奄美大島 貝殻拾いの旅2023(4日目)手広海岸 と あまみエフエムで知る奄美
奄美大島 貝殻拾いの旅2023は…
1日目 あやまる岬~土盛海岸
2日目 雨の土盛海岸
3日目 打田原~崎原~土盛海岸
…と3日連続で土盛海岸に行ってますが、奄美でもう一ヶ所「ここなら貝殻が拾える!」と私が知っている海岸
手広海岸には(2日目に行く予定だったけど雨だったので)まだ行ってない。だから4日目は手広海岸へ~
※あまみエフエムで知った奄美のことは、このログの最後に
▼手広海岸
手広海岸駐車に車をとめている人たちは(私たち2人を除き)皆、東側のサーフポイントの方に行きます。
そっちには貝殻の打ち上げはあまり無く、反対側(西側)に貝殻が打ち上がっています。
ん~👆パッと見、打ち上がってないね~💧
でも、砂浜を歩いて行くと~
▼貝殻の打ち上げライン~
って、アマオブネばかりですけど。
👆アマオブネがいくつあるか? お暇でしたら数えてみては😅
あ、この画像を見ていて気付きました。画像の下側が海側なんですが、
貝殻の打ち上げラインより上(陸側)に軽石が打ち上がってますね。これは、貝殻より軽石の方が軽いから。今はこの様に貝殻と軽石が都合よく分れてますが、2021年の軽石大量漂着のときは貝殻が軽石で覆いつくされてました。
さて、それでは一見アマオブネだらけの中から、どんな貝殻が拾えるか見ていきましょう。
▼コッペパンみっけ!
「コッペパン」と呼ばれるタカラガイは「ヤナギシロボリダカラ」ですが、打ち上がる貝殻は擦れていて「柳絞り」模様は残っていないので、コッペパンに見えてしまいますよね😅
▼タマゴウニ(タマゴウニ科)
※科名はBISMaL の分類ツリーにリンクしています。そちらを参照すると学名も分ります。タマゴウニは1科1属1種のようですが、次のアマオブネガイ科などは「こんなにいるのかい!」というほどあります。…というようなことが分るので、科名もタップしてみてください。
▼フトスジアマガイ(アマオブネガイ科)
お友達がアマオブネ系が好きで(私はアマオブネ系はいらないからスルーしてるんですが)
お友達は特にフトスジアマガイが好きで「探すの大変!」と言う。なぜかというと~
👆アマオブネは何故かほとんどが殻口を上にして打ち上がっています。そしてこの中からフトスジアマガイを探し出すには… 一つ一つひっくり返さないと分らない。100個に1個ぐらいしか見つからないの!と言う。え、そう?
「フトスジアマガイ」で検索すると…約 406 件。あら、意外とレアものなんですね。
▼ナガウニ(ナガウニ科)
殻に五放射の緑色が残っていて、ちょっと綺麗なナガウニ 2個😊
▼コウダカカラマツガイ(カラマツガイ科)
コウダカカラマツガイも手広海岸にはいっぱい打ち上がっていて、私はスルーですが、お友達はしきりと拾ってた😅
▼このハート型の木の実は何?
お友達は「ヒメグルミじゃないの」と言うけど、ヒメグルミじゃない! じゃぁ何? 分らないからTwitterで質問したら…ソテツも未成熟だとそんな形と教えていただきました。ありがとうございましたm(_ _)m
私がこれまで観察したソテツの実はこんな形⇒ソテツの実…天使の羽 なので、
「ソテツの実 未成熟」で画像検索してみたら… ありました! ハート型のソテツの実
⇒私の拾いもの:ソテツの実
▼ヒメホシダカラ(摩耗)
▼わ!この一面にはびこる黄色いつる植物は何?
これまでに海岸で見た黄色いつる植物といえば「アメリカネナシカズラ」ですが、それよりもつるが太くて実も大きい!
