北陸 貝殻拾いの旅2022(1日目)富山県氷見市 漁火ロードの海岸で【サクラガイ】
北陸 貝殻拾いの旅2022(1日目)は能作で鋳物製作体験をして、
この日の宿は休暇村 能登千里浜。
能作(富山県高岡市)から能登千里浜(石川県羽咋市)まで移動する間に立ち寄れる貝殻拾いできそうな海岸は~?
Googleマップで🔍すると… 氷見市の海岸かな。
Googleマップの航空写真で見ると長い砂浜があり「氷見市海浜植物園 シーサイドパーク」があります。👈ここの駐車場に車をとめられそうです。レンタカーで海岸巡りをするときの課題が、カーナビの目的地を駐車場のあるところに設定すること。これまでのレンタカーを使った貝殻拾いの旅では、毎度カーナビの目的地設定で苦労してますから、Googleマップの航空写真を拡大して駐車場の位置を確認し、それを印刷して持って行ってます。👈これが貝殻拾いの旅に出る前の重要な事前調査です😅
さて、事前調査していた氷見市海浜植物園シーサイドパークの駐車場に車をとめ、海岸に向かいます。
ここの海岸沿いの道路は「漁火ロード」と呼ばれているようで、道路沿いには…
👇こんな魚の形?をしたオブジェが立っていました。
これ何? 等間隔に何本も立っているから街灯かな?
「漁火ロード 街灯」で検索したら、出てきました!
⇒No.082-3:幻想的な光を放つ、「氷見ブリ」の照明灯|トヤマ ジャストナウ
『氷見市では、ブリをデザインした歩道照明灯70基を、湾岸沿いの「漁火ロード」に設置した。』
魚の形?とは思いましたが「氷見ブリ」だったのですね!😃 しかも『アルミ合金鋳物』です。さすが、鋳物の町 高岡の隣の氷見市ですね。
さて、その「氷見ブリ」照明灯の立つ「海浜散策園」入口から入って~
海岸に出ました。
でも、貝殻の打ち上げは、あんまり無さそうだね~
あら、彼方に見えるあの橋は?
「新湊大橋」だそうです。
ところで、貝殻は?
ありました! 桜貝🌸
この形は~ サクラガイかな?
桜貝と呼ばれる貝には、サクラガイ、カバザクラ、モノノハナガイ(エドザクラ)、オオモモノハナガイ などがあって、私が見慣れたカバザクラとは違うから~
サクラガイの画像検索結果と見比べると~
サクラガイですね!🌸
この海岸で拾った桜貝はサクラガイが多く、カバザクラが少々(黄色〇で囲ったのがカバザクラ)。
他には、クチベニガイ(右側 9個)、アケガイ(右下 1個)、カガミガイ(右上 白 1個)
※カガミガイとヒナガイは似ていて、拾うといつもどっちだろう?と悩むのですが、「ヒナガイ カガミガイ」で検索したら、えのしま貝散歩さんが見分け方を載せてました。
⇒そっくりさんの見分け方 : えのしま貝散歩
私はサクラガイを拾ったことがあまりなくて、今回サクラガイを画像検索していて、面白いページを見つけました。
⇒幸せを呼ぶ、海の中のサクラ!|株式会社エコニクス|エコニュース
え~!サクラガイ(ニッコウガイ科)の水管って、こんなに長いんですか!
⇒サクラガイについて|由比ヶ浜貝殻図鑑
へ~!サクラガイの学名は Nitidotellina hokkaidoensis (Habe, 1961) で「北海道」の Nitidotellina属なんだ~!
命名者は Habe で「波部」さんの様なので🔍してみると…
⇒波部忠重 - Wikipedia
『(1916 - 2001)日本の貝類学者。20世紀後半の日本における代表的貝類学者の一人として知られ、日本産の貝類の分類学的研究を主に手がけ、1600以上の分類群(科、属、種など)を記載した。』へ~ 存じ上げませんでした。👈『ニッポン貝人列伝』に波部忠重さん載ってました。私が忘れていました💧
BISMaL で学名(命名年)を🔍すると…
カバザクラは Nitidotellina iridella (Martens, 1865) で、1865年に記録されていたのに
サクラガイは Nitidotellina hokkaidoensis (Habe, 1961) で、およそ百年もあと(比較的最近)だったんですね。
GBIF で「座標ありのレコード」の分布を見ると…
あれ、カバザクラの Nitidotellina iridella (Martens, 1865) はシノニムで、
アクセプトされた学名は Nitidotellina valtonis (Hanley, 1844)になっています。
そして、座標ありのレコードは日本近海だけでなく、オーストラリア北部、紅海、マダガスカルに広がっていますが、
サクラガイ Nitidotellina hokkaidoensis (Habe, 1961)は、日本近海と、朝鮮半島南部、フィリピン、マレーシアあたりに限定されます。
あ~ やっぱり、サクラガイはレアものなんだ~
カバザクラは、この翌日、千里浜で大大収穫~!でしたから😃
ん~この海岸ではサクラガイ以外はほとんど拾えないね。日も傾いてきたし、そろそろ… と思ったその時(15:44)雲間から日が差して
👇私の影が「あしながおじさん」になった~ あ、「あしながおばさん」か😅
漁火ロードは海越しに立山連峰を望める絶景スポットらしいのですが、
⇒海越しに望む立山連峰 | とやま観光ナビ
この日の曇り空では対岸まで見えませんでした。
また、貝殻の打ち上げが少ないのは、富山湾は能登半島に抱きかかえられるような形なので、海は穏やかで、荒波にもまれた打ち上げは少ないのかな? と「富山湾 穏やか」で検索したら… え! 富山湾は危険なの?
⇒富山湾の危険 - Nsknet
『海が穏やかで、天気も良いのに突然2~3メートルもの大波がきて、』 え、そうなの!
『富山湾では毎年この寄り回り波に何人かの釣り人が命を奪われています。』 😱
⇒寄り回り波を知る-富山地方気象台 - 気象庁
あ~ Googleマップの航空写真を見ていると、海の部分は海底の地形図が表示されるのですが…
👆この深い海が『日本海から富山湾の奥にまでのびる海域は1,000m以上の深海域のため、うねりのエネルギーを減衰させることが少なく』寄り回り波を発生させる一因なのですね。
北海道でサクラガイ?と🔍してみたら…
⇒北海道石狩湾沿岸へ打ち上げられたサクラガイ - 漂着物学会[PDF]
あ~ 漂着物学会誌に報告されてますね。鈴木明彦さんが。
2023/01/07 サクラガイの水管が長~いことがよくわかる画像がツイートされていました。
二枚貝類の水管の形態は分類群ごとに様々で、殻の多様さとはまた一味違う面白みがあります。例えばサクラガイの生貝を深夜、清浄な海水中に横たえて暗闇で放置すると、しばらく後に予想外に細長くて白い、素麺みたいな一対の水管を伸ばしてリラックスするので、初めて目にすると「きゃー」となります。 https://t.co/tXYFqZqHI0 pic.twitter.com/wgldMJIm2Q
— 軟体動物多様性学会【公式】 (@SocStudMollDiv) January 7, 2023
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