貝殻拾い…浮遊性巻貝【クチキレウキガイ】@千葉・館山・沖ノ島
高速ジェット船 春の季節運航で館山に行き、渚の駅たてやまでなぎちゃりレンタサイクルを借りて沖ノ島へ~🚲
沖ノ島ではトンボロ(陸繋砂州)の南側で微小貝拾いをするのが最近の定番。この日は「コメツブウニやチグサガイ、前回ほど打ち上がってないね~💧」状態でしたが、
あ!何か小さくて半透明で✨巻貝拾った!
これは何? 自分では同定できなかったのでTwitterでたずねたら、「クチキレウキガイ」とご教示いただきました😃 ありがとうございました m(_ _)m
「クチキレウキガイ」の画像検索結果 と私が拾った貝殻を比べて見ると…「クチキレウキガイ」で決まり!かな?
画像だけではなくクチキレウキガイの特徴を確認しておかなくてはなりませんね。
「クチキレウキガイ」で検索して、特徴が詳細に記載されているページを探すと👇これですね!
水産無脊椎動物研究所
⇒わが国近海に見られる浮遊性巻貝類―I.異足類•クチキレウキガイ科|「うみうし通信」No.88 (2015.9)
著者はあの奥谷喬司さんです。これを読んで確認すれば間違いないでしょう🙂
これには9種類のクチキレウキガイ科が記載されているのですが、その中の
3. Atlanta peroni Lesueur, 1818 クチキレウキガイ と、
私が拾った貝殻を微小貝カメラで撮影した画像とを突き合わせていきます。
▼クチキレウキガイ(クチキレウキガイ科)
中心の殻頂部が欠けてしまってるのが惜しい💧
『殻径11mm ほど。』
▼私が拾ったのは6㎜ほど。まだ成長途中だったのでしょうね。
実寸に近い大きさで表示すると 👇これくらいかな。
『竜骨板は次体層まで巻き込み』
▼殻の背に出っ張ってるのを「竜骨板」と言うようです。
▽次体層まで巻き込まれています。
『竜骨板の基底は褐色線で縁取られる。』
▼竜骨板の基底は褐色線で縁取られていますね!
ん、これだけ特徴が一致したから「クチキレウキガイ」ということで、同定済!😃
「クチキレウキガイ」で検索すると…約 897 件(千件未満の)レアものです!久々に私にとって初物の貝殻を拾えました😊
ところで、クチキレウキガイの学名ですが、
わが国近海に見られる浮遊性巻貝類―I.異足類•クチキレウキガイ科|「うみうし通信」No.88 (2015.9) の記載、微妙に間違ってない?
Atlanta peroni Lesueur, 1818:うみうし通信
Atlanta peronii Lesueur, 1817:BISMaL
Atlanta peronii Lesueur, 1817:GBIF
Atlanta peronii - Wikipedia
日本近海産貝類図鑑 第二版ではどうなってる?
Atlanta peroni Lesueur, 1817 👈 i が1文字足りなかった💧
ところで、クチキレウキガイ Atlanta peronii の命名者の Lesueur さんはどんな人?
「Lesueur 生物学者」で検索しても出てこなかったので、
「Lesueur biologist」で検索すると、
⇒Charles Alexandre Lesueur - Wikipedia
⇒このページを訳す
『シャルル・アレクサンドル・ルシュール 1778/1/1 – 1846/12/12 フランスの博物学者、芸術家、探検家でした。彼は多産な自然史収集家であり、…』そういう方でしたか。
『1802 年に、彼はキングアイランド エミューの自然の生息地で唯一知られているスケッチを作成しました(この鳥は 1822 年に絶滅しました)。』あら! King Island emu をスケッチしてるんですか!
そのスケッチはこれかな?
⇒Dromaius novaehollandiae minor Spencer, 1906:140 King Island (dwarf) emu, Black emu
⇒このページを訳す
『最近絶滅した動植物データベース
キングアイランド(ドワーフ)エミュー、クロエミュー』
え! ⇒絶滅したはずの「ドワーフ・エミューの卵」が約200年ぶりに見つかる!(オーストラリア)|ナゾロジー
キングアイランド(ドワーフ)エミューの卵は茶色なんだ~
だいぶ脱線してきたので、おしまい😅
※関連記事
2018/01/01 青緑色の卵…エミューの卵
2021/12/20 館山レンタサイクルで貝殻拾いの海岸巡り:沖ノ島→塩見→坂田
※2023/03/23追記
クチキレウキガイの「クチキレ」(口切れ)部分が見える画像が撮れてなかったので、撮ってみた📷
ん~ピントが合いません💧 右端にちょっと(ぼんやり)切れ込みがありますね。ここがクチキレ(口切れ)部分です。
👇もう少しはっきりクチキレ(口切れ)部分が撮れました。でもその先はボケてます💧
6mmのクチキレウキガイを寝かせた状態ではカメラのレンズをクチキレ(口切れ)部分の正面に置けないので、指でつまんだら割れてしまいそうなクチキレウキガイをそ~っとつまんで、竹ピンセットでそ~っと挟んだ状態で撮影していたのですが、クチキレ(口切れ)部分がよく見えないと角度を変え、ピントが合わないと何度も撮影し… とかやってたら、あ!💧竹ピンセットを持つ指にちょっと余計に力がかかって、割れた😨
これ一つしかない、レアもの、初物のクチキレウキガイが粉々に割れてしまいました😢😢😢
教訓:微小貝を扱うときは逸失/破損を避けるための保全措置を過剰なくらいにすること!
いつかまた、クチキレウキガイを拾うぞ!
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