Googleレンズで🔍したら「スナズル」のようです。
スナヅル - Wikipedia によりますと…
『スナヅル属のつる性寄生植物。別名シマネナシカズラ。』
『日本では小笠原諸島、九州南部、南西諸島(屋久島~尖閣諸島)に分布する。』
『全草に葉緑体を含むため光合成ができる。』👈あら! アメリカネナシカズラは葉緑素を持たないため黄色でしたが、スナヅルの下層のつるの色は緑色ですね。上層のつるが黄色なのは冬の寒さで枯れかけてるの?
あら、アメリカネナシカズラは要注意外来生物でしたが、
スナズルは鹿児島県で準絶滅危惧なんですね。
▼ナワメグルマ~!(クルマガイ科)
でも私がこれまでに拾ったことある「クリイロナワメグルマ」とは色が違う。
ナワメグルマには「なんたらナワメグルマ」というのが色々あるから ⇒ナワメグルマの分類ツリー|BISMaL
Googleレンズで🔍して出てきた白黒ナワメグルマは…
⇒Heliacus variegatus (Gmelin, 1791)|Kwajalein Underwater 👈マーシャル諸島クェゼリン環礁のサイトだ!
⇒ヒクナワメグルマ Heliacus variegatus の写真|iNaturalist
…ということで「ヒクナワメグルマ」のようです。
「ヒクナワメグルマ」で検索すると…約 228 件👈レアものです😃
ところで、ヒクナワメグルマの「ヒク」って何でしょうね?
▼スソヨツメダカラ かな?
摩耗したタカラガイの同定は難しい💧
▼キイロダカラ か ハナビラダカラ か?
摩耗したキイロとハナビラの同定はどっちか迷う💧
これはキイロダカラでしょうね。
▼ニシキアマオブネ(アマオブネガイ科)
1日目に拾ったニシキアマオブネより「錦」~って感じがする。
▼この小さい変なもの何?
これもTwitterで質問して、スツボサンゴだと判明!
そして、このスツボサンゴを家として持ち運ぶヤドカリがいるんですね!
⇒生きたサンゴを家として持ち運ぶ新種のヤドカリ - 京大が奄美で発見|TECH+
そのヤドカリの動画がありました!
⇒スツボサンゴツノヤドカリ/Diogenes heteropsammicola Igawa & Kato, 2017|超ヤドカリ図鑑|ヤドカリパーク|1.023world
▼擦れ擦れのカノコダカラ(タカラガイ科)
摩耗して模様の消えてしまったこのタカラガイがなぜカノコダカラと判るかというと~
👆僅かに鹿の子模様が残ってる😅
「手広でカノコダカラ拾うゾ!」と気合入れて探しているんですけど… 2020年 1個目
2020年 2個目
2020年 3個目
2021年 4個目
…と、だんだん擦れ具合が減ってきてたから、次はツルピカ✨ と思ってたのに~💧
ツルピカ✨カノコダカラを拾うには、冬でなくて秋ですかね?
▼オオベッコウガサ(ヨメガカサガイ科)
これは比較的 殻皮が残ってますが、殻頂は擦れてます💧
殻頂の擦れていない完全体はなかなか拾えません。
▼ホンサバダカラ~かな?
