筆いっぱい!の【フデリンドウ】@武蔵野公園で「雨滴散布」の考察

フデリンドウの花は『日があたっている時だけ開き、曇天、雨天時は、筆先の形をした蕾状態になって閉じている。』
朝はまだフデリンドウに日があたっていないので、筆先の形をした蕾状態です💧
それが昼頃になると~
ぱぁ~🎉と花が開きます😃
「フデリンドウ」で画像検索すると、
まぁ、このくらいの花の数で、華奢で可憐に咲く姿の画像が多いです。
でも、武蔵野公園のフデリンドウはかなり広範囲にありまして、その中には1株に10個以上の花をつけるものもあります。
2023年には👇14筆、19筆のフデリンドウを見ています。※「筆」はフデリンドウの蕾の数を数える独自単位です😅

で、今年は👇これです。
スゴイ‼ 新記録🥇かとテンションアップしたんですが…
左は3株、右は2株の集りでした😅
で、フデリンドウがこの様にかたまって生えているのは~🤔
フデリンドウの種子は「雨滴散布」です。
『果実は上向きにつき、熟すと2裂し、雨の日に上を開いて雨を溜め、種子が流れ落ちる』という説明が出てくるのですが、流れ落ちたら「散布」にはならないですよね💧
武蔵野公園には広範囲に点々と10数cm離れたところにフデリンドウが生えています。
種子が流れ落ちたら、👆こんな風に「散布」されないですよね。
フデリンドウの筒状の果実の中には種子があり、ここに雨水が溜まると多くは流れ落ちてしまうのですが、運よく雨粒が筒状の2つに裂開した絶妙なカーブのところに落ちると(おたまやスプーンを洗おうと不用意に蛇口から水を落とすと、水が跳びはねるように)絶妙なカーブに沿って種子を含んだ雨水が弾き飛ばされるのです。👈これだと数10cmぐらい離れたところまで種子が「散布」されます😃🌿
筒状の果実は左右に裂開し、これに沿って種子が「雨滴散布」されるので、種子の飛んだ先は直線上になります。だから、フデリンドウの芽生えた株の並びを見ると…

👆この様に直線上に並んでいることが多いです。
「雨滴散布」だから、こんな風に直線上に並ぶんじゃないの? というのが2023年からの my仮説😅
そして、フデリンドウは一列に咲く・・・
運よく雨粒が筒状の果実の2つに裂開した絶妙なカーブのところ(スイートスポット)に落ちると、種子が離れた所に散布され、これが「雨滴散布」の成功例なんですが、残念なことに雨粒がスイートスポットに落ちず、雨水が溢れて種子も流れ落ちてしまうと「ざんねんな」種子散布ですかね~?
でも、親の株の下に流れ落ちると、次世代のフデリンドウは複数の株がまとまって生えてくるのでしょうか?🤔
※関連記事
2021/04/07 春に咲く青い花・蕾が筆先のような【フデリンドウ】…てくてく武蔵野公園
2021/05/15 【フデリンドウ】の雨滴散布…てくてく武蔵野公園
2022/04/10 【フデリンドウ】の群生が花盛り~@武蔵野公園
2023/03/05 【野川の瀬切れ】と【フデリンドウ】の芽生え
2023/03/23 【フデリンドウ】の蕾がほころび始めてました~@武蔵野公園
👆あら、2024年はフデリンドウの記事を書いてなかった。「雨滴散布」の観察もできてないのに💧
※「おたまやスプーンを洗おうと不用意に蛇口から水を落とすと、水が跳びはねる」🔍したら…
𝕏 洗うと水がビシャビシャになるスプーンの形状の研究です。というポストがあった~
👇これは素晴らしい研究です👏👏😂
洗うと水がビシャビシャになるスプーンの形状の研究です。 pic.twitter.com/7Vxvj7dvMi
— 藤原 麻里菜 | Marina Fujiwara (@muda_zukuri) June 22, 2022
👆この中の #3 スプーン・トゥ・ヘル の形状が、フデリンドウ や ヤマネコノメソウの「雨滴散布」を説明するのにわりかし近い形状かな?
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