すごいゾ! 熊本県立済々黌高等学校 生物部 ウニ班 … 放射相称であるウニ類の体に方向性があった!
【オオブンブク】のウニ殻ランプ~を観賞していて…
ウニやヒトデなどの棘皮動物は五放射相称(ごほうしゃそうしょう)という体の特徴があります。
👆バフンウニなどの正形類は五放射相称がよく分りますが、
👆オオブンブクなどの不正形類は、五放射相称と言うのはちょっと苦しく、左右相称(左右対称)だよね~
左右相称の動物には前後軸があって、まぁ普通 前に進みます。だから、オオブンブクも前に進みます。
でも、五放射相称の正形類のウニは5方向(360°)どの方向へも均等に動くのかな❓ と🔍したら…
⇒放射相称であるウニ類の体に方向性があった|バイオテクノロジー研究推進会[PDF]
すごいゾ! 熊本県立済々黌高等学校 生物部 ウニ班 👏👏😃
⇒生物部、全国総文で「文部科学大臣賞」(全国1位)受賞
👆この実験では『ムラサキウニは刺の長さに差があるので、最長棘の付け根を』基準点とし、どの個体も棘の短い方向に多く進んだという結果を得ています。
私はいつも棘の無いウニ殻ばかり見ているので棘の長さに注意してなかったのですが、こんど棘付きのムラサキウニを見たら棘の長さも観察しておこ🙂
ところで、ウニの殻の頂上系には「多孔板」という方向の基準になりそうなものがあるのですが、
この多孔板の向きと、最長棘の方向には関連があるのでしょうか?
色々、ウニ観察の課題が出てくるな~😅
しかも、ウニ殻では観察できず、生ウニでないと観察できそうもない課題です💧
高校生のさらなる研究に期待しようかな~ と、
「多孔板 ウニ」で🔍したら、
この記事がトップに出てきた。
⇒ウニと海への興味(全国大会2021・最優秀賞)|マリンチャレンジ
しかも受賞したのは熊本県立済々黌高等学校です!
この記事より…『そんな中で着目したのが「多孔板」と呼ばれる、ウニが海水を取り込むための器官です。多孔板は観察に慣れるとウニを傷つけることなくその位置を確認することができ、放射相称と言われるウニでも一方向にしかないため、ウニの体の方向を調べる手がかりになります。』
あ~ やっぱり「多孔板」に注目していたのですね。
そして、その結果は!?
『ウニは棘の長短や接触記憶によって移動方向が変わるものの、その移動方向のベースは多孔板の位置で決まっていることがわかりました。』
ん~ でも、これだけじゃ多孔板の方向に進むのか反対方向に進むのか分んないよ~💧
さらに🔍
⇒ウニ類は左右相称から放射相称へ
移動方向を決める要因には優先順位があった|第67回 日本学生科学賞 最終審査進出研究作品概要[PDF]
概要だけでは多孔板の方向に進むのか反対方向に進むのか分からず、詳細も知りたいが、それは見つけられなかったけど
すごいゾ! 高校生😃
以前どこかで「不正形類は正形類より進化したウニ」というのを読んだことがあるのですが、その辺を🔍してたら、この記事を見つけた。
⇒左右対称から五放射の体を進化させた棘皮動物のゲノム解読|東京大学
するとですよ、元々は左右相称→(進化)正形類:五放射相称→(進化)不正形類:左右相称に戻る?
しかも、正形類にも方向性があった!ということは~
左右相称のDNAは動物の体制の根幹にあって、上書きしたり消したりすることは困難なようです。
五放射相称のウニに方向性があったのなら、ヒトデにも方向性があるの❓
あった~!
⇒ヒトデやクモヒトデは多孔板を前に進む|第66回日本学生科学賞 最終審査進出研究作品概要[PDF]
そして、またしても 熊本県立済々黌高等学校です!
『昨年、先輩達がウニ類で確認した方向性がヒトデ等にもあれば、棘皮動物全体の体制を明らかにできると考えた。』
先輩達の研究を引き継ぎ、それを発展させた研究、イイね😊
『成体の外観が放射相称である棘皮動物の体制は、遺伝子・発生・形態・進化等の面から左右相称とされるようになってきたが、行動面でも多孔板を前とする左右相称だった。』
すばらしい~👏👏😃
ところで、熊本県立済々黌高等学校(せいせいこうこうとうがっこう)の「黌」ですが、初めて見る漢字で大きくしないとどんな字か分らないので…
黌 音:コウ、訓:まなびや、意味:まなびや/学校
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