【シロガネヨシ】=【パンパスグラス】…小石川植物園 観察メモ②
2021/11/16に、ちょっと遠出のお散歩に小石川植物園に行って出会った植物を記録しておこうとブログ記事を書いていたら、とっても長~いログになってしまったので、小石川植物園 観察メモとして連載にします😅
初回は【オオモクゲンジ】か【フクロミモクゲンジ】か? でしたが、
今回は【シロガネヨシ】=【パンパスグラス】です。
▼シロガネヨシ=パンパスグラス(イネ科)
これはまた背の高いパンパスグラスだね~!
名札(ネームプレート)は…
「シロガネヨシ」ですが、これが和名
「パンパスグラス」は英名 Pampas grass
だから、名前で悩みませんでしたが、【オオモクゲンジ】か【フクロミモクゲンジ】か? の様に複数の和名があって、既に知っている和名と違うの出てくると悩ましい💧
和名 - Wikipedia を読むと、悩ましい状況ですね~
『和名の使われ方 標準和名については、命名規約等どころか定義さえなく、それぞれの分野で図鑑や学術雑誌などにおいて研究者達の間で慣習的に使用されてきたのが実情である。』
『和名の変更 生物分野での学術論文における記述は学名であるため混乱はないが、生物図鑑等の一般向け書籍では和名が使われるため、ときどき混乱が起こる。』あ~ それで学名を記載することが重要なんですね。でも、私みたいに学名なんて読めないし~💧というのが一般的ですよね。たぶん
あ、Wikipediaの「和名」にもそれに関する記述があった…
『学問的には、生物の名前は学名を用いるべきだが、… 日常的にはラテン文字やその語彙を用いない日本では学名の使用はかなりの努力が必要であり、入門者や一般向きであるとは言えない。』ですよね~😅
でも、素人とはいえ、ブログに動植物を同定して、その名前を載せていると、ときどき学名が必要になってくることがある。
その一例:【アラスジケマンガイ】は【ホソスジイナミガイ】の シノニム(異名)
私、貝殻拾い9年生で、貝殻拾い3年生のときに「貝の名前だけじゃなく、科名も知る!」ことにしたのですが、この記事を書いていて思った… これからの努力目標「学名を読む!」
読めないから普段は飛ばしてる学名をローマ字読みでいいから、とにかく読む。♪ぽるぴた・ぽるぴた♪ みたいなノリで😃
では早速「シロガネヨシ」の学名 Cortaderia selloana を…「コルタデリア セロアナ」?
「コルタデリア セロアナ」で検索すると…
次の検索結果を表示しています: コータデリア セロアナ
あ~「コータデリア セロアナ」と読むんですね。…というようにすると、学名の読みもなんとか分ります😅
あ~~!!小石川植物園のシロガネヨシの名札の学名が
Cortaderia selloana じゃなくて
Cortaderia argentea Stapf. だ💧 どゆこと?
「Cortaderia argentea Stapf.」で検索すると…
⇒Cortaderia argentea (Nees) Stapf - GBIF
受け入れられている名前
Cortaderia selloana (Schult. & Schult.f.) Asch. & Graebn.
シノニム
= Cortaderia argentea (Nees) Stapf
…ということで、小石川植物園のシロガネヨシの名札の学名はシノニムです。
ん~ 植物園の名札の学名はシノニムじゃなくて「受け入れられている名前」を記載すべきじゃない?
小石川植物園は東京大学大学院理学系研究科附属植物園だから、そこを訪れる人たちは植物の名札の記載に信頼をよせてますよね。なのに、学名がシノニムだとか、和名がメジャーでない、別名が併記されていないとか、分類体系がAPG体系じゃないとか、かすれて読めないとか… 名札の記載は随時更新してほしいな。入場料もとってるんだから💧 と、思わず苦言を呈してしまったついでにもう一つ… トイレも新しくしてね ⇒Googleマップのクチコミより『かなりレトロです。女性はおすすめしません。』💧 ※温室に綺麗なトイレがあるそうです。
小石川植物園は「日本で最古の植物園」ですが、最古の趣を残すのは本館の建物ぐらいにとどめて、植物の名札やトイレは新しいものに更新してくださいよ~
ところで、和名の方の「シロガネヨシ」ですが、マイナーですね~💧
「シロガネヨシ」で検索… 約 605,000 件
「パンパスグラス」で検索… 約 1,500,000 件
「シロガネヨシ」だと、どこかにひっそり生えてるイメージなんですが、
「パンパスグラス」は「大草原の草~!」ってイメージで覚えやすいよね😊
↓神代植物公園のパンパスグラス
↓昭和記念公園の説明看板も「パンパスグラス」
※関連記事
2013/09/05 パンパスグラス(Pampas grass)…キツネのしっぽ
2017/08/31 夏の貝殻拾い【ネジガイ】【パンパスグラス】三戸浜~黒崎の鼻~和田長浜
2021/11/16 【オオモクゲンジ】か【フクロミモクゲンジ】か? …小石川植物園 樹木観察メモ
2021/12/01 小石川植物園 観察メモ【まとめ】
※2021/11/25 『小石川植物園のパンフレットが新しくなりました。』というツイートが流れてきました。
小石川植物園のパンフレットが新しくなりました。園内の植物の場所や見どころについて分かりやすく解説されています。#小石川植物園 pic.twitter.com/QRi3FWfG2z
— 【公式】東京大学大学院理学系研究科附属植物園(小石川植物園) (@bg_utokyo) November 25, 2021
新旧のパンフレットを並べて見ると…
↓ 2021/11/16に小石川植物園に行ったときもらったパンフレット
↑ 文字多過ぎ💧 しかも、写真の上に長文の文章を重ねていて、ここを読むのは困難です💧
↓ 新しいパンフレット
スッキリとして、読みやすくなったと思います。
ところで、正門を入ってすぐ目につく…
オオモクゲンジ=フクロミモクゲンジと、パンパスグラス=シロガネヨシが案内図に示されているか見たら…
「パンパスグラス」だけ! 名札の「シロガネヨシ」ではありません。
これ、新しいパンフレットで「シロガネヨシ」を「パンパスグラス」に変えたのかと思ったら… 旧パンフレットでも「パンパスグラス」でした😅
そして「オオモクゲンジ」はパンフレットの図中に示されていません!
これだけ大きくて多数の実をつける木を見たら「これ何?」と思う来場者は多いと思うんですけどね~
「これ何?」→パンフレットを見る。→「オオモクゲンジっていう木なんだ!」→「じゃぁ、この案内図に出ている他の植物も探してみようか😃 」というキッカケになる木だと思うんですけどね。
小石川植物園さん、次にパンフレットを改訂するときは「オオモクゲンジ」も載せてくださいね。
※関連記事
2021/12/01 小石川植物園 観察メモ【まとめ】
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