮ってます。
Wikipediaより…『直径10 - 15ミリメートル (mm) の球形で卵状球形の果実が実り、秋(10 - 11月)になると熟す[3]。』
「ミリメートル」にリンク張る必要ある? 「球形で卵状球形」って「頭痛が痛い」みたいな😅 って、そんなとこにツッコミ入れてないで、種子の観察しましょ。
▼モッコクの実を縦に切ってみた
この実からは赤紫色のタネ(種子)が5個出てきた。
▼モッコクの実を横に切ってみた
タネの先端の白いものは、タネに栄養を送っていた「へその緒」に相当するものですね。
これ何て言うのでしょう?
「植物 へその緒」で検索すると…
⇒種子のへそ | なるほど園芸用語 | カルチベ – 農耕と園藝ONLINE
「種柄(しゅへい)」と言うらしい。
その「種柄」が切れないように種子を取り出してみると~
▼モッコクの実の中にタネは何個?
この実には5個のタネが見えますが、1個ポロリと外れて…
…その奥にもタネがあった。
この実には6個のタネができてました。
▼モッコクの実のタネは平均何個?
この日採ってきた5個のモッコクの実から…
21個のタネが出てきて、1つの実に平均で約4個のタネが入ってました。
▼モッコクのタネの色
モッコクの実を切ってタネを取り出したときは赤紫色だったのですが、暫くすると…
タネの色がオレンジ色に変わってた~!
何でタネの色が赤紫色→オレンジ色に変わるのでしょうね?
Wikipediaより…『果実が熟すと厚い果皮が不規則に裂けて、橙赤色の種子を露出する。』なるほど「橙赤色」か~
橙赤色(とうせきしょく)って、普段あまり使うことのない色名なので、画像で見ておきましょう。
⇒橙赤色、赤紫色、オレンジ色
ん~ モッコクのタネは「橙赤色」ですね。※でも、この記事のタイトルはファーストインプレッションの「オレンジ色」のままで😅
※ところで、「ファーストインプレッション」で画像検索すると、黄色いバラの画像ばかり出てきますね🌹
引き続きWikipedia より…『果実が熟すと厚い果皮が不規則に裂けて、橙赤色の種子を露出する。この種子は鳥によって食べられて親木から離れたところまで運ばれると考えられている。』ということで、「モッコク 野鳥」で検索すると、『モッコクの実に集まる野鳥たち』のようなタイトルの記事が並んでいますね。
そうそう、モッコクの木の下に…
…穴が開いて、中が空の実がいくつも落ちていたのですが、この穴は誰が開けたの?
野鳥は実が熟して裂けたのをついばむのですよね。すると、こんな穴は開けないよね。この穴は虫が開けたの?
※今後の観察ポイント
・モッコクの実が熟して裂けた様子を見る
・モッコクの実に集まる野鳥を見る
Wikipediaにも、他のモッコク紹介記事にも、「江戸五木の一つ」と記されている。
「江戸五木(えどごぼく)」とは、江戸時代に江戸で重視された造園木で、モッコク、アカマツ、イトヒバ、カヤ、イヌマキ だそうです。
公園でアカマツはよくありますけど、その他の木はあまり見かけませんね~💧
▼モッコクの木
▼モッコクの樹皮
モッコク(木斛、学名:Ternstroemia gymnanthera)なんですが、
漢字の「斛」初めて見た。
それと、学名って読めないですよね~💧
Ternstroemia gymnanthera をローマ字読みして検索してみたら…
ターンストロエミア・ギムナンテラ と読むらしい。
そして⇒モッコク(木斛)/庭の花200選によりますと…
『学名の「ターンストロエミア(Ternstroemia)は、18世紀のスウェーデンの自然科学者である「Ternstroem」氏の名前に因んでいる。』
では、モッコクの由来は?⇒モッコクとは|ヤサシイエンゲイによりますと…『諸説があり確かなことは不明です』💧
オレンジ色のタネ!が面白かったので、もう少しモッコクのタネを集めてみたくなって、もうちょっと… 50個ほどいただいて、そしてタネを取り出して並べてみました~😅
タネの数は全部で213個。50個の平均は約4個です。
1つの実に最大7個、最小2個のタネが入っていました。
我ながらよくやったね~!
ただ、モッコクの実にカッターで一周切れ込みを入れ、爪先で2つに割ってタネを取り出していると、爪先が真っ黒になります💧
こうして並べてみた後で気づいたのですが、50個の実の大きさを計って、平均値、最大・最小値を出しておいたらよかったのかな?
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