奄美大島 貝殻拾いの旅2023(3日目)コバルトブルーの海!打田原~崎原~土盛海岸
奄美大島 貝殻拾いの旅 2日目は☔雨の土盛海岸でしたが、3日目は晴れ予報です😊。
晴れた日の奄美の海は綺麗ですね~
▼打田原(うったばる)ビーチ
コバルトブルーの海!
そして、打田原ビーチで拾った貝殻は~
▽サバ系の…
昨日につづき私が同定慣れしていない「サバ系」です😅
また 道草ネイチャーウォッチング:サバダカラの3種を並べた図を見て、
『模様が完全に3つに分かれる』…てないからホンサバダカラではない。
ニセサバダカラは『わずかに模様がつながることが多い』…わずかにつながってますね~
ならばニセサバダカラの一番の特徴『ここにはっきりした白窓が出る』…はっきりしない、かすかな白窓がある?
ん~ これはニセサバダカラなのでしょうか?
※ニセサバダカラ は ホンサバダカラ に対して、似てるけど違うから「ニセ(偽)」なのでしょうが、これって単に模様の変異(バリエーション)ってことないの? 種として違うってこと、どうやって確認したのでしょうね?
GBIFで学名の命名年を見てみると…
・サバダカラ Bistolida hirundo subsp. neglecta (G.B.Sowerby I, 1832)
・ホンサバダカラ Bistolida ursellus (Gmelin, 1791)
・ニセサバダカラ Bistolida kieneri subsp. depriesteri Schilder, 1933
ホンサバダカラは1791年にGmelinさんによって記録され、その142年後 1933年にニセサバダカラがSchilderさんによって記録されていますね。👈ここで Schilderさんは「これ別種なのでは?」と研究して結論を出したってことですよね? DNA分析とか無い時代には、どうやって別種の判定をしたのでしょうか?
「Schilder 生物学」で検索したら、この論文が出てきました。
⇒自然史と進化生態学をつなぐ海産腹足類の研究(1)-貝殻種内変異と形態分類- 入江貴博 2018 日本生態学会誌[PDF]
『1930年代から現在に至るまでの各時代の研究者が貝殻形態の種内変異をどのように捉え、対象種が示すパターンの理解に織り込んできたかを概説する。』ほ~ やっぱ貝殻の形態なの?
『Ernst Mayr によって提唱された生物学的種概念に準拠する分類がなされるためには、その根拠形質の示す特徴が表現型可塑性の産物でないことが必要であり、それを確認するためには飼育実験の実施が必要であることを強調する。』あ~ やっぱり飼育しないと確認できないよね!
この論文を読んで、タカラガイの貝殻成長が3段階から構成されること(幼貝期 → カルス形成期 → 成貝期)を知りました。
タカラガイの幼貝の殻は薄いですけど、『軟体部の増大が停止するとカルス形成期が始まり、幼殻の主に外側にカルスとよばれる厚い殻が形成される。』のだそうです。あ~ タカラガイって何で外套膜で貝殻を覆っているのだろう?と思っていたのですが、貝殻を厚くするためだったんですね!?
それと、もう一つ面白かったのが…腹足類は『捕食者である甲殻類から出される水溶性の化学物質に反応して、より厚い殻を作るようになる』だって! これを『誘導防御』という。へ~
入江貴博さんの研究、面白そうですね。
…と、また奄美の貝殻拾いから脱線してしまいました💧
ちょっとした疑問を🔍して「え!そうだったの~ 面白い😃」に出会うと楽しくなってブログが脱線するので、旅から帰って2週間過ぎてもまだブログが終わりません。
奄美・打田原ビーチの貝殻拾いに戻りますね😅
▽ハナビラダカラ(タカラガイ科)
擦れてはいますが、黄色の環状紋が残ってます🙂
▽コゲチドリダカラ(タカラガイ科)
▽オカヤドカリが背負っている貝殻は何でしょうね?
オカヤドカリ かわいい~😊
ねぇねぇ、そんなに横に出っ張った貝殻 邪魔じゃない💧 ナポレオンの帽子の様で、ファッションなのかな?😅
▽打田原ビーチの中ほどまできて、これまでに拾った貝殻
コゲチドリダカラが多い。
そして、このあと…
▽シラタマガイ(シラタマガイ科)
打田原ビーチは海も砂浜も綺麗すぎて、貝殻はあんまり打ち上がってなかった。(それとも、先客の方に拾われてしまった?)のですが、砂浜には細い軽石の打ち上げラインがあって…
…そこにシラタマガイも混じって打ち上がってました。軽石とシラタマガイが同程度の重さ(軽さ)だからですかね?
だから、軽石ラインに這いつくばって探すと、シラタマガイがポツポツ拾えて、
シラタマガイが20粒ほど拾えました~😃
打田原ビーチ 2/3ぐらいの所まで来ましたが、この先もシラタマガイしかなさそうで、シラタマガイ拾いは地味~で根気がいるから、もう終わりにして次に行きましょう。
▼崎原(さきばる)ビーチ
打田原ビーチから崎原ビーチは車で4分(道は狭い)
コバルトブルーの海と、白い砂浜に細い軽石の打ち上げラインは打田原ビーチと同じ。だから、軽石の打ち上げラインを探すとシラタマガイはあるんですけど、その他は~
▽コーヒーマメウニ(マメウニ科)
▽カイコガイ(ブドウガイ科)
▽この貝殻は何でしょうね?
