海浜植物

2025年6月 8日 (日)

南知多・内海海岸で海浜植物【コウボウシバ】観察

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南知多・内海海岸で海浜植物【ハマボウフウ】観察をしていたとき、ハマボウフウと一緒に生えていたのが…
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この麦みたいな植物は~「コウボウムギ」かな?と思ったけど、
以前、幣(にぎ)の松原で見たコウボウムギとはだいぶ違う。
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では何? Googleレンズで🔍したら…「コウボウシバ」でした。
ん~🤔
「コウボウムギ」より
「コウボウシバ」の方が「麦」ぽく見えるんですが~?
それに「芝」ぽくないよ💧
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これくらい引いて見渡せば「芝」?

「海浜植物【コウボウシバ】観察」というタイトルなのに、ハマボウフウの観察がメインで(バスの時間が迫っていたので)コウボウシバの観察/撮影はあまりしていません💧
なので、コウボウシバの説明は以下をご覧ください。
👉松江の花図鑑
👉mirusiru.jp
あ~!(ハマボウフウの「あ~!」に引き続き…)😱
「以前、幣の松原で見たコウボウムギとはだいぶ違う。」と思ったんですが、コウボウシバ|mirusiru.jp を読んでいて自分の勘違いに気づきました💧
『茎の頂上に雄花序が一個ないし二個程度付き、それより下段で雌花序が二個程度咲く。』へ~面白い😊🌿
『姿が紛らわしいコウボウムギは雌雄異株(しゆういしゅ)なので、一つの株から出てくるのは一個の雄花序または一個の雌花序である。』ということで、コウボウムギ|mirusiru.jp を見ると…
私が幣の松原で見たコウボウムギは、雄花だったのです! 「麦」のような実がなるのは雌花の方です。
コウボウシバとコウボウムギ、かなり見た目が違うじゃん。と思ってましたが、コウボウシバの雌花/実と、コウボウムギの雄花を比べたら、そりゃ違うよね😅



コウボウムギ|Wikipedia は『海浜植物のひとつ。』と記されているのに、
コウボウシバ|Wikipedia 『海岸性で砂浜に生える。』と記され「海浜植物」という表記がされていません💧
海浜植物推しとしては釈然としない…と書いて、「海浜植物 推し」で🔍したら…
👉海浜植物マステ、無事入手しました!|𝕏
へ~!海浜植物マステなんてあるんだ~😃 大阪市立自然史博物館さん、ちょいちょいイイもの出してきますね😊🌿🐚
ポチりたい方は👉「自然史のイラストレーション〜描いて伝える・描いて楽しむ〜」マスキングテープ

2025年6月 7日 (土)

南知多・内海海岸で海浜植物【ハマボウフウ】観察

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6月6日に『海っ子バス 』で南知多・貝殻拾いの旅をし、内海海岸でチビ【ハスノハカシパン】ウニ殻拾いのあと、
つぶてヶ浦バス停から海っ子バスに乗るために急ぎ足💦の途中、
内海海岸東浜地区小桝緑地の前の砂浜に…
ハマボウフウがいっぱいだ~‼
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ハマボウフウは、私にはちょっとレアな海浜植物なので、こんなにいっぱい自生してると嬉しくなっちゃう😊🌿
「ちょっとレアな海浜植物」とか言いながら、この前(5月8日)に三戸浜(三浦半島)でハマボウフウを見てますけど😅
三戸浜で見たのは約1ヶ月前で、開花してる途中の蕾状態でしたが、こちらはもう花が終わって実になっているのもありました。
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この中央の果実になっている部分を
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アップで見ると~
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面白い😃
果実の周りには細かい毛がびっしり、そして赤褐色の花柱がツンツンしてますね。
👉ハマボウフウ 浜防風(セリ科ハマボウフウ属)|植物図鑑 自己流~♪によりますと『花弁が落ちると雌性期になり、雌しべは1個、子房は2室に分かれて、短い花柱が2個つきます。』え!花柱が2個ある?
よ~く見たら…
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花柱がピース✌してた😃

