【メリケンカルカヤ】茎が直立し綿毛が軽やかなイネ科植物@多磨霊園

多磨霊園で赤紫色のエノコログサ【ムラサキエノコロ】を観察してたら、それと並んで
イネ科の植物が、植栽の縁石の端までズラー―っと並んで生え、先端には綿毛が風に揺れてました。

このイネ科植物は何?
Googleレンズで🔍すると…「メリケンカルカヤ」でした。
👉メリケンカルカヤ|Wikipedia によりますと…
漢字では「米利堅刈萱」
「米利堅」は
『「米利堅合衆国」のように、幕末から明治にかけて使われたアメリカ合衆国の漢字表記』なんだ~
国立公文書館デジタルアーカイブに『米利堅合衆国大統領グラント閣下』と記された草稿があるよ!
※脱線したので植物の方に戻ります😅
『直立する茎には枝が多く、多数の綿毛をまとった穂が付く』
「枝」ってどれ?
『枝は主茎に寄り添い、また綿毛の穂は成熟時まで苞に包まれるので単独の茎のみのような姿で見られる』
ん、単独の茎のようにしか見えません💧
綿毛はてっぺんだけでなく…
『茎の上半分ほどの部分では節から出る葉が…苞葉となり、…その内側に2~数本の総(ふさ)、つまり小穂(しょうすい)の並ぶ軸を抱える。この軸には小穂が並んでおり、軸と小穂の柄からは多数の細くて長い綿毛が生えている。』
綿毛ふわふわ~😊 毛が長いね~
「メリケンカルカヤ」は北アメリカ原産のカルカヤ(刈萱)に似た植物なので「米利堅刈萱」なのでしょうが、
何で「メリケン」なの?
素直に「アメリカカルカヤ」でいいじゃん!
和名に「メリケン」とつく植物
メリケントキンソウ、メリケンカルカヤ、メリケンムグラ など
和名に「アメリカ」とつく植物
アメリカイヌホオズキ、アメリカオニアザミ、アメリカスズカケノキ、アメリカセンダングサ、アメリカフウロ、アメリカハナズオウ、アメリカスミレサイシン、アメリカオオバコ、アメリカトネリコ、アメリカヤマボウシ など
断然「アメリカ」の方が多いよ!
でも「米利堅刈萱」という名前をつけたのが江戸~明治ごろだったらしかたないか~と思ったんですが、
『日本における本種の導入経路は不明だが、1940年頃に愛知県で確認され…』
1940年:昭和15年といえば…太平洋戦争の始まる前年。という時代背景が「アメリカ」じゃなくて「メリケン」を選択させたのでしょうか?🤔
メリケントキンソウ:1930年(昭和5年)和歌山県
メリケンムグラ:1969年(昭和44年)岡山県
アメリカイヌホオズキ:1951年(昭和26年)兵庫県
アメリカオニアザミ:1960年頃(昭和35年)北海道
アメリカスズカケノキ:明治時代末(プラタナスとよばれる樹種のひとつ)
アメリカセンダングサ:大正時代(1912年~1926年)滋賀県
・・・このへんでやめときますが、
「メリケン~」か「アメリカ~」かは、その和名の命名者のセンスなんでしょうね💧
(全部「アメリカ~」で統一して欲しい私😅)
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