奄美大島に漂着した軽石画像…奄美大島貝殻拾いの旅2021(軽石編)
2021/10/15(金)~18(月)の奄美大島 貝殻拾いの旅では、ちょうど(貝殻拾いには)運悪く、軽石の大量漂着にぶつかってしまいましたが、漂着物学会会員としては… 小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」で噴出した軽石が、「黒潮反流」という西向きの流れにのり、1200キロを2ヵ月かけて漂流し、奄美大島に漂着した現場を見られた! という貴重な体験ができたわけで…
4日間、奄美大島にいて撮った漂着軽石の画像をまとめて載せておきます。
▽2021/10/15
▼奄美空港に着陸する前の飛行機の窓から見えた、洋上を漂う軽石の帯
↑ これを 軽石筏(pumice raft パミスラフト)と言うそうです。
▼土盛海岸
エメラルドグリーンの海、白い砂浜に貝殻いっぱい!のハズが・・・
軽石が漂着して海岸を埋めつくしてた~😱
貝殻ざくざく じゃなくて、軽石ざくざく
波打ち際には白い波しぶきじゃなくて、泥色の波しぶき
この様子を動画撮影してYouTubeにアップしました。
▶ 軽石漂着 2021/10/15 奄美大島 土盛海岸
コバルトブルーの海が~💧
一見、濡れた砂浜の様ですが、誤って足を踏み入れると泥田状態です。
▽2021/10/16
▼手広海岸
満潮時にこの岩の上に軽石が降り積もったんですね~
そして干潮時には、軽石の「枯山水」
波が打ち寄せないタイドプールには、小粒の軽石が静かに浮いてました。
これも自然の織りなすパターンですね。
▽2021/10/18
▼土盛海岸
軽石と波が砂浜に残したアート
軽石をサクサク踏みしめて歩いていたら…
あ、軽石って灰色だけじゃなく、黒い成分も混じってる。
そして、黒い部分はキラキラしてるからガラス質なのでしょうね。
さらに、ガスが抜けてできたと思われる穴もありますよ! ⇒軽石 - Wikipedia
福徳岡ノ場火山2021年|産総研 地質調査総合センターより…『2021年8月13~15日、小笠原諸島の硫黄島の南方約60kmに位置する海底火山である福徳岡ノ場火山で高い噴煙を立ち上げ、多量の軽石を噴出する大規模な噴火が発生』
その軽石が「黒潮反流」という西向きの流れにのり、約2ヵ月かけて 1200キロ離れた奄美大島に漂着して、その被害も大きいですが、地球は生きていると感じさせる出来事ですよね~
2021/10/28 朝日新聞デジタルに沖縄に流れ着いた軽石、この後どこへ「黒潮に乗り…」スパコン解析 という記事があり、
YouTubeに 軽石漂流のシミュレーション 海洋研究開発機構提供 動画がアップされていました。
※11月末には関東地方の海岸(三浦、房総)にも軽石が漂着しますね。
※この軽石漂流の流れを見てると「黒潮大蛇行」すごいですね。
↓ この軽石がチョコチップクッキーに見えて😅
同じように思った人いないかな? と思って「チョコチップクッキー 軽石」で検索したら、noteに詳しい調査まとめ記事がありました。
⇒例の軽石完全に理解した(い)~現在までに分かっていること~|geomemorandum ←大変参考になります。
この記事を読んで、福徳岡ノ場の噴火が戦後最大級だったことを知りました。
⇒「福徳岡ノ場」噴火、戦後最大級と判明 桜島「大正噴火」に次ぐ規模|毎日新聞 ←噴煙が対流圏と成層圏の境界面まで達し、「天気の子」で知った「かなとこ雲」状態になってますよ!
福徳岡ノ場の噴火は「プリニー式噴火」と言うタイプなのですね。ポンペイを埋没させたヴェスヴィオ山の噴火もプリニー式噴火。
また、geomemorandumさんの記事の 軽石漂着による被害アレコレ では『修学旅行のキャンセルや日程変更が生じたり』について『修学旅行がこの一大イベントにぶち当たるのは理科教育的な観点ではなかなかない「チャンス」なんじゃないのって思うんですけどね。』 うん、私もそう思います。
※関連記事
2022/01/31 石垣島にも大量漂着していた福徳岡ノ場からの軽石画像【まとめ】
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