Googleレンズで🔍したら「サンゴヤドリ属」(アッキガイ科)と出てきて、似てはいるのですが、摩耗した貝殻画像は無いから💧
あ、ミヤコボラ(オキニシ科)も近いような気がする。これも摩耗した画像は無い💧
さて、次に行きましょう。
え~ 今回は4回目の奄美ですが、まだ行ってない海岸はたくさんある。Googleマップで航空写真を拡大して 砂浜の海岸を探しては候補地にリストアップして~ できた海岸巡りのプランが…
名瀬→かがんばなトンネル→渡連(どれん)キャンプ場→鯨浜→打田原(うったばる)ビーチ→崎原(さきばる)ビーチ→楠野海岸→佐仁海岸→夢をかなえるカメさん→用海岸→土盛海岸→名瀬
…という意欲的なプラン😅
でも、貝殻拾いとしてはたいした成果がなかったけど💧 1日かけて巡った海岸のトピックを…
▼鯨浜
⇒鯨浜 | 龍郷町 観光ガイドブック 特設サイト には美しい海岸の画像が載っている。
安木屋場(あんきゃば)トンネル近くの駐車スペースに車をとめて、鯨浜を目指して歩いて行くと・・・
▽昨日の雨で道が小川になっていて💧
▽大きな水溜りができていた💧💧
この水溜りをジャブジャブ渡っていくことはできないので、美しい砂浜は見られず😢
▼渡連(どれん)キャンプ場 近くの海岸
奄美大島の西側・日本海側の海岸は大陸からの漂着物が多いですね~
▽カエル浮き
比較的小さくて(20cmぐらい)付着物も無かったので、お持ち帰り😃
▽ナガウニ(ナガウニ科)
棘もアリストテレスの提灯も残ってる。なかなか良い状態のウニ殻
ナガウニのアリストテレスの提灯の画像は⇒アリストテレスの提灯|UNI CLUB
▽オオベッコウガサ(ヨメガカサガイ科)
めいっぱい擦れていたので、太陽にかざしてみた☀
ふと思ったんですけど、中くり抜いたら「貝輪」になりませんかね? 腕にはめられるほど大きくありませんが、アクセサリーにはなるかも😊
▼かがんばなトンネル
29mの短いトンネルで東西を向いているので、春分の日及び秋分の日前後の数日間 トンネルに夕日が入る神秘的な景色を見ることができるそうです。⇒「かがんばなトンネル」で画像検索
※9時に電話連絡する用事があって電話をかけようとしたのですが、電話がかからない。なんで?
スマホのインジケータを見ると… 電波が届いてない💧 そんな場所でした。
▼用海岸
▽ナガウニ(ナガウニ科)
これまた棘付きで、棘の色もきれいです。
「ナガウニ 殻 棘」の画像検索結果から緑色の棘を探していたら、
⇒【ナガウニ飼育】サンゴ礁で大事な役割を果たしているウニ!|水槽レンタル神奈川 マリブ【海水専門】メンテナンス
ナガウニはサンゴに穴を掘って、ナガウニがいなくなった後 その穴が他の生き物の住処になり、種の多様性を増やす役割を果たしているんですって!👈ナガウニくんを見直しました😊
※そういえば、キツツキの空けた穴も他の生き物の住処になるんですよね。
ところで、ナガウニが掘った穴ってどんなの?
こちらに画像がありました。⇒謎の穴だらけ!リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2
▽イトカケシロネズミ(シロネズミガイ科)
私は👆これを「フレンチクルーラー」と呼んでいます😃
▽この貝殻は~(同定中)
奄美大島 東北部の海岸を巡って「ここは拾える!」という新たな海岸は見つからなかったので、結局最後は
▼土盛海岸(1日目、2日目、3日連続😅)
昨日は雨でしたが、今日は晴れているので
波紋/風紋の光の煌めきが美しい✨
▽まだ残る軽石
2021年は軽石の大量漂着に遭遇しましたが、まだ残ってるんですね。
福徳岡ノ場から漂着したチョコチップクッキーみたいな軽石
そして、
▽軽石からも海浜植物が芽を出していました。
海浜植物といえば、
▽ツキイゲも健在
2021年10月には風で転がる丸いトゲトゲ【ツキイゲ】の実で遊びましたが、2月にもなると形は保っていますが、持ち上げようとすると芒(のぎ)がバラバラになってしまいました。
▽ナガウニ
この日拾ったウニ殻はナガウニばかりですね。
▽フデガイ科の~ 何でしょう?(同定中)→コメントにて「クリイロフデ」と教えていただきました😊
▽カゲロウガイ(ハボウキガイ科)
「カゲロウガイ」で検索すると…約 258 件のレアものです!
最後に良いもの拾えました😊
さて、名瀬のホテルウェストコート奄美Ⅱに帰りましょう。
今日も一日海岸巡りの運転をしてくれたお友達と「お疲れさま~🍻」は、昨日と同じ島の居酒屋むちゃかなで😃
この日飲んだ黒糖焼酎は…
『奄美夢幻』30度 奄美大島酒造
『太鼓の黒うさぎ』25度 弥生焼酎醸造所
『加那』30度 西平酒造
『浜千鳥の詩 原酒』38度 奄美大島酒造
ブログ書いていて認識を新たにしたのですが、この日は黒糖焼酎を2杯ずつ飲んでたんですね~ 2杯目が記憶に無かった😅
楽しい貝殻拾いの副作用ということで😋
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フデガイ科の~ クリイロフデかな~☆
投稿: virol | 2023年2月25日 (土) 20時14分
あ~「クリイロフデ」ですね!
virol さん、教えていただき ありがとうございます😃
投稿: あうるの森 | 2023年2月26日 (日) 03時38分