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2023年11月27日 (月)

紫色の二枚貝【アリソガイ】の幼貝@秋田県男鹿・脇本海岸 と成貝@片瀬東浜

雨の秋田・男鹿【脇本海岸】で貝殻拾いをしていて拾った…
アリソガイの幼貝バカガイ科
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合弁が5つと、片側だけ3つ。
アリソガイは成貝になると殻長12cmとかなり大きくなり、殻には殻皮を被るので見た目は(一般の人には)あまり惹かれない貝殻だと思うのですが、幼貝のときは紫色の貝殻なんです。この紫色✨とっても惹かれる~😊
アリソガイ幼貝の紫色、光の加減で撮影したときの色がかなり違う💧
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薄い色のものをイメージ通りの色で撮るのって難しい

幼貝のアリソガイの殻は薄く、それが合弁で5つも拾えたのはラッキー✨

▼アリソガイ幼貝3つを殻頂を中心に並べて鑑賞~
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▼合弁なので二枚の貝殻がわかるように
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光に透かすようにして撮ると、紫色が薄桃色になってしまう~

▼合弁なので殻頂の側から
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え~っと、前後左右はどっちでしたっけ? なかなか覚えられません😅
復習 ⇒貝類|高森町の動物|青森県高森町[PDF]
楯面(じゅんめん)、靭帯(じんたい)、殻頂(かくちょう)、小月面(しょうげつめん)
👇こうですね。
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▼二枚貝の蝶番の歯を覗き込む
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二枚貝の蝶番の歯を観察
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蝶番の歯の形が異歯亜綱(2枚の貝殻を蝶番で噛み合わせるための鉸歯に、形が異なる主歯と側歯がある)ですね。
あら! 殻頂の下に茶色の小さなかたまりがあるけど、これ弾帯?
アリソガイ|コトバンク 日本大百科全書(ニッポニカ) より…
『殻頂下方にある歯の間に大きい弾帯受があり前後側歯は長い。…[奥谷喬司]』とのことだから、弾帯なんですね。
と、ここで困った💧
「弾帯」は 貝殻拾い【アズマニシキ】@岩手県野田村・十府ヶ浦海岸を書いていて知ったんですが、そこで出てきたのは「靭帯受」でした。
弾帯=内靭帯が付いてる凹みの名称が「弾帯受」と「靭帯受」の二通りあるんだ。👈こういうの(ブログに書くときに)困る💧
「弾帯受 貝」で検索…約 792,000 件
「靭帯受 貝」で検索…約 164,000 件
「弾帯受」優勢なので、こっちにします😅

で、二枚貝の蝶番の歯についても用語を確認しておきましょう。
二枚貝類|コトバンク 日本大百科全書(ニッポニカ) の 二枚貝綱の体制模式図 を参考に
👇部位名を記入してみた。 主歯、側歯(前側歯、後側歯)、歯槽、弾帯、弾帯受
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👆これで合ってますか? 違ってたらご教示ください。

「アリソガイ」という名前ですが、「アリソ貝」の「アリソ」って何?
アリソガイ|ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑によりますと、漢字は「荒磯貝」で、由来・語源は『目八譜』から。ということで、「アリソ」は「荒磯」だったんですね。でも、荒磯というより波穏やかな浜で拾ってますけど💧

2021/09/17 波穏やかな片瀬東浜でアリソガイの成貝(合弁)を拾いました。
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殻長 12cm と大きい! 幼貝の薄紫色の繊細さと比べると武骨な、というか殻皮が剥れてボロい感じ💧
でも、殻頂には幼貝時代の面影(紫色)が残ってる。
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殻頂側から見ると…
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左殻と右殻の間、殻頂の前と後ろに出っ張ってるのありますね。これが「側歯」で、前側歯と後側歯?
それと殻頂のすぐ後ろにある黒茶色のかたまり、これが「靭帯」?
👇こゆこと?
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アリソガイの幼貝の紫色キレイ~✨をブログに載せておこうと思って書きだしたら、二枚貝の部位🔍で長くなってしまいました😅
「二枚貝 部位」で画像検索すると、外側から見た部位名と、軟体の部位名はいくつも出てくるのですが、二枚貝の歯の部位名を示した画像は少ないんですね💧 あ、もう一つ見つけた!
二枚貝類の各部位の名称|標本展示室 👈この図は『続原色日本貝類図鑑』『日本産軟体動物分類学』より転載ですが、どちらも 波部忠重 著です。貝人列伝にも出てきた「貝人」の一人ですね。



※関連記事 アリソガイの幼貝は海で拾ったときは紫色鮮やか✨
2023/11/17 雨の秋田・男鹿【脇本海岸】で貝殻拾い…ナミマガシワ、カバザクラ、アリソガイ、タテスジホオズキガイ…そしてキジ(雉)
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コメント

船越海岸には10センチ超の大きさの貝も漂着します。時化の後は稚貝で渚が紫色に染まることもあり。味はどうなんでしょう?

「船越海岸」ってどこ?と🔍したら…三重とか奄美とか出てきて、
あれ~そこじゃないよね?と「秋田 男鹿」をつけて🔍したら…
あ~脇本海岸の隣が船越海岸なんですね!
> 時化の後は稚貝で渚が紫色に染まる
それはズゴい! 見てみたい。拾いたい!
赤いなまはげさん、コメントありがとうございます。
アリソガイの味は、市場魚貝類図鑑によりますと…
https://www.zukan-bouz.com/syu/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%BD%E3%82%AC%E3%82%A4
『あまり美味とは言えず、食用貝としては重要ではない』そうです💧
でも『国内から急速に姿を消しつつある二枚貝』で、絶滅危惧種です。
> 時化の後は稚貝で渚が紫色に染まる
そんな素晴らしい光景も見られなくなる可能性が高いので、写真が撮れたら、どこかにアップしておくと貴重な資料になると思います🌍

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