【ヤマネコノメソウ】は「山猫の目草」だけど、何で「猫」じゃなくて「山猫」なの?
ヤマネコノメソウ(山猫の目草)の由来は…
👆これが「山猫の目」に似ているから。だろうとは思ったのですが、
何で「山猫」なの? 単に「猫の目草」でよかったんじゃないの? と思って
「ヤマネコノメソウ 由来」を検索したら…
⇒ヤマネコノメソウ(山猫の目草) - 草花と自然Blog
『名の由来は、花後の裂開した果実が猫の瞳孔に似る事から。 ヤマをつけてネコノメソウ(猫の目草)と区別します。』
あら~「山猫の目草」の前にすでに「猫の目草」があったんですね。そういえば、雨滴散布を調べていて「岩猫の目草」が出てきたし、草花と自然Blogには『ネコノメソウ属は、世界に約55種、日本に14種が分布』と記されています。
ところで、ネコノメソウ と ヤマネコノメソウ はどれだけ似ていて、どこが違うのでしょうね?
「ネコノメソウ」で画像検索し、
「ヤマネコノメソウ」で画像検索しても違いが分らないので、ここはやはり2つを並べて違いを解説してくれているページを探した方がよさそうですね。先達の知恵をお借りしましょう🙂
🔍「ネコノメソウ 」と入力した段階で
「ネコノメソウ と ヤマネコノメソウ の 違い」とGoogle先生からサジェストされました。あ~ら、皆さんそれ🔍してるんですね。
そのトップに出てきたページ
⇒ネコノメソウとヤマネコノメソウ|野の花散歩 によりますと…
『ネコノメソウとヤマネコノメソウの区別は表面上では難しいが』あら、難しいんですか💧
『茎葉がネコノメソウは対生するのに対し、ヤマネコノメソウは互生するので、茎葉を見れば区別が付く。』あら、意外と簡単😅
植物の特徴の解説を読んでいると必ずと言っていいほど「互生」か「対生」か記されているのですが、そこを見れば違いがわかるんですね。
ん~、葉のつきかたをチェックしておくのは植物観察の基本なのか。精進しなければ😅
あ、「輪生」もあった💦
⇒互生、対生、輪生|葉のつきかた|かのんの樹木図鑑
そうだ、「複葉」なんていうのもありましたね。去年 学んだ。
2021/12/10 ムクロジの黄葉@野川自然観察園 … ムクロジの葉は互生で複葉だったんですか~
ところで、ヤマネコノメソウの茎葉が互生するのを確かめておこうとしたのですが…
茎の途中にはあんまり葉がないのね💧 赤矢印のところが「互生」です。
それと「茎葉」って何?
『植物、特に草本植物において、根ぎわにむらがる葉と、それより上部につく葉とが異なった形態をもつ場合、後者をさす。』茎葉とは - コトバンク
じゃぁ、前者は何ていうの?
「根出葉」と言うそうです。
ん~ ブログの話が脱線するのはいつものことですが、ヤマネコノメソウに戻って脱線しましょう😅
このページ凄いです!
⇒ネコノメソウの仲間(完全編)
18種類の「猫の目」が一覧表でまとめられています。
先ほどの 草花と自然Blog には『ネコノメソウ属は…日本に14種が分布』より多いよ? あ!
⇒ネコノメソウ属 - Wikipedia の 分布と分類 によりますと…『世界に約60種があり、… 日本には19種あり、そのうち11種は固有種となっている。』これだと(完全編)には1種足りない💧
でも、私なんてまだヤマネコノメソウしか見たことないから(基本編)で十分ですね🙂
⇒ネコノメソウの仲間(基本編)
(基本編)でも6種もある!
ところで、👆このページのサイトはどちら?
⇒いがりまさし公式サイト 撮れたてドットコム Plants Index Japan というサイトなのですね。
脱線ついでに😅
ネコノメソウ属 - Wikipedia の『そのうち11種は固有種となっている』ですが、
ヤマネコノメソウの学名は Chrysosplenium japonicum(クリソスプレニウム・ジャポニカム)日本のネコノメソウ属です。
そして、GBIF で Chrysosplenium japonicum を検索すると
👇こういうマップが出てきます。
これを見ると、日本の固有種って感じしますね。
そして、学名の後ろの命名者表記を見ると…
Chrysosplenium japonicum (Maxim.) Makino
Makino だから、牧野富太郎が命名したんですね。
でも、(Maxim.) は何?
Wikipediaの学名#命名者表記によりますと『命名後に属名が変わった場合は、はじめの命名者名を、丸括弧に入れて表記する。』
だから、最初 Maxim.さんが命名したが、後に属名が変わり、その命名者が牧野富太郎ということですね。
で、Maxim.さんは?
「Maxim. 植物学」で検索すると…
⇒カール・ヨハン・マキシモヴィッチ - Wikipedia で、日本人との交流 に 牧野富太郎 が記されてます。👈このエピソード「へ~」ですよ🙂
GBIF に戻りまして…
例えば、春の道端に咲いている黄色いオキザリス
Oxalis pes-caprae をGBIFで検索すると
オキザリスは南アフリカのケープ地方原産ですが、それが人の手によって世界に広まったことが見てとれます。
ところで、GBIF のこれらの情報は「オカレンス」と言うようですが、オカレンスって何? occurrence は、発生、出来事 ですけど、
GBIFのオカレンスとは?
⇒GBIFデータのダウンロード、利用例 - 国立科学博物館 [PDF]
『オカレンス occurrences 生物が存在した情報(在データ;標本、観察など)』だそうです。
脱線してたら、また長いブログ記事になってしまった💧 この辺でおしまい。
※関連記事
2022/04/02 【ヤマネコノメソウ】の種子は雨滴散布
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