紫色系【ジンガサウニ】のウニ殻鑑賞~
ウニ殻蒐集@東京蒐集で【ジンガサウニ】の「つづき」です😊
『東京蒐集』で蒐集(しゅうしゅう)してきたジンガサウニの殻は16個
たまたま、褐色系8個、紫色系8個だった。
ジンガサウニの殻の色が違うのは👉ウニ殻図鑑No.2「ジンガサウニ」|なぎさひろい を見ると、子供サイズのウニ殻は紫色で、大きくなると紫色は薄れていくようだ。上の16個のジンガサウニ殻の画像を見ると、紫色系は褐色系より小さい。だから紫色系はまだ成長途中のジンガサウニなんだと思われます。
その紫色系の中の一つを観賞~しましょう😊
前回の記事で『ナガウニ科のウニ殻を撮るときの「フォーマルな」向きは、縦長ではなく、横長に置いて、多孔板を上です!』と書きましたが『なぜそっちを上にするかというと、そっちが前だから。』という理由の他に、もう一つ…
歩帯に注目してみると、横長方向だと歩帯が「大」の字で左右対称で安定感があるのですが
縦長方向だと安定感が無い💧
口側を見ると…
周口部の穴は五角形なので…
縦長より横長の方が安定感がありますよね😅
あ~ウニ殻鑑賞が変な方向に脱線しましたので💧
普通に鑑賞しましょうね。
棘疣(とげいぼ)~
昨日観賞したウニ殻の棘疣は擦れてましたが、このウニ殻の棘疣はツルツルです😊
▼頂上系
多孔板の多数の孔も撮れた~😃
(あ、肉眼では見えなかった糸くずみたいな物がくっついてるのも写ってる💧)
▼頂上系~間歩帯の棘疣と、歩帯の孔対と棘疣~
▼棘疣と孔対をドアップで
棘疣の白い〇は、小さいものを撮るカメラ OLYMPUS Tough TG-6 の LEDライトガイドの光の写り込みです💧 そんなことより…
▼孔対が2列ありますね
ウニ殻図鑑No.2「ジンガサウニ」|なぎさひろい を見ると、孔対は1列です。
ん~困った💧 このウニ殻は「ジンガサウニ」なのでしょうか?疑惑🤔 ※
まぁ、とりあえずウニ殻鑑賞を済ませましょう😅
▼真横から見ると、口側(下面)は緩く湾曲しています。
▼口側は管足数=孔対の数を増やし、強い波が打ち寄せる岩礁での吸着力を高めています。
あ、周口部の中に…
▼耳状骨
ウニの口器(アリストテレスの提灯)を動かす筋肉が耳状骨に繋がっています。
▼頂上系を内側から見る
5枚の生殖板にそれぞれ1つ、5個の生殖孔があります。生殖板の1つは水管系に海水を通す複数の孔をもつ多孔板です。
生殖板の先には間歩帯板が繋がっています。内側から見ると間歩帯板が融合しているように見えますが、
▼ウニ殻ランプ~すると…
間歩帯板が多数の殻板からなることが明るい光の筋で分りますね🌟
ウニ殻鑑賞の〆はウニ殻ランプ~なんですが、また長い記事になってしまったので、つづく…😅
つつき…👉【ジンガサウニ】Colobocentrotus atratus のウニ殻ランプ~
※それより、このウニ殻は「ジンガサウニ」なのか?疑惑を調べておかねばなりません!
BISMaLでジンガサウニの学名を調べると…
Colobocentrotus mertensii Brandt, 1835 ジンガサウニ(ナガウニ科)
“Colobocentrotus mertensii shell”で画像検索すると、紫色のジンガサウニの画像があった!
👉Colobocentrotus|Wikipédia(フランス語版)
その紫色のジンガサウニの殻の画像は、私のウニ殻の特徴とよく一致し、孔対も2列あります!
でも、画像のタイトルが“Test de Colobocentrotus atratus.”って💧“Test”って何よ?
あ、“Test”にリンクがあった👉Test (zoologie)|Wikipédia(フランス語版)
『動物学では、テストは、ウニなどの特定の動物、または有孔虫などの微生物を保護する機能を持つ、石灰岩またはシリカ、キチン質または複合材料をベースにした、丸みを帯びていることが多い鉱物エンベロープです。』
『語源:「テスト」という用語は、ラテン語のtesta(「殻、甲羅」)に由来し…』
へ~ では「ジンガサウニの殻」なのね😃
でも、学名が違う~💦
今度は GBIF で検索
👉Colobocentrotus mertensii (Brandt, 1835) 👈これがジンガサウニ
👉Colobocentrotus atratus (Linnaeus, 1758) 👈私が入手したウニ殻
あ~ Colobocentrotus|Wikipédia このページは「ジンガサウニ:Colobocentrotus mertensii」という「種」ではなく「ジンガサウニ属:Colobocentrotus」の説明だったのですね。
ということで、私が入手したウニ殻は「ジンガサウニ:Colobocentrotus mertensii」ではなく、ジンガサウニ属の一種(ジンガサウニの仲間)のウニ殻でした😅
ところで、“Colobocentrotus atratus shell”で画像検索すると「在庫あり」ます😃 例えば…
👉Oursin tortue violet|DEYROLLE 👈なかなかのお値段です
海外では「ジンガサ(陣笠)ウニ」の一般名は“Oursin tortue”(亀ウニ)なんですね🐢
👉OURSIN ECHINOMETIRIDAE COLOBOCENTROTUS PODOPHORA ATRATUS 👈こちらのページの画像で孔対の並びも見られます。ところで、10.00 € っていくら?
※レユニオン島ではジンガサウニ属が岩礁にいっぱい貼りついている😱
👉Les oursins tortues sur les rochers de l'île de La Réunion.
Colobocentrotus atratus = Oursin tortue|Wikipédia(フランス語版)のページがあった。このウニはレユニオン島(フランスの海外県)に多数生息するので、フランス語版Wikipédiaに解説が多いようです。
このページを訳してもらうと、Colobocentrotus atratus のカタカナ表記は「コロボセントロトゥス・アトラトゥス」でした。
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