ネナシカズラ(ヒルガオ科)とスナヅル(クスノキ科)は【収斂進化】の良い見本
ビーチコーミングをしていると海岸でアメリカネナシカズラやスナヅルを見かけることがある。
似てるね~ と思っていたけれど、並べて見ると…
…かなり似てる!!
でも、アメリカネナシカズラはヒルガオ科で、スナヅルはクスノキ科と、科が違う。
『複数の異なるグループの生物が、系統に拘らず類似した形質を独立に獲得する現象』を収斂進化と言うのですが、𝕏で Tomoki SANDOさんのポストを見て、ネナシカズラ(ヒルガオ科)とスナヅル(クスノキ科)が収斂進化の一例であることを知りました!
スナヅル属|Wikipedia には『本属は、ヒルガオ科のネナシカズラ属(Cuscuta)に外見が良く似ており、収斂進化の良い見本となっている。』と書かれている。
私は、ネナシカズラとスナヅルが収斂進化の一例であることを知ったことより、スナヅルがクスノキ科だった!ことに驚いた。
ヒルガオ科がつる性なのは「そうだよね~」と思うのですが、あの大木で知られるクスノキの仲間がつる性で、しかも寄生植物に進化したことにビックリです😲
「スナヅル クスノキ科 どのように進化」で🔍しても、まだ解明されていないようです。
アメリカネナシカズラとスナヅルは遠目には似ていても、近寄って見ると、つるの太さとか、実の大きさとか、スナヅルの方が太くて大きいです。
アメリカネナシカズラは葉緑素を持たず全体的に黄色いですが、スナヅルは『全草に葉緑体を含むため光合成ができ』夏場は緑色です。それなのに寄生植物に進化したのはなぜ? 寄生した方が冬場も乗り越えられるから?
⇒スナヅル Cassytha filiformis|岡山理科大学 の画像を見ると、種子は黒くて数ミリの大きさがあるんですね。次に奄美か沖縄に行ったらスナヅルの種子も採集してこようかな😅
𝕏で見た Tomoki SANDOさんのポストはこれ👇
黄の紐と緑の紐
— Tomoki SANDO (@TomokiSANDO) March 3, 2024
黄はヒルガオ科のネナシカズラ、緑はクスノキ科のイトスナヅル。
いずれも光合成しながら他の植物に寄生する半寄生植物。
これも収斂進化の一例と言えるだろう。 pic.twitter.com/aiZUvKpA72
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