北陸 貝殻拾いの旅2022(1日目)能作で鋳物製作体験
2022/11/17(木)~21(月) 北陸(富山~石川~福井)に貝殻拾いの旅に行ってきました~😊
今回の旅も木の実・貝殻拾い好きのお友達にドライバーをお願いして、北陸の海岸(増穂浦、千里浜、水晶浜、若狭和田)を巡ってきましたが、1日目のメインは貝殻拾いではなく、能作!
ドライバーをしてくれるお友達が「北陸に行くなら能作に行きたい! 工場見学して、鋳物製作体験もしたい~😃」と言うので…(私は一刻も早く貝殻拾いをしたいのですが、5日間も運転してもらうのだから、お友達の希望も叶えなくちゃね)
ということで、貝殻拾いの旅 1日目は能作での鋳物製作体験リポートです。制作したのは「ぐい吞み」です。貝殻拾いのあとの「お疲れさま~」1杯目はビール🍻ですけど、〆は自分で作った ぐい吞みで🍶 …というのもイイじゃない😊
鋳物製作体験では、砂を押し固めて鋳型を造型します(生型鋳造法)。
▼木枠の中に型(ぐい吞み)と湯道を置きます
鋳物は溶かした金属を型に流し込んで作りますが、溶けた金属のことを「湯」と呼ぶそうです。そして、砂の中の鋳型まで「湯」を流し込むための経路が「湯道」です。
型と湯道を置いた木枠の中に「鋳物砂/鋳砂」を押し込み…
▼ひっくり返します
砂を詰め込んだ木枠の上下を板で挟み、それを両手でひっくり返す!👈これ大変でした💦
白い粉は何て言ってたっけな? 離型剤の役目をするものです。
このあと、この上にもう一段木枠を重ね、砂を押し込み…
▼上の枠/鋳型を本を開くように「そ~っと」慎重に開き、型と湯道を取り外します
湯道の先に空いてる穴は「湯口」です。上側(画像では左側)の砂を押し込む前に、湯道の上にパイプを立てていたので湯口もできてます。
ぐい吞みの凹みと湯道の境目に砂がありますね。これでは湯が流れ込まないので、この砂は削りとります。ここは鋳型を壊してしまわないように、インストラクターのお姉さんがやってくれました。
さて、それでは、上側(左側)の鋳型を、下側(右側)の鋳型の上に、本を閉じるように「そ~っと」慎重に重ねます。緊張しました~💦 無事に鋳型ができました🙂
このあとは、湯口から湯(溶けた錫)を注ぎます。
あ、能作は錫100%の曲がる器で有名になったメーカーなので、鋳物製作体験の金属は「錫」です。
スズ(錫)の融点は 231.9℃と金属の中では低いですが、それでも素人が安易に扱える温度ではありませんから、インストラクターのお姉さんが
▼湯口から溶けたスズを流し込みます。
流れ出る溶けたスズが「湯」のように見えますね~
湯口からあふれたスズが表面張力で盛り上がってます。
さて、暫く待てばスズは固まりますから、重い鋳型をもって各自のテーブルに戻り、木枠を外すと
▼砂の中から鋳物が出てきた~
鋳物には湯道・湯口が繋がってますから、これを切り離します(インストラクターのお姉さんが)
そして、
▼ぐい吞みが姿を現した~
内側に砂が貼りついて残っている部分がありますが、これは「砂焼け」と言って、鋳物砂の状態や何やかやで、砂が焼き付いてしまうことがあるそうです。
砂を落としたあとには砂焼けの跡が残ってます。
鋳物の表面には「鋳肌」という独特のざらつきがあり、それが鋳物の味わいになるのですが、砂焼け・鋳肌の荒れは「味わい」というより「欠陥」💧 でも、手作りの場合は同じ型から作っていても「世界に一つだけの」印ですから、これはこれで「味わい」があります😅
このあとは、湯道と繋がっていたところの出っ張りを削り、ぐい吞みなら唇の触れる縁をサンドペーパーで磨き、スチールウールで仕上げし、最後に底に刻印を打って
▼「あうるの森」ぐい吞み 完成です!
鋳物製作体験は10:30~12:00の90分。鋳物はこうやって作るんだ~ということが分って、面白かったです。
能作はこれでおしまい?かと思いきや「13:00~の工場見学もあるから」ということで💧
能作カフェでランチ
▼氷見うどんのカルボナーラセット
注目して欲しいのは「氷見うどんのカルボナーラ」ではなく、
サラダの皿と小鉢が錫製だということです。
小鉢には先ほど私が作ったぐい吞みの肌荒れ/砂焼けはありません(あたりまえか)。
それと、小鉢の錫が薄いです。製作体験のは失敗しにくいように厚手になっていたのかな?
製作体験してからプロの作った錫の器を見ると、その違い、完成度の高さが分ります😅
ランチの後は、能作の観光案内ページに『そんな富山県の工芸に触れることができる施設が能作から徒歩3分のところにあります。ぜひ足を運んでみてください。』とあった 富山県総合デザインセンターに行き、
▼フクロウさんを描き
あうるの森 画
▼こんな形も鋳造できるんだ~(ロストワックス精密鋳造)
13:00~13:30 能作工場見学
▼通路には仕上げ加工を待つ鋳物が並ぶ
▼鋳型の工程に置かれていた、富士山 FUJIYAMA ぐい吞み
▼花器(フラワーベース)そろり - S の仕上げ
仕上げ後の花器
ところで、花器の中は空洞ですよね。それを鋳造でどうやって作るのでしょう?
それは~「中子(なかご)」を使うそうです。
でも花器の口はすぼまっているから中子(なかご)を取り出せないのでは? と思ったら、中子も砂で作られているから、金属を流し込んだ後は、砂として出てくるんだって!
能作の工場見学は職人さんが作業している様子を間近に見ることができます。
お友達が「能作に行きたい!」と強く思ったのは、カンブリア宮殿で「能作」を見て感動したからだそうで、「ガラス越しでない工場見学はスゴイよ!」と言うのだけど、それは あなたの行ってる工場見学がビール工場ばかりだからじゃないの? まぁ、私もビールの試飲につられてお付き合いしてますけど😅
さて、能作のスケジュール終了です。最後に能作のショップをもう一度見て回り…
そうだ、
▼能作のショップ・カフェの天井が素敵でした
それと、能作のエントランスには鋳物の木型がズラーっと並んでいるのですが
どれも、この型は何だろうね? な中、これは分る!のが…
…鯛焼きの型だよね😃
そして、遊び心のある能作の展示の中で一番ウケたのが…
トイレの入口のマークが能作の代表作の一つ 風鈴 - ホルン になってる~🤣
ただいま能作では映画『すずめの戸締まり』グッズ 期間限定特別コラボレーションを行っています。
ところで、能作と『すずめの戸締まり』にどういう関係があるの?
あ~ 錫(すず)か!😃
能作のあとは貝殻拾い😊→富山県氷見市 漁火ロードの海岸で【サクラガイ】
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