サバ系同定に自信なし😅
▼コデマリウニ(サンショウウニ科)
ウニ殻はナガウニばっかだったので、コデマリウニは新鮮🙂
▼タマゴウニ(タマゴウニ科)
毛が生えてる~ じゃなくて、棘が残ってます。
▼エダカラ(タカラガイ科)
摩耗してますけど、薄赤紫色ってとこがちょっといいかも😊
摩耗していないエダカラ(亜成貝)を2020年に拾ってた👇
▼ユウヤケバカガイ(バカガイ科)
この内側のピンク色がかわいい二枚貝はなんでしょうね? と、Googleレンズで🔍したら…
⇒産地紹介:奄美大島|貝殻拾いの旅 に「ユウヤケバカガイ」と出てきました。「貝殻拾いの旅」は貝殻🔍していると時々ヒットするブログで、同定結果は確かだと思います。それに拾っているのも奄美大島だし。
「ユウヤケバカガイ」で検索すると…約 631 件のレアものです。👈この場合のレアものは、ブログ/SNSなどにアップする人が少ないだけかもですが。
BISMaL で「ユウヤケバカガイ」を検索しても出てこないので、
⇒ユウヤケバカガイ - 図鑑を作る(二枚貝編)を見ますと、学名は Mactra artensis Fischer 1859
GBIF で学名で検索して⇒ Mactra artensis Montrouzier, 1859 「座標ありのレコード」のマップを見ると、日本では奄美大島でしか記録されていません。
▼キバアマガイ(アマオブネガイ科)
薄赤紫/ピンク色に摩耗してる。
さて、手広海岸の西の端まで来たから戻りましょうか。
今日はどんな貝殻を拾ったの? と私のとお友達のを並べて見たら…
何でこんなに色が違うの🤣
上は私の:白い。下はお友達の:黒い。アマオブネ系を黒いの限定で拾ってるって😅 貝殻の好みも人それぞれですね~
そして戻る途中でちょこっと拾った…
▼トガリシラナミ(ザルガイ科シャコガイ亜科)
さっき拾ったのより大きい。
手広駐車場に戻って時刻は13:00。朝 来るときファミリーマート龍郷店で買った奄美の「おにぎり」で昼ごはん🍙🍙
このあと、どこに行こうか~?
今回の旅の宿は…
1泊目:レスト&ロッジ翔(土盛海岸そば)
2・3泊目:ホテルウェストコート奄美Ⅱ(名瀬の繁華街の中)
4泊目:奄美リゾート ばしゃ山村(目の前が海岸)
…と、最初と最後はちょっと奮発して海のそばのリゾートホテルにしてみた。
だから、15:00にチェックインして、ホテルの前のビーチで貝殻拾いする予定なのですが、チェックインするにはまだ早い💧
時間つぶしに「道の駅」とか行ってみようか~ と「奄美 道の駅」を検索すると、『道の駅 奄美大島住用』👈これ1つしか出てこない!
沖縄には道の駅がいくつもあったのに、奄美大島には1つしかないの?
まぁとりあえず、道の駅「奄美大島住用」まで行ってみましょうか。手広海岸からは片道1時間ほどかかるけど🚙 ちょっとしたドライブで行ってみた道の駅は… え!これが道の駅なの? 思ってたんとちがう💧
「道の駅とは」には『休憩施設では、地域の文化・名所特産品などを活用し多様なサービスを提供することが望まれています。』と書いてあるけど、そういうのが無い! 小さな土産物コーナーがあるだけ。
Wikipadiaによりますと『世界遺産登録を見据え』て作られたようで、メインは『黒潮の森マングローブパーク』なんですね。
ん~ なんだかな~💧
明日帰るからお土産買って…と思っていたのですが、お土産買うなら ビッグⅡ ですね😅
ほんとに「時間つぶし」の2時間のドライブになってしまいました💧
ところで、車の中では奄美FM『あまみエフエム ディ!ウェイヴ!』を聞いていたんですが、覚えちゃいましたよ~
「うがみんしょうらん(こんにちは)」と
「ありがっさまりょうた(ありがとう)」😃
奄美の言葉を『島口』と言うそうですが、面白かったのはラジオから流れてきた『島口ラジオ体操』
⇒奄美島口ラジオ体操 ダイジェストMix版(字幕あり)|YouTubeをご覧ください
それと、あまみエフエムを聞いていて何度か『奄美返還70年』というのを聞いた。
え! 沖縄返還=沖縄が占領下にあったことは知ってるけど、奄美も占領下にあったの?
⇒奄美が”アメリカ”だったとき~知られざる奄美の歴史の跡を巡る
そうだったんだ~! と、あまみエフエムから知る。意外と日本のこと知らないことあるよね。
次に奄美に行ったときは、ラジオは『あまみエフエム 77.7MHz』に合わせよう😊
そうだ、NHKのドキュメント72時間「奄美大島 FMラジオを聴きながら」 なかなかジーンとくるエピソードでしたよ。
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