貝殻の標本作り2022…標本箱をクリアケースに変えてみた
貝殻の標本作り2015…標本箱を変えてみた の記事以来、夏の科学イベントでの標本箱は100円ショップの木製6マスの箱を使っていたのですが、今年からクリアケースに変えます。
↑このクリアケースだと、
↓蓋を開ければ貝殻を直接見ることができます。
プラスチックの透明な蓋越しに見てるより、蓋を開けて直接見た方が貝殻がキレイです😊
このクリアケースはダイソーで見つけました。
ケースの内寸は 175mm×94mm 深さ20mm(このサイズなら色々な貝殻や、ウニ殻を入れることができます。)
ケースの中には黒い厚紙を 175mm×94mm にカットして入れ、
厚紙の上に貝殻を固着し、貝の名前のラベルを貼っています。
さて、ここで問題なのが、貝殻をどうやってくっつける?
仕切りのある標本箱なら、コットンを入れて、そこに貝殻を並べることができました。
でも、仕切りの無いクリアケースではどうする?
厚紙に接着剤で貝殻を貼りつけちゃうと、せっかくの貝殻が台紙から剥がせなくなってしまいます。
それと、貝殻は丸みをおびていて表面は凸凹だから、接着剤ではくっつきにくいんです💧
そういうものを固定するための便利なもの…
『ミネラルタック』があります。
ミネラルタックは鉱物固定用粘土ですが、貝殻標本の固定にも使えます。
貝殻と台紙はミネラルタックで↓こんな風にくっついています。
一度くっつけたものを引っ張ってますので、ミネラルタックが びよーんと伸びてます。このまま引っぱると剥れます。
↓タカラガイはミネラルタックの座布団を敷くようにしてくっつけます。
タカラガイは背側の模様と、腹側の殻口を観察したいので、同じ種を2つ並べて…
あ、殻口に砂粒が挟まってる💧 標本にするときは砂粒をとっておきましょうね😅
↓ウニ殻は周口部の穴があるので、口側の周辺部に3つほどミネラルタックの座布団を並べてくっつけてます。
ミネラルタックをどこで入手するか?
「ミネラルタック」で検索して ポチってください。
または、ダイソーに「粘着タック」というのがあって、これミネラルタックの様に使えます。
仕切りのある標本箱は仕切りの数で標本の数も決まってしまうのですが、クリアケースでミネラルタックを使うと標本の配置の自由度があって、とってもいいね😊
例えば、タカラガイを並べると↓こんな感じ。
(まだ名前ラベルをラベル屋さんで作ってないの😅)
※関連記事
2015/08/07 貝殻の標本作り2015…標本箱を変えてみた
え~ 実は… 貝殻を木製の箱や、コットンと長期間いっしょにしておくと、木や綿から出る酸性の蒸気と貝殻が反応して、貝殻が変質してしまうことがあるそうです。これを「バインズ病」と言います。病気ではなく化学変化なのですが、歴史的経緯で「バインズ病」です。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。⇒バインズ病|はてなブログタグ
このことは貝殻拾いを始めたころTwitterで見かけて知っていたんですけど、長期間(何十年も)保存することはないだろうし、代わりの手軽な標本箱も見つからなかったので木箱とコットンを使ってました。
でも、今年からはクリアケースとミネラルタックに変えたので、子どものときに作った貝殻標本が、大人になっても作ったときの美しさを保っているかな?
こちらの記事⇒バインズ病|蝸牛の歩み によりますと…『あと、保管時にプラスチックを避けるようにとのこと(えー、思い切り使ってますけど)』…ということで、貝殻の標本箱には何を使うとバインズ病が避けられるのか不明です💧
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