【エントツガイ】は二枚貝@貝類展:国立科学博物館
国立科学博物館で開催中の『貝類展』では、中央ホールのダイオウイカの実物大?模型の下に、エントツガイの(本物の)標本が展示されています。
そして『最も長い二枚貝』と紹介されているのですが、👆この長~い管のどこが「二枚貝」なの❓
エントツガイについては👉世界一長い貝「エントツガイ」を国内初確認 沖縄・西表島|琉球新報(2022)で『殻とは別に長さ1メートル50センチ以上になる棲管(せいかん)と呼ばれる石灰質の管を形成する世界最長の二枚貝類』ということを知っていたけど、それを知らないと、この長い棲管を「貝殻」だと思っちゃう人いるよね💧
だから、エントツガイの展示には、それぞれの展示物が何であるのかを(小さな説明プレートじゃなくて)大きく表示して欲しかったな。
👇こんな風に…
貝殻大好きな私は、エントツガイの貝殻を見たかったのに、右下すみっコ しゃがまないとよく見えない位置にあった貝殻を(11月26日 初日に行ったとき)見落としてた💧
だからもう一度(はにわ展に行ったついでに)貝類展に行き、エントツガイの貝殻を撮ってきた😅
▼エントツガイの貝殻
エントツガイはフナクイムシ科で、フナクイムシは2枚の貝殻が体の前面にあり、貝殻は木に穴を空けるために使われる。エントツガイは木材を餌としないけど、砂泥底に棲管(煙突)の穴を掘るのに2枚の貝殻を使うのでしょうね?
ところが!
▼エントツガイの棲管の先端
先端が塞がっている⁉ Wikipediaにも『下端は丸みを帯びて塞がっている』と記されている。
じゃぁ、貝殻はどこに?
こちら👉エントツガイ 学名(Kuphus polythalamia)|古世界の住人 の図をみますと、棲管の下部/先端の中に2枚の貝殻がある。
え!それじゃぁ棲管(煙突)の穴を掘れないじゃん💧 どうやって穴を掘ったの❓
私が思うに~
エントツガイが棲管を伸ばすときは、先端の戸締りを壊して開ける。それとも、先端が2つに分かれて開くのかな?
棲管は毎日少しずつ少しずつ長くなっていくのではなく、生息環境のコンディションがいいときに一気に棲管を伸ばし、また先端を戸締りする。
▼エントツガイの棲管の表面をよ~く見ると…
棲管の繋ぎ目っぽいスジと、そのスジの上には(先端の戸締りの上にある膨らみと同じような)膨らみがある。
ということは、上の矢印のところで一旦戸締りしたけど、その戸締りを壊して/開いて下の矢印のところまで一気に棲管を伸ばし、また戸締り… ということを繰り返しているんじゃない? という推測(妄想)😅
いえね、貝殻を色々あれこれ見ていると、貝殻の成長って毎日少しずつじゃなくて、調子のいいときに一気に成長して暫く止まる…のを繰り返しているんじゃない?と思うんですよ。ホネガイとか、カズラガイとか、オウムガイとかの殻を観察していてそう思うんです🐚
「貝殻 成長 スピード」で🔍したら…
👉貝の成長についての質問|大阪市立自然史博物館に
『アサリなどは良く見ると貝殻の成長が止まる時期とどんどん進む時期が読みとれます』と記されていた。
エントツガイの棲管の成長も同じかな?
そういう研究の記録、どこかにないかな?
※関連記事
2024/11/26 貝類展@国立科学博物館に行ってきた~
※約29分もの長い動画なので「あとで視ておこう」と思って、まだ見てない😅
かはくの偏愛研究室 file.08『エントツガイが好きすぎる先生 芳賀拓真』
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