貝殻拾い【アズマニシキ】@岩手県野田村・十府ヶ浦海岸
岩手県野田村・十府ヶ浦海岸で小豆色の小石と貝殻拾いをしていて拾った…
▼アズマニシキ(イタヤガイ科アズマニシキ属)
合弁です!
最初の画像をGoogleレンズで🔍すると…
⇒アズマニシキ|ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑
⇒アカザラガイ|男鹿半島の貝類化石図鑑|秋田県総合教育センター
へ~ アズマニシキによく似たアカザラガイというのがいるんですね。
アカザラガイは秋田県総合教育センターが載せてるから北の方の貝なの?
市場魚貝類図鑑には…
『九州以北にアズマニシキ、東北から北海道にアカザラガイが生息するとある。』 あら! だったら、アカザラガイ? でも、
『アズマニシキ、カスミニシキ、アカザラガイは貝の収集家以外にはまったく同種に見える。』そうで、
私は「貝の収集家」ではなく「貝殻拾いヤー」なので「まったく同種に見える」派です😅
BISMaLの分類ツリーでは…
アズマニシキとカスミニシキは同種ですし、アカザラザガイは亜種ですよ~
これは1つ拾って云々言える領域ではないので、私が拾ったのはアズマニシキということで💧
拾ったときは殻表に色々付着して、お疲れ感があったのですが…
ブラシでゴシゴシ擦ってクリーニングしたら…
ちょっとキレイになりました😊
あ、クリーニングの効果より、貝殻が濡れているからキレイに見えるのかも。
やっぱ、貝殻は濡れてる状態の方が美しく撮れるね~✨
内側は擦れていないから…
👆乾いていても 👇濡れていても、あまり変わらない。
イタヤガイ科の貝殻を合弁で拾うのは稀なので、よ~く観察しておきましょう。
合弁の二枚貝を観るときは、まず左殻と右殻の識別から👈👉
・殻頂の前後の出っ張りが耳状突起
・耳状突起の下の切れ込みが足糸湾入(ここから足糸を出して岩礁に固着している)
・足糸湾入のある方が右殻
▼耳状突起、足糸湾入
足糸湾入の殻の縁には小さな歯が10数本並んでます
▼靭帯、弾帯、靭帯受
貝類の形態と分類|貝の博物誌|東京大学に『靭帯は殻の殻頂の外側にある外靭帯と殻頂の内側にある内靭帯に区別されます。内靭帯は靭帯受に付着し、…』とありましたので、アズマニシキの靭帯は内靭帯で、靭帯が付いてる凹みが靭帯受なんだろな~と思って「イタヤガイ科 内靭帯」で検索したら…
⇒ペクテンを語る その1|白亜紀徒然
『三角形の黒い物体が見えます。これがツキヒガイの靭帯です。また交線に沿って褐色の筋が見えると思いますが、こちらも靭帯で、それぞれ内靭帯・外靭帯と呼び分けています。』とのこと。あら!内靭帯と外靭帯 両方あるんですね。
👇こういうことですね。
▼放射肋
アズマニシキの殻表には多数の放射肋があります。
右殻の放射肋はだいたい均一ですが、左殻の放射肋は3本ぐらい毎に太い放射肋がありますね。
そして殻の膨らみは、右殻より左殻の方が膨らんでいます。
市場魚貝類図鑑にも『左殻は右殻よりも少し膨らむ』と書かれています。
あれ? イタヤガイやホタテガイは、左殻が平らで、右殻が膨らんでましたよね。同じイタヤガイ科なのに、この違いは何?
あ~ それはたぶん… イタヤガイやホタテガイは泳ぐのに対し、アズマニシキは足糸で岩礁に固着しているという違いによるものでしょうね。
はい、アズマニシキの放射肋を観賞して、貝殻観察はおしまい😊
あ、拾ったアズマニシキの大きさの分る画像を載せていませんでした。
殻長:47mm 殻高:52mm
ところで「アズマニシキ 貝」で画像検索すると、ベビーホタテ(アズマニシキ)という貝柱の画像が多数出てきますね💧
※関連記事
2016/03/20 貝殻拾い…富津岬で【アズマニシキ】祭~
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