福徳岡ノ場から奄美大島に漂着したチョコチップクッキーの軽石画像
7/3(日)に科学クラブの研修会で『海辺の教室~漂着物から学ぶこと』をやるための準備をしてして、軽石画像を探していたら、ブログに載せようと撮影したけどそのままになっていた軽石画像が出てきたので、せっかくだから載せときます🙂
奄美大島貝殻拾いの旅2021に行ったら、大量の軽石が漂着していて、貝殻あんまり拾えなかったので、軽石も拾ってきました😅 この軽石で「軽石の科学」なんていう科学教室できないかな~と思って。
福徳岡の場の海底火山が2021年8月13~15日に大噴火を起こし、それから2ヵ月かけて 1200キロ離れた奄美大島に漂着した!
その軽石画像を並べておきますね。
福徳岡ノ場の軽石は「チョコチップクッキー」のような外見が特徴なので、それを一つずつアップで…
ん~ あんまりチョコチップクッキーらしくないね💧
↓現地で撮った画像の方がチョコチップクッキーぽい😅
チョコチップの部分をアップで…
↓チョコチップじゃなくて、チョコだけの軽石
これに太陽光を当ててアップで見ると…
✨キラキラ~😊
※関連リンク
⇒福徳岡ノ場の軽石【学芸員自然と歴史のたより】|横須賀市自然・人文博物館
『福徳岡ノ場由来の軽石は粗面岩というめずらしい岩石であることが分かっています。』へ~そうなんですか。
「粗面岩 福徳岡ノ場」で検索したら…
⇒福徳岡ノ場の爆発的な噴火の原因を明らかに:多様な漂着軽石からの解読|JAMSTEC
※関連記事
2021/10/22 奄美大島に漂着した軽石画像…奄美大島貝殻拾いの旅2021(軽石編)
2022/01/31 石垣島にも大量漂着していた福徳岡ノ場からの軽石画像【まとめ】
※2022/06/12放送 NHK サイエンスZERO『軽石漂着の謎に迫れ 最新報告!海底火山“福徳岡ノ場”』を見ていて、
へ~そうなんだ!と思ったこと↓
『それぞれの成分を調べてみたところ、白っぽい部分の成分と、黒い部分の成分は、ほとんど違いがありませんでした。』
「黒潮反流」についての分りやすい説明図↓
『それら(軽石)を運んだのは、黒潮の南側に生まれる黒潮反流という弱い流れ』
サイエンスZEROにも出てきた軽石漂流シミュレーション
『相次ぐ被害報告を受け、軽石の動きを予測し、被害の軽減に役立てられないかと動き出したのが海流シミュレーションの専門家(海洋開発研究機構) 美山透(みやま とおる)さんです。』
そして、この回の サイエンスZERO で一番感動したのが、ラストに来た次のエピソードです。
軽石にロマンを感じる研究をもう一つ
実はこれ、海面を埋めつくす軽石
こうして島の様にかたまりで移動するものは「軽石いかだ」と呼ばれ、ここから意外な発見があったんです!
オーストラリアのスコット・ブライアンさん(クイーンズランド工科大学教授)が研究しているのは、その軽石に付いている生物。
これはエボシガイというフジツボの仲間。
こちらは軽石よりも大きなイソギンチャクがくっついています。
何十もの生物がくっつき、一つの生態系を作りだしています。
「軽石には 浅い海に暮らす 多種多様な生物が付着しています。
オーストラリアの東海岸に漂着した軽石には、なんと100種類以上の生物が付着していました。
これらは ときに何年もかけて世界中に広がっていきます。」
ブライアンさんが2006年に起きた海底火山噴火による軽石を調査したところ、オーストラリア沿岸にたどり着いた軽石は 8000億個! 生物は なんと100億個体におよぶことが浮かび上がったのです。
「岩に貼り付いて暮らすフジツボやサンゴなどの幼生は くっつく岩などが無い外洋では死んでしまいます。
そこにもし軽石いかだがあれば、ときに何年にも及ぶ長い旅の末 新天地にたどり着くことができるのです。」
他の浮遊物とは桁違いの規模の軽石いかだは たくさんの生物をまとめて 遠くまで移動させることができるとブライアンさんは考えています。
それは 美しいサンゴ礁の生物多様性を維持するためにも大きな役割を果たしていると言います。
「オーストラリアでは ほぼ5年ごとに軽石いかだが発生し、そのたびに何兆個という軽石と 何千億という生物がサンゴ礁へと運ばれてきます。それぞれの環境に足りなくなった生物を補充してくれる いわば海の生物多様性の維持に不可欠なビタミン剤のようなものなのです。」
福徳岡ノ場の軽石いかだも今後海を漂いながら生物を運ぶ役割を果たすはず。ブライアンさんはそう考えています。
👆
軽石いかだが生物多様性の維持に大きな役割を果たしていた! って、おもしろいし、ロマンを感じますね~😊
※漂着した軽石に付着していたエボシガイ
石垣島 貝殻拾いの旅 2022(1日目)とどろきビーチ
石垣島 貝殻拾いの旅 2022(3日目)伊原間・平久保ビーチ
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