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2024年4月15日 (月)

スミレの名前の由来は「墨壺」じゃなくて旗印の「隅入れ」

Sumiresumiire
「スミレ 植物 名前 由来」で検索すると
『花の形が大工さんの使う墨壺(別名墨入) に似ているので、「すみいれ」の「い」が省略されたもの』と出てきます。
スミレ|Wikipediaには『「スミレ」の名はその花の形状が墨入れ(墨壺)を思わせることによる、という説を牧野富太郎が唱え、牧野の著名さもあって広く一般に流布しているが、定説とは言えない。 』と記されています。
でも、スミレの花の形が「墨壺」に似てる?
230418g4sumire
👆このどこが墨壺(墨入)に似ているの? と納得しかねていたのですが、
Syokubutumeiyurai 
植物名の由来中村浩著に
『スミレは旗印の隅入れに由来する名』と説明されています。
そして👇これが「隅取紙を折ってつくった旗印」です。
Sumitorigami
これならスミレに似てます‼
『図18 スミレの花と関連のあると思われる隅取紙を折ってつくった旗印(平安時代,白または紫色)』👈色は白または紫色で、スミレの花の色です。墨壺じゃ黒ですもんね💧
『a笠印,b隅取柄弦,c旗印の一種,d隅取分銅。古代の旗印 abはスミレの花を,cdはツボミを連想させる』
スミレの蕾は👇
240414c5violamandshurica
ん、なんかとっても納得😃🌿

また、牧野富太郎の墨斗(すみいれ)説についても記されており…
『牧野富太郎博士著「植物記」(桜井書店)の“スミレ講釈”という項には“スミレ名談義”という一章があり、“スミレという名を聞けば、なんということなしにそれがいい名で慕わしく感ずるのであるから、これはそのスミレなる名の起こりに対し盲目であるのがむしろ賢いのではあるまいかと思われる。なんとならば、じつはひとたびその語源を知れば、どうもかの美名が傷つけられるような気がしてならないからである。スミレは、かの大工の使う墨斗(すみいれ)の形から得た名で、それはスミレの花の形がその墨斗に似ているからだというのである。すなわちそのスミイレのイが自然に略されてしれがスミレとなったのだというわけだ”と記されている。』
👆これを読むと牧野富太郎が墨斗(すみいれ)説を唱えたのではなく、自身も納得していなかったように思うのですが…
『わたしは牧野先生から、たびたびこの墨斗説を拝聴したが、どうも納得しかねていた。』
牧野先生 たびたび墨斗説を語っちゃってたんですね💧
でも、墨斗説には納得しかねる中村浩さんは、スミレに限らず色々な植物の名前の由来を調べて『植物名の由来』にまとめたんですね。この本を読むと色々な植物の名前の由来が「あ~ そうだったのか!」と、とっても納得できます。牧野先生も“ああ、そうか、そうか、そうかもしれないな”と微笑んでいると思います😊🌿

もう少し、墨斗(すみいれ)説は牧野富太郎が言い出しっぺではないと考えられるポイントを『植物名の由来』より…
『大槻文彦博士の「大言海」のスミレの項には、“花の形、墨斗(すみつぼ)の墨芯(すみさし)に似たれば、墨入筆(すみいれふで)など云へる略ならむかと云ふ”とでている。』
『牧野新日本植物図鑑のスミレの項には“スミレはスミイレの略で、花の形が大工が用いる墨つぼに似ているからである”と出ている。』
大槻文彦(1847-1928) 言海 1886年完成
牧野富太郎(1862-1957)が22歳で上京し(1884年)、スミレの名前の由来を調べたころには、既に墨斗(すみつぼ)説が世に出ていたわけですね。スミレ名談義には『…それはスミレの花の形がその墨斗に似ているからだというのである』と伝聞になってますから。
また、
『スミレという名は古代からあったもので、『万葉集』ではすべて“須美礼”とのみ記されていて他の宛字は見当たらない。』

…ということで、諸説あるスミレの名前の由来で私が一番納得できたのが『スミレは旗印の隅入れに由来する名』でした😊🌿
でも、
「スミレ 由来 "墨壺"」で検索すると、約 3,210 件あるのに、
「スミレ 由来 "隅入れ"」で検索すると、約 110 件 👈たったこれだけ💧
なので、スミレ隅入れ説を広めるために、この記事書いてます😅
Sumiresumiire



青空文庫の牧野富太郎 植物記で、「スミレ名」談義を読むことができます。
それを読んでいたら、気になる記述を見つけました。
『昔から我日本人は菫の字をスミレに使っている。また菫菜も同様である。がしかしその菫も菫菜も共に決してスミレその者ではないから、これをスミレとして用うるのは大いなる誤である。そしてこの菫も菫菜も両方共に少しもスミレとは縁の無い字である。』 え!そうなの?
「菫 漢字 成り立ち」で検索すると…
何故菫なんでしょうか?漢字の由来をおしえて|Yahoo!知恵袋
『艸(草)と僅(キン・小さい)が合わさって「菫・キン」、小さい野菜と言う意味。野に咲く小さな花、スミレにこの文字を充てた。』
で、「スミレ名」談義では…『しかればすなわち植物の名として菫ならびに菫菜は元来何を指しているかと言えば、これはかのセロリ…』だそうです💧🌿


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