貝殻拾い【エゾアワビ】@岩手県野田村・十府ヶ浦海岸
岩手県野田村・十府ヶ浦海岸で小豆色の小石と貝殻拾いをしていて拾った北方系の貝殻… ①コウダカスカシガイ ②ユキノカサガイ そして ③
▼エゾアワビ(ミミガイ科)
晴れた日にアワビやトコブシなど真珠光沢のある貝殻✨に出会うと、ついつい拾ちゃう😃
三浦半島でアワビを拾うことはまれで、トコブシばかり拾ってるから、トコブシより大きなアワビの貝殻を拾うのはちょっと新鮮😅
拾ったアワビの大きさは…
…8cm~5cm
内側の真珠光沢✨キラキラ~😊
このアワビは「エゾアワビ」で、
エゾアワビ|コトバンクの
世界大百科事典 第2版によりますと…
『ミミガイ科のクロアワビの亜種で東北地方や北海道に分布する型』
日本大百科全書(ニッポニカ)では…
『クロアワビH. (N.) discusの東北地方から北海道にかけて産する一生態型で、水産上アワビ類のなかで最重要種である。』
「生態型」とは…『同一種の生物の個体群がそれぞれの生息環境に適応して分化した形質が遺伝的に固定されてできた型をいう。… 身近な例に、形態的に明らかに区別される多くの品種や亜種がみられる。』
ということで、エゾアワビはクロアワビの亜種なのね。
BISMaLの分類ツリーでは…
“Subspecies”だから、亜種なのですね。
ところで、エゾアワビ|コトバンク|世界大百科事典 第2版には…
『大きさはクロアワビ同様,殻の長さ20cm,高さ7cm,幅17cmくらいになるが,殻表の低い波状の凹凸が基本型のクロアワビよりも著しい。』と記されているのですが、そんなに大きくなるの!?
日本近海産貝類図鑑では『SL:140mm』ですけど。
あ~ でも、平砂浦で推定殻長20cmのアワビを見たことあるから、あるかもね😲
私が拾ったエゾアワビの大きさは…
長さ:85mm、幅:60mm、高さ:20mm
『殻表の低い波状の凹凸が基本型のクロアワビよりも著しい』様子👇
👆穴、大きいね!
👇穴の大きさは…
…5mmぐらい。
穴の数は4つで、5つ目は塞がっています。
⇒アワビとトコブシ|おさかなQ&A|㈶水産物市場改善協会によりますと…
『ミミガイ科の貝のうち、大型になる種をアワビ、小型の種をトコブシと呼ぶ傾向がある。日本産の種類については殻に開いた孔の数で区別できる(4-5がアワビ、6-9がトコブシ)が、外国産のアワビには孔の数が多いものもある。このように、種類によってアワビやトコブシと呼んでいるだけで分類学的な分け方ではない。』 とのこと。
ミミガイ科(アワビ、トコブシ)の貝殻の鑑賞ポイントは内側の真珠光沢✨だと思うので、そこんとこ観賞~
個体によって凸凹の波打ち方が違いますね。
👆これは真珠光沢がエメラルドグリーンに輝いてます。
アワビの殻の真珠光沢は炭酸カルシウムの薄い層が何層にも重なっていることにより生じる構造色なので、
波打つ炭酸カルシウムの層に当たる光で虹色の構造色が現れ、角度によってエメラルドグリーンが強く輝いているのでしょうね✨✨
はぁ~🍵 エゾアワビの殻の構造色の美を堪能しました😊
ところで、ユキノカサガイを書いていて、カサガイ(傘貝)って、どっちが前なんでしょうね? と気になったので、アワビの前も気になる😅
カサガイの前は想像つきにくかったのですが、アワビは巻貝の特徴があるから、殻頂から一番離れた殻口のところ…
…こっちが前なのではないかな?
「アワビ 歩く」で検索したら、動画がありました!
やっぱり、こっちが前ですね😃
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