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2023年8月 1日 (火)

【オオブンブク】のウニ殻ランプ~

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夏のビーチコーミングで拾ったオオブンブクの殻黒い水玉模様状態だったので💧
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👆これを漂白したら…
👇そこそこキレイに漂白できました🙂
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では、オオブンブクの殻を鑑賞しましょう。
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画像中央やや下に薄く黒い水玉が残ってますね💧 もう少し漂白剤に浸けておけば、ここもキレイにできたかも?ですが、漂白剤に着けすぎると殻が脆くなって割れやすくなるので、「そこそこ」のところで妥協してます😅
それと、画像の右下には丸い穴が空いてますね。黒い水玉が残っているのかと思ったら、穴だった💧 拾ったときの画像を見直すと、穴あいてた。
あと、花紋の管足の孔に小さな砂粒がいくつか嵌ってますね💧 これは拡大鏡越しに待ち針でツンツンして取り除いておこうかな。

そんなことより、生物としてのオオブンブクの殻を観察しましょうね。
ウニやヒトデなどの棘皮動物五放射相称(ごほうしゃそうしょう)という体の特徴があります。
👇五放射相称がよく分るバフンウニの殻
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このようなウニは「正形類」と呼ばれます。
一方、オオブンブクは「五放射」ではあるけど「五放射相称」と言うのはちょっと苦しく
👇左右相称(左右対称)だよね~
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このようなウニは「不正形類」と呼ばれます。
「ウニ 不正形類」で検索すると…
『不正形類は砂や泥の中に潜ることに適応したウニであり、最大の特徴は、棘皮動物門の特徴である五放射相称が歪められ、擬似的な左右相称性を獲得している点である。』とのこと。
多種多様なウニ殻の魅力|あなたの知らない○○ワールド|Buna

正形類(五放射相称)のウニは5方向(360°)どの方向へも自由に動けそうですが、
不正形類のウニは左右相称で前後の方向があり、砂の中に潜るときは棘を動かし砂をかき分け前に進みます。
「ブンブク 砂に潜る」で動画検索すると、ブンブクが前進しながら砂に潜っていく様子が見られます。
そして、オオブンブクの「前」は👇こっちです。
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ウニの棘が生えている根元の部分を棘疣(とげいぼ)と言いますが、棘が外れたウニ殻では棘疣がよく見てとれます。そして、オオブンブクの棘疣は前の方が大きいですよね! つまり、前の方が太い棘が生えていたということで、これは前から砂にもぐるんだから「なるほど~」です😃

オオブンブクのウニ殻の前面をさらに注目して見ると…
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何やら棘疣の無い「うねうね」した帯がありますね。この「うねうね」は何でしょう?

そして、オオブンブクのウニ殻の一番のクローズアップポイントは👇ここかな😊
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「花紋と呼ばれる管足孔の列」で、ここから「呼吸用に発達した管足」が出ています。詳しくは
ブンブク|チームてづるもづる
で、砂に潜ったときに呼吸用の管足をまもるためでしょうか? 凹んでますね。

それと、殻頂部分にある4つの孔は生殖孔です。
五放射相称が崩れてるから生殖孔が4つなんですかね?
前面の花紋あるべきところには管足孔の列は無いし💧
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口側(下側/腹側)を見ると…
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口の下側(後ろ側)は少し欠け、後方の肛門の部分は大きく欠けてます💧
ことろで、👇この部分の棘疣の幾何学的な並びに何か感じない?😊
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それと、口の周りに点々とある孔は何でしょう?
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このオオブンブクの大きさは、前後 9cm、幅 7cm ほどでしたが、高さは…
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高さ(厚さ)4cm ほどでした。

さて、一通りオオブンブクのウニ殻観察しましたので、
最後はウニ殻ランプ観賞しましょうね😊
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あ~💧 漂白を「そこそこ」のとこで止めちゃったから、黒い水玉が漂白しきれず残っているのがクッキリ💧
花紋の管足孔に詰まった砂粒もクッキリ💧
でも、そこは写さぬように観賞しましょ😅
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棘疣が二重三重のリングになってる~

▽花紋の管足孔の列と、4つの生殖孔と、棘疣~
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▽生殖孔の周り
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▽前面の棘疣おでこ?
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▽側面
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前方の棘疣と、後方の棘疣が明らかに違いますね。

▽口側(下側/腹側)
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▽色々拡大🔎
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では最後に、最初に載せた1枚
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はぁ~ オオブンブクのウニ殻の美を堪能しました😊



正形類(五放射相称)のウニは5方向(360°)どの方向へも自由に動くのかな? と🔍したら…
放射相称であるウニ類の体に方向性があった|バイオテクノロジー研究推進会[PDF]
すごいゾ! 熊本県立済々黌高等学校 生物部 ウニ班 👏👏😃 と、かなり感動して🔍🔍していたら、長くなり過ぎたので💧 別の記事にしました😅
こちらです👉 すごいゾ! 熊本県立済々黌高等学校 生物部 ウニ班 … 放射相称であるウニ類の体に方向性があった!


※関連記事
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ウニ殻コレクション【ウニ殻ランプ】まとめ
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