奄美大島に軽石の大量漂着!…奄美大島 貝殻拾いの旅2021(1日目)土盛海岸
去年、奄美大島に貝殻拾いの旅に行って、三浦・房総では拾えない色んな貝殻がいっぱい拾えて、とっても楽しかったので😊 今年もこの時期、奄美大島に貝殻拾いに行ってきました~✈
13:05 奄美空港着。まずは空港から近くて、去年色んな貝殻が拾えた土盛海岸へ🚗
ところが、
エメラルドグリーンの海、白い砂浜に貝殻いっぱい!のハズが・・・
軽石が漂着して海岸を埋めつくしてた~😱
貝殻ざくざく じゃなくて、
軽石ざくざく
波打ち際には白い波しぶきじゃなくて、
泥色の波しぶき
この様子を動画撮影してYouTubeにアップしました。
▶ 軽石漂着 2021/10/15 奄美大島 土盛海岸
軽石は水に浮く軽さですから、持ってみるとほんとに軽い!
海岸に打ち上げられた貝殻と軽石は、重い貝殻が下に、軽石が上になる。
だから、この大量の軽石をどけないと貝殻は拾えない😢
この軽石、やがてまた波にさらわれ、潮の流れに乗ってどこかに流れて行くのでしょうか?
奄美空港に着陸する前の飛行機の窓からも洋上を漂う軽石の帯が見えました。
ところで、この軽石はどこから来たの?
「奄美大島 軽石漂着」で検索すると…
⇒奄美大島にも軽石漂着 海底火山の噴出物か 漁業に影響も|NHK 鹿児島県のニュースより…
『小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」では、ことし8月に軽石を噴き出す規模の大きな噴火が起きています。
西向きの海の流れに乗ったとみられる大量の軽石は、…』
え!「西向きの海の流れ」なんてあるの?
この辺を流れているのは北東向きの黒潮じゃないの?
Twitterを見ていたら、漂着物学会の会員でもあるShigeさんのツイートがありました。
1986年1月18日の福徳岡の場の爆発で噴出した軽石は、黒潮反流によって西に流され、およそ4か月後の5月下旬に琉球列島や奄美大島の東側の海岸に漂着しました。その後、6月下旬には愛媛県の宇和海、8月には和歌山県の串本に漂着しました。また10月には石井忠先生が玄界灘で漂着を確認されました。
— On the beach (@shigebeach) October 14, 2021
へ~!「黒潮反流」という流れがあるのですか。
⇒黒潮反流とは - コトバンク 海の事典によりますと…『日本の沿岸に沿って東ないし北東に流れる黒潮の沖側に、ちょうど逆の西ないし南西に向かう幅の広い弱い流れがあり、黒潮反流と呼ばれている。』
対馬海流 - Wikipedia の「日本列島近海の海流」の図の中に「黒潮反流」の流れの方向が示されていました。
2021/10/28 YouTubeに 軽石漂流のシミュレーション 海洋研究開発機構提供 動画がアップされていました。
※11月末には関東地方の海岸(三浦、房総)にも軽石が漂着しますね。
※この軽石漂流の流れを見てると「黒潮大蛇行」すごいですね。
※実は、翌日2021/10/16(土)は漂着物学会創立20周年記念大会でした。20周年は2020年だったのですが、去年の大会はコロナ禍で2021年に延期となり、今年オンラインで実施となりました。漂着物学会大会のビーチコーミングを楽しみにしてる私は、大会の前日から予定は空けているのですが、オンライン開催じゃビーチコーミングできないよね💧 ということで、まことに申し訳ないのですが、去年に引き続き大会予定日の前日から奄美大島に貝殻拾いに来てしまいました。家族には「自主漂着物学会」と言って😅 オンライン開催だから奄美からでも参加できるのですが、Zoomはまだ1回しか使ったことないし💧 奄美に来てホテルのWiFiでPC/スマホの画面を見てるなんて… できないよね~😅
ですが、軽石漂着を目撃し、それをブログに記録したことで「漂着物学」に僅かな貢献ができたかな?😊
※漂着物学会創立20周年記念大会 基調講演 がYouTubeで公開されています。
「海洋プラスチック汚染とは何か」保坂直紀氏(東京大学特任教授)
プラごみ問題に関心のある方は是非ご覧ください。
え~っと、貝殻拾いのログなのに貝殻の画像が1枚もありませんね💧
軽石大量漂着してても、軽石に覆われていない砂浜で見つけた貝殻を以下に並べておきますね。
▼モスソアコヤ?(ウグイスガイ科 アコヤガイ属)
この日はなぜか、この合弁の二枚貝がいくつも拾えました。
拾ったときは「ウグイスガイ科の~ アコヤガイ?」までしか出てこなかったので
「ウグイスガイ科」で画像検索すると、貝殻の縁に突起がいくつも並んでいるという特徴が一致するこれかな?
⇒ウグイスガイ科:図鑑を作る(二枚貝編)に「モスソアコヤ」と出てきました。
「モスソアコヤ」で画像検索すると、その中に「あうるの森」の画像が出てくる。あら、そんなの載せてたの?
