トケイソウ(時計草)の花の構造が面白い@昭和記念公園
2024年 ベランダで育てていたパッションフルーツが開花・結実して、
パッションフルーツの花ってトケイソウの花に似てるよね~と思ったので、
2012年 昭和記念公園に咲いていたトケイソウの花の画像を発掘してきました~😅
👆この花の形、面白いよね~😃
雌しべと雄しべは分るけど、細長い縮れ麺みたいなのがぐる~っととり巻いてるのは何❓
「トケイソウ 花 構造」で画像検索すると、「副花冠」というものらしい。
で、せっかく調べたのだから、トケイソウの花の画像に部位名を書き込んでみますね😊
👆こうなるんですが、花における重要な部位 花弁(花びら)が副花冠の下に隠れて見えない😅
隣に咲いていた(別の種と思われる)トケイソウの花は花弁がしっかり見えました。
これにも部位名を書きこんでみる👇
トケイソウは10枚の花びらではなく、5枚の花弁と5枚の萼片です。
そして、雄しべも5本で、こういうのを「5数性」と言うそうですが、
でも、雌しべは3本しかないじゃん💧?と思ったら
日本植物生理学会「みんなのひろば」に
トケイソウの花の非対称性について という質問があり、
『めしべの先端が3方向に分かれていますが、それらのなす角度が等しく120度ずつではなく、「90-135-135度」あるいは「60-150-150度」などと、一箇所だけ狭い部分のある非対称な形態になっている点が不思議です。』👈あ~! 言われて見れば…そうなってますね!
『また、めしべは3本なのにおしべは5本(3の倍数でない)という点も不自然な感じがしてしまいます。』👈こっちは私も思ったけど、めしべの角度まで気にしなかったな~ まだまだ植物観察の目を養うために精進が必要です😅
で、その回答の中に『トケイソウの花をみると、5枚の萼片と5枚のは花弁と5本の雄しべの配置は交互に重ならないように配置しています。もし5本の柱頭があれば、雄しべと重ならない位置にし、理論的には柱頭と柱頭の間には360度が5等分された72度の開きがあることになります。』あ~! と言うことは…
👇ここに「幻のめしべ」があったのね!?
『雄しべが5本なのに、雌しべをつくる心皮が3枚というように、心皮(柱頭)の数が減少することは、5数性の花に良く見られます。』へ~! なぜそうなったのでしょう? これも「進化」の中でそうなったのですよね?
『自家受粉を避けるために、5本の雄しべに3本の柱頭が重ならないように配置することにも、不規則性の原因があるかも知れません。』ふむふむ。植物/生き物が「なぜその形になったのか?」を考えるの面白いかも😊🌿
あ「副花冠」から脱線しているので、副花冠に戻りまして…
「副花冠」ですが、そもそも「花冠」って何?
「花冠」で🔍すると、花の冠(かんむり)を頭に載せている女性の画像が出てくるのですが、そっちじゃなくて~
「花冠 植物」で🔍⇒『花弁 (花びら)の集まり』
で「副花冠」は『花びらの内側にある弁状の付属物。 スイセンなどにみられる。』
あら、スイセンの花の橙色の部分は副花冠なんですか!
花冠(花びら)は送粉者である昆虫を「ここに蜜があるよ~」と招くサインで、スイセンのような副花冠は蜜のある場所をより的確に示す効果があると思うのですが、トケイソウの花冠を覆ってしまう副花冠って💧 目立ちたがり?
白い花冠より、色付きでゴージャスな副花冠の方が😅送粉者(昆虫)をたくさん招く効果があったということかな?
⇒トケイソウ|兵庫県生物学会[PDF]
こちらには『副花冠は広告塔?』と記されています。
それと『副花冠の本数』を数えてます!『105本前後』あるそうです。
私も(もじゃもじゃの方でなく、ストレートの方を)数えてみたら… 100本でした😃
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