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2024年9月 3日 (火)

【チャイロスズメバチ】は生物多様性の指標?@武蔵野公園

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武蔵野公園で【ドイツトウヒ】の松ぼっくりを見上げたあと、植物観察のお散歩は見上げるより、下を向いて何かないかな~と探す方が基本姿勢?なんですが😅 そしたら、クヌギの木の根元に大きなハチがいた!
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これ、スズメバチ? でも腹部に黄色の縞がないからオオスズメバチではない。
何ハチ? あとで調べるために、虫カメラをそーーっと近付けて撮ってきた📷
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で、帰ってからGoogleレンズで🔍したら…
チャイロスズメバチだった😱
チャイロスズメバチは危険なハチらしいですが、このときはクヌギの木の樹液に夢中?だったようで💧

昆虫エクスプローラによりますと…
『雑木林の林内や林縁などで見られるが、生息地は限られる。各種の昆虫を狩り、樹液にも集まる。攻撃性が高く、巣に近づくのは危険。』👈今回見たのは、樹液に集まっていたのですね。
『女王は、地中、樹洞、屋根裏などに作られたキイロスズメバチやモンスズメバチの巣を襲い、家主の女王を殺して巣を乗っ取る。』へ~面白い🐝

大和市自然観察センター(泉の森)には…
『このハチはキイロスズメバチやモンスズメバチの巣を乗っ取るので、これがいるということは自然が豊かな証拠だと言えるでしょうね。』👈あ~!オオタカが生物多様性の指標であるように、チャイロスズメバチも生物多様性の指標なんですね🐝🐝🐝
※参考記事
頂点捕食者の存在は,生物多様性の豊かさを表すか?|バードリサーチニュース 👈その答えは“Yes”頂点捕食者は高い生物多様性の指標になる
最恐・最悪の大害虫!? でも、もしスズメバチが全ていなくなったら…|tenki.jp 👈そうそう!「スズメバチ危険‼」というだけの報道には違和感を感じます💧
『西洋ミツバチは二ホンミツバチよりも体がやや大きく、採蜜能力も高いため、もし両種が自然分布すると二ホンミツバチは数を減らし、絶滅に至ると言われています』👈そうか、西洋ミツバチは「外来種」で、在来種のニホンミツバチを駆逐/絶滅させちゃう存在なのね。でも…
『森林の植生を支えているのが、花粉媒介者として働いてきたニホンミツバチをはじめとしたハナバチたち。そして、彼らの生存を外来種である西洋ミツバチから結果的に守っているのが、ほかならぬオオスズメバチなのです。』👈ここ重要ですよね‼
ところで、生物多様性の維持に重要な頂点捕食者としてのスズメバチですが、チャイロスズメバチは絶滅危惧種なんだって‼💧
そういえば、頂点捕食者のオオタカも絶滅危惧種でしたよね。と🔍したら…⇒「低懸念」あれ?⇒『オオタカが種の保存法に基づく「国内希少野生動植物種」から解除されました。』そうなんだ~。各地でオオタカの保護活動がされたから絶滅危惧が低懸念になったのですね。
じゃぁ、次はスズメバチの保護???🤔



※今回見たチャイロスズメバチはクヌギの木の樹液に群がっていたのですが、色々な昆虫がクヌギの樹液に群がるのはなぜ?と🔍したら…
クヌギの樹液にカブトムシたちが群がる理由|はぐくみ幸房@山いこら♪ 👈この記事も大変面白かったです😃


※2024/09/24 あのクヌギの木の根元に、またチャイロスズメバチいるかな? とチェックしてみたら…
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いた‼ チャイロスズメバチだけじゃなくて、オオスズメバチもいた🐝
左側:チャイロスズメバチ、右側:オオスズメバチ
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オオスズメバチの方をズーームして📷
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黄色い頭部、黒い胸部、黄色と茶色の縞模様の腹部が迫力ありますね 🐝
9/3にチャイロスズメバチを撮ったときは「このハチ 何?」とスズメバチであることを知らずにカメラをそ~っと近づけて撮ったので、チャイロスズメバチがクッキリ撮れてますが、今回はスズメバチだ!とわかってますから、離れた所からズーーームして撮っているので画像がボケてますね😅

ところで、チャイロスズメバチの女王は『キイロスズメバチやモンスズメバチの巣を襲い、家主の女王を殺して巣を乗っ取る。』そうですが、このクヌギの根元にチャイロスズメバチとオオスズメバチがいるのは、どういう状況?
森林生物 チャイロスズメバチ|森林総合研究所 によりますと『本種は社会寄生種で,その女王は,モンスズメバチやキイロスズメバチの働きバチ羽化直後の巣を乗っ取り,寄主の女王を殺し,寄主の働きバチに自分の働きバチを育てさせる。最終的には巣はチャイロスズメバチのみとなる。』ということは、オオスズメバチは巣を乗っ取られたの? チャイロスズメバチはオオスズメバチの巣も乗っ取るの?
乗っ取られたとしたら、その巣はどこにあるのだろう?
スズメバチの営巣場所|都市のスズメバチ によりますと『地中や樹洞などの閉鎖空間に営巣する.地中が最も多く…』ということは、このクヌギの根元の地中に巣があるの?
そいうえば数年前、このクヌギの根元の土が大きく掘り返されていたことがあったんですが、あれってオオスズメバチの巣を駆除していたの?
あ、⇒オオスズメバチ|Wikipedia に…『チャイロスズメバチの巣を襲撃する場合には、チャイロスズメバチは他のスズメバチ類に比べて強靭な外骨格をもつため、大顎や毒針による攻撃が必ずしも有効に機能せず、追い返されることもある。』ということで、オオスズメバチとチャイロスズメバチ、どっちがどっちを襲うんでしょうね?

さらに、ところで、オオスズメバチ|Wikipedia を見ていたら、
スズメバチって英語で“hornet”なんですね。そして、
ホーネット|Wikipedia 『アメリカ海軍における伝統の艦名』なんですね。スズメバチ(hornet)の攻撃力にあやかった名前なのか~
養蜂における影響に『数十匹ほどのオオスズメバチが、4万匹のセイヨウミツバチを2時間ほどで殲滅できる』という記載もありました。スゴイね😱 で、そのあとの記載が「生物多様性」の観点で興味深いので引用させていただきます。
『このことが、飼育群からの分蜂による野生化が毎年あちこちで発生しているにもかかわらず、セイヨウミツバチが日本で勢力拡大するのを防ぐ要因になっていると考えられる。実際、オオスズメバチの生息していない小笠原諸島ではセイヨウミツバチの野生化群が増加し、在来のハナバチ類を圧迫して減少させていることが確認されており、これらのハナバチ類と共進化して受粉を依存している固有植物への悪影響が懸念されている。』

「小笠原諸島 セイヨウミツバチ ハナバチ 共進化」で🔍したら、小笠原諸島における送粉系撹乱の原因はセイヨウミツバチだけではないようです。
小笠原諸島における送粉系撹乱の現状とその管理戦略|国際環境研究協会[PDF]
『当初は外来送粉者であるセイヨウミツバチとの資源競争が有力視されていたが、最近の研究によって外来トカゲであるグリーンアノールの捕食圧の可能性が高まった。』
ヒトがひき起こした生態系の攪乱を元に戻すには、このような地道な研究と『根気と財源と長い時間が必要』になっちゃうんですね💧

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