小豆色の小石と貝殻拾い【十府ヶ浦】海岸@岩手県野田村
漂着物学会 岩手・大槌/釜石大会のあとは、三陸鉄道リアス線で釜石から久慈へ
東北を鉄道で移動するのはとにかく時間がかかるので、久慈で海岸に行ける時間は 8時~11時の3時間だけ💧
三陸鉄道リアス線に乗っていて、十府ヶ浦海岸駅で「紫色の砂浜」みたいなアナウンスがあったので、それ見たい!😃 ということで、最終日の海岸は久慈市の隣の野田村の十府ヶ浦海岸へ🚗
▼十府ヶ浦(とふがうら)海岸
▼防潮堤はドドーンと巨大です
あ、それより海岸の砂を見ましょうね。
十府ヶ浦|野田村観光協会のページには
『この浜に多くみられる赤紫色の石(小豆砂)』とありまして…
▼十府ヶ浦海岸の波打ち際
赤紫色の石が…
もう少し寄って…
「小豆砂」と言うには大きすぎるので
「小豆石」ですかね😅
あ~ 小豆石ばかり拾ってないで、貝殻を探しましょうね。
▼十府ヶ浦海岸の貝殻打ち上げライン
貝殻の打ち上げラインができてますよ!
ムラサキイガイ(イガイ科)ばかりですけど💧 それともヒバリガイ(イガイ科)?
足糸がついてるのがあった~
その他にも…
▼この赤い貝殻は何でしょう?
▼アズマニシキ(イタヤガイ科)
イタヤガイ科の合弁なので復習しておきましょう🔎
・殻頂の前後の出っ張りが耳状突起
・耳状突起の下の切れ込みが足糸湾入(ここから足糸を出して岩礁に固着している)
・足糸湾入のある方が右殻
・右殻は膨らみがあり、左殻は平たい
👆これは左殻(平たい)右殻(膨らむ)があんまり差がありませんが💧
▼ユキノカサガイ(ユキノカサガイ/コガモガイ科)
傘が割れて「貝輪」状態になってるもの多し💧
▼ヒザラガイ(クサズリガイ科)
赤いヒザラガイです!
1cmぐらいの小さなヒザラガイですが、なんか凄く鮮明に撮れてます!
ヒザラガイも貝の仲間(軟体動物)ですが、巻貝(腹足綱)でも 二枚貝(二枚貝綱)でもなく、多板綱だということは知っていましたが、科名は「クサズリガイ科」なんですね~
「クサズリガイ 由来」で🔍したら…
⇒クサズリガイ | 軟体 - 市場魚貝類図鑑 ぼうずコンニャク
『由来・語源 平瀬與一郎の命名。 「草摺(くさずり)」は鎧(よろい)のスカートのように腰の周辺にたれている部分。 板状のものが重なり合っているところが似ているから。』 なるほど! 草摺🙂 そして貝人列伝のトップに出てきた平瀬與一郎の命名!
▼ウニ殻
ムラサキウニですかね~?
そしてこの日のレアもの逸品!
▼タテスジホオズキガイ(腕足動物)
3日前に雨の脇本海岸でタテスジホオズキガイを拾ってますが、今度は合弁ですよ! あ、二枚貝の左右揃ったのを「合弁」と言いますが、腕足動物の腹と背(上下)が揃ったのも「合弁」でしょうか?😅
まぁとにかく、私にとってはレアもの逸品🎉🎊
さて、ゆるやかに弧を描くように3.5kmにわたって続く十府ヶ浦海岸の南の端200メートルを(1時間かけて)歩いただけですが、もう帰らねばならない時間です😢
テトラポッドの上のウミネコとウミウ?カワウ?に見送られながら…
色々想定外のアクシデントがあったけど、楽しかった東北貝殻拾いの旅の帰途につきましょう😊
※十府ヶ浦(とふがうら)の名前の由来はこちらの記事で…
⇒十府ヶ浦の由来|野田村通信ブログ
※関連記事
2023/11/17 雨の秋田・男鹿【脇本海岸】で貝殻拾い…ナミマガシワ、カバザクラ、アリソガイ、タテスジホオズキガイ…そしてキジ(雉)
2023/11/17 雨の秋田・男鹿【五里合海水浴場】で貝殻拾い…「ゴカイの仲間の棲管」とハスノハカシパンの大量打ち上げ
« 雨の秋田・男鹿【五里合海水浴場】で貝殻拾い…「ゴカイの仲間の棲管」とハスノハカシパンの大量打ち上げ | トップページ | 貝殻拾い【コウダカスカシガイ】@岩手県野田村・十府ヶ浦海岸 »
「貝殻拾い」カテゴリの記事
- サカマキガイ(逆巻貝)は左巻き(2024.09.06)
- 2か月ぶりのビーチコーミングに三戸浜へ…逸品は【ヒメヤカタガイ】(2024.09.05)
- タカラガイ・ストラップの作り方(2024年 B5版)(2024.07.25)
- 三崎臨海実験所「海のショーケース」一般公開で【ネコザメ】の歯と【シノノメサカタザメ】の顔?(2024.05.11)
- トンボロを歩いて江の島へ上陸してきました~!(2024.05.10)
« 雨の秋田・男鹿【五里合海水浴場】で貝殻拾い…「ゴカイの仲間の棲管」とハスノハカシパンの大量打ち上げ | トップページ | 貝殻拾い【コウダカスカシガイ】@岩手県野田村・十府ヶ浦海岸 »
コメント