⇒漂着物学会 柏崎大会 前日の貝殻拾い…鯨波海岸でコメツブウニ80個!
ここでは『微小貝データベースのウグイスガイ超科ウグイスガイ科を見ると、モスソアコヤが似ているような。』と書いている。
では、もう一度そこを見てみましょうかと↑リンクをクリックしたら…「指定されたページが見つかりません」💧
あら、微小貝データベースのサイト無くなっちゃったんですか!?
あれだけ貝殻画像とデータがそろってたサイトが😢 と思ったら、引っ越し・リニューアルされたようです。
⇒微小貝データベース Microshells Database
そして⇒Pinctada albina モスソアコヤ
あれ!『分布:奄美諸島以南』となってる。ということは、新潟・鯨波で拾ったのはモスソアコヤじゃないですね💦
↓今回拾ったのは貝殻の縁に突起がいくつも並んでる。
▼この貝なんでしょ?(同定中)
▼クチムラサキダカラ(タカラガイ科)
擦れてますけど、軽石漂着で貝殻あんまり拾えないから、擦れていても拾います😅
▼ハナビラダカラ(タカラガイ科)
ツルピカ✨です😊
▼この貝なんでしょ?(同定中)
▼この貝はフトコロガイ科の~ なんでしょ?(同定中)
コメントにて ミダレシマヤタテガイ と教えていただきました。
▼ナガウニの殻 みっけ!
かなりお疲れですけど、拾います😅
▼微小貝3つ。この貝なんでしょ?(同定中)
▼ノシガイ(エゾバイ科)
殻頂が欠けて、かなり擦れてますけど、拾います😅
▼サパダカラ(タカラガイ科)
擦れてますけど、サバ系は拾います!
▼なんたらマイマイ🐌(同定中)
軽く🔍したところ… タメトモマイマイ が似ているような気がする。
▼これもフトコロガイ科の何でしょう?(同定中)
コメントにて タモトガイ と教えていただきました。
▼ウキダカラ(タカラガイ科)
拾うとウキウキするからウキダカラ?😅
このウキダカラは状態良い(擦れてない)かと思ったら…
「ウキダカラ」の画像検索結果を見ると、もっと濃いですね。その中に私が2015年に三戸浜で拾ったウキダカラの画像もあって、
↓このくらい濃い
▼ウスイロナツモモ(ニシキウズガイ科)
この貝殻は私には初物😃
ナツモモに似ているから「ナツモモ 奄美大島」で画像検索したら ⇒ウスイロナツモモ|海の貝っていいね!が出てきました。
初物だから、もうちょっとアップで😊
月刊 沖縄と貝さんのウスイロナツモモの画像と特徴が一致しますね✌
▼また、モスソアコヤ?(ウグイスガイ科 アコヤガイ属)
貝殻あんまりないから
▼プラスチックごみを撮ったり💧
してたら…
あ、良さげなタカラガイを3つ!!!
▼イボダカラ イボくっきり!
▼シラヒゲウニ(ラッパウニ科)
※裏は割れていたので、割れが見えないように撮ってます😅
▼マメウニ科、ボタンウニ科の~
なんでしょね?
↑これはコーヒーマメウニかな?
↓これは? 初物です!
一番の特徴は周口部が↓こんなに凹んでいるんです!
ウニハンドブック
UNI CLUB のマメウニ科の画像と見比べて…
ナンヨウボタンウニだと思われます。
▼リュウキュウシラトリ(ニッコウガイ科)
去年奄美で拾ったリュウキュウシラトリは片側だけでしたが、今年は合弁です👏
▼またイボダカラ
砂にできる貝殻の影が長くなってきましたね~
日も傾いてきました。そろそろ名瀬のホテルに向かわないと日が暮れてしまいます。
今回もドライバーをお願いしたお友達は、去年 脱ペーパードライバーして、1年ぶりの運転ですから、明るいうちに移動しないと!
▼またナガウニ
時刻は午後5時過ぎ。さぁ、土盛海岸をあとにして名瀬のホテルに向かいましょう!
…でもホテルに着いたときは日が暮れてた💧
2021/10/20 奄美大島貝 殻拾いの旅2021【まとめ】
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コメント
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上のフトコロガイ科の~ なんでしょ?(同定中)・・・ミダレシマヤタテガイかな??
最近視力が落ちていまして・・(笑)歯口内のひだがあるようでしたら・・
下のフトコロガイ科の~ なんでしょ?(同定中)・・・タモトガイかな??
っで~コゲチドリの中にチドリが混ざってる??右の子です。
投稿: virol | 2021年10月23日 (土) 14時02分
Virol さん 有り難うございます。8年も貝殻拾いしているのですが未だにタカラガイの同定が出来ません。微妙な違いが見抜けなくて😅やっと磨耗したものとそこそこ綺麗なものを分け終わったところです。ブログアップはまだ先になりそうですがまた間違いがありましたらご教示お願いいたします。
投稿: あうるの森 | 2021年10月23日 (土) 17時29分