👇これくらい大きな株だと砂に埋もれることもないのでしょうが、
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👇こちらは砂に埋もれてた💧
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👇砂まみれのハマボウフウの果実
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よ~く見ると、花柱が2本ピース✌してますね😅

ところで、ハマボウフウの1株が👇こんな風になってるんですが…
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真ん中の花径は果実になっているのに、周りの花茎はまだ花ですね。
ほら👇これも。
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これって、先ほどの植物図鑑 自己流~♪に『花は雄性先熟です。 花弁が落ちると雌性期になり、雌しべは1個、子房は2室に分かれて、短い花柱が2個つきます。』と記されていましたが、雄性先熟(ゆうせいせんじゅく)だから?
👆の周りの花茎に白く咲いているのが雄性期の花ですよね。
では雌性期の花はどんなの? と🔍したら…
👉六甲山系の草本図鑑
👉松江の花図鑑

あ~! 私が「もう実になってる」と思った、赤紫色で毛むくじゃらで花柱が2本ピース✌してるのが「雌性期の花」でした😱
果実のてっぺんに花柱が残っていると思ったんですが、ピース✌している花柱は昆虫が花粉を運んで来てくれるのを絶賛待機中だったのですね。自分の勝手な思い込みに反省しつつ…
👇これがハマボウフウの雌性期の花でした‼
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👆これが花とは思えなかったよ😅

※ハマボウフウの果実は👇これです。
2017/07/30 手毬のような【ハマボウフウ】の実
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👇熟す前の若い果実
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👆果実のてっぺんに花柱が残ってます。これを見ていたのが勘違いの元でした😅



※関連記事
2025/05/12 【ハマボウフウ】の花/蕾~初夏の海浜植物@三戸浜(三浦半島)
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2025/06/08 南知多・内海海岸で海浜植物【コウボウシバ】観察
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2025年5月15日 (木)

海岸の花【ガザニア】@三戸浜(三浦半島)

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海浜植物推しの私は海岸で見た植物は何でも海浜植物にしたくなる😅 そして、ガザニアも👆しっかり砂浜に自生(逸出)してます🌿😊(5月8日に初夏の貝殻拾い@黒崎の鼻~三戸浜に行ったとき、三戸浜で撮影)
でも「ガザニア 海浜植物」で🔍すると、AIのお答えが…
『ガザニアは海浜植物ではありません。』💧
ん~🤔 これだけシッカリ砂浜で生きてるのに…
「ガザニア海浜植物説」を支持する記載はないものか?🔍
👉ガザニア Gazania rigens キク科 Asteraceae ガザニア属|三河の植物観察
ガザニアの歴史
『Gazania rigens は1791年にドイツの植物学者のJoseph Gaertner が記述したものである。Gazania rigensは海岸の花として知られ、』👈ほら「海岸の花」ですよ~😃
他にも、ガザニア属の主な原種と園芸種の例 に…
『南アフリカのMossel Bay ~Port Elizabethの海岸に自生。』
『南アフリカ・西ケープ州の海岸から高度900mまでの砂地、岩場に自生。』
『北ケープ州のポートノロス~ホンデクリップ・ベイの西海岸の狭い地域の固有種。砂地に生える。』
…というように、海浜植物としての資質を備えてますよね。でも「高度900mまで」いくと、海浜植物という枠に収まらないね😅

「砂浜に生えるガザニア」をGoogle先生に英語に翻訳してもらい
“Gazania growing on the sandy beach”で画像検索すると👈海浜植物と言ってもおかしくはない。🌊🌿
それと、この記事👉“Get help with weeds - Gazanias”
『雑草対策に助けを求める - ガザニア
… この侵略的な植物はアデレードの沿岸砂丘、農地、そして道路沿いにまで広がっています。』
ありゃ~💧 ガザニアは海浜植物か?なんて問題ではなく、ガザニアは地域によっては侵略的外来種なんですね💦



ところで『ドイツの植物学者のJoseph Gaertner』って、どなた?
👉ヨーゼフ・ゲルトナー|Wikipedia 『1770年頃から執筆を始めた「植物の果実と種子」は、顕微鏡も用いられ、1,000以上の種の正確な記述がなされ、180の銅版図が添付された。ゲルトナーは研究によって視力を殆ど失いながら執筆を続けた。』あ~「視力を殆ど失いながら執筆を続けた」のも凄いですけど、私が「あ~」と思ったのは「顕微鏡も用いられ」の方。ドラマ「らんまん」で、主人公の槙野万太郎が顕微鏡を手に入れるエピソードは、彼が植物学への道を本格的に歩み始める上で重要な転換点となりましたね。

「植物の果実と種子 ヨーゼフ・ゲルトナー」で🔍
『ヨーゼフ・ゲルトナーの「植物の果実と種子」(De Fructibus et Seminibus Plantarum)は、18世紀後半に発表された植物学の重要な著作です。』👈だそうです。
“De Fructibus et Seminibus Plantarum”で画像検索
De_fructibus_et_seminibus_plantarum
👆植物学の重要な著作ですが、私には読めないので、
👇私が普段参照している本😊
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増補改訂 草木の種子と果実: 形態や大きさが一目でわかる (ネイチャーウォッチングガイドブック)

2025年5月14日 (水)

【コメツブツメクサ】コメツブウマゴヤシじゃなかった~ 海浜植物@三戸浜(三浦半島)

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5月8日に初夏の貝殻拾い@黒崎の鼻~三戸浜に行ったとき、三戸浜でハマヒルガオに覆いかぶさるアメリカネナシカズラを見た先に、
黄色い小さな花がい~っぱい😃
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あ~!この黄色い小さな花は、この前 石垣島で見た「コメツブウマゴヤシ」だね! と、浜で見たときは思ったんですよ🌿
で、こんなに大群生していた様子をブログに書くとき… 海岸で見た植物はなんでも「海浜植物」にしたがる私は😅
コメツブウマゴヤシも海浜植物だよね?と🔍して、画像検索結果を見ていたら、その中に mirusiru.jp の画像があった。
👉コメツブウマゴヤシ|mirusiru.jp
mirusiru.jp は「湘南・鎌倉・三浦半島」の花暦で、私が海浜植物🔍してるとよくヒットします。そして、その観察眼と分りやすい説明で大変お世話になっております🙇 だから、その説明はよく読んでおかなければ…
『花は黄色で極小、… だいたいはこのコメツブウマゴヤシかコメツブツメクサ(米粒詰草)クスダマツメクサ(薬玉詰草)のいずれか。』あら、似たのがあるんですね。
そしてコメツブウマゴヤシは『湘南・鎌倉・三浦半島ではあまり見かけない。』あら💦
ということは、私が三戸浜で見たのはコメツブウマゴヤシじゃない!?
ん~ 石垣島で見たコメツブウマゴヤシに似てるからって、三戸浜でもコメツブウマゴヤシというのはチョッと短絡的でしたね😅
では何だ?
👉コメツブツメクサ|mirusiru.jp
『花(花序一つ)の大きさが、葉(小葉一枚)の大きさとほぼ同じか、花の方がやや小さいか。というサイズ感。』
あ~それくらいの大きさでした👇
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mirusiru.jpには『ミニ黄色ツメクサ系、三種の見分け方』もまとめてあり、コメツブウマゴヤシは『花は(三種のうちでは)最小サイズ。葉に比べて明らかに花の方が小さい。』
あ~石垣島で見たコメツブウマゴヤシは👇
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👆葉に比べて明らかに花の方が小さい。

そうだったのか~ コメツブウマゴヤシじゃなくて、コメツブツメクサだったんだ~🌿
※ブログ書いていて「いいな」と思うことは、こういう気づき/発見があることです。「ブログに書く」という行為をしないと、「あ、これはコメツブウマゴヤシだね!」で間違ったまま終わってた💧

では、コメツブツメクサを🔍観賞しましょう。
👉コメツブツメクサ|Wikipedia によりますと
『往々にしてコメツブウマゴヤシと間違われる。』👈なるほど、私も間違えた😂

形態・生態『大きさは最大40cmになる。』
茎が長いな~と思って、メジャーを添えて撮ってきたのですが…
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40cmでした! 一番長そうなのを選んだのではなく、適当に一本です。
だから、普通に40cm。
あ、👇この群生のは長かったのかな?
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こちらのは👇短い。
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砂浜にコメツブツメクサが広がってる。
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👆こういうの見ると、これは「海浜植物」だよね~🌿🌿

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コメツブツメクサの花の大きさは 5mmほど。

花言葉は『お米を食べましょう』👈なんだその花言葉は🤣
あ、そうだ。この記事を何年か後に読んだ人のために…
2025年に米騒動があって、お米が食べられなかったんだよ~😅



※関連記事
2025/03/15 石垣島 貝殻拾いの旅 2025(3日目)舟蔵公園
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2025年5月13日 (火)

【アメリカネナシカズラ】海浜植物に覆いかぶさる寄生植物@三戸浜(三浦半島)

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一見モダンアートにも見えるこの黄色の物体は「アメリカネナシカズラ」という寄生植物です。葉緑素を持たないため、緑色でなく黄色っぽい色をしています。発芽時には根はありますが、寄生すると根は必要ないので枯れて無くなります。それで「ネナシカズラ」💧「アメリカ」は北アメリカ原産だからです。

5月8日に初夏の貝殻拾い@黒崎の鼻~三戸浜に行ったとき、三戸浜の真ん中あたりでハマヒルガオが満開だったのですが、三戸浜の初声漁港寄りの所に来たら…
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ハマヒルガオの群生の上にアメリカネナシカズラが覆いかぶさってますよ~😱
以下、ずんずんズームしていきますので、シュールなアメリカネナシカズラの姿をご覧ください。
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この高さからカメラを水平に向けると…
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アメリカネナシカズラの蔓の向こうに(まだ難を逃れている)ハマヒルガオが広がっています。
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こんなにアメリカネナシカズラが広がってる~😱

平塚市博物館によりますと『特に海岸のハマヒルガオによく寄生する』そうです。

アメリカネナシカズラの学名は Cuscuta campestris(クスクタ・カンペストリス)で、
“Cuscuta campestris”で検索すると、英語版Wikipediaの“Cuscuta campestrisが出てきます。そして、そこに記されていたことが日本語版Wikipediaのアメリカネナシカズラより面白い🌿😃
「このページを訳す」でGoogle先生に訳してもらった中から引用…
『この植物の種子は水鳥によって大量に散布されていることがわかっています。』
『世界で最も広く分布する寄生雑草の一つです。
 自家受粉で、1株で最大16,000個の種子を生産することができる。』😱
GBIFCuscuta campestris Yunck.には「13,065 座標ありのレコード」があり、世界中に分布してますね~! 特に北アメリカ、ヨーロッパ~西アジア、そして日本も、黄色が濃いよ💧

『植物の化学誘引物質を認識することで適切な植物の茎を探します。
ネナシカズラが寄生する植物を認識するもう1つのメカニズムは、宿主植物から反射される光に依存しています。ネナシカズラは、ほとんどの植物表面で反射される波長である「遠赤色光」に強く惹かれます。』
え!どうやって光を感じるの?
アメリカネナシカズラが遠赤色光に惹かれるメカニズムは?」と🔍したら…
『アメリカネナシカズラが遠赤色光に惹かれるのは、フィトクロムという光受容体による光応答が関係しています。遠赤色光を感知すると、寄生植物は宿主植物に寄生するために茎を伸ばし…』
👉寄生植物アメリカネナシカズラの寄生メカニズムの定説を覆す現象を発見|神奈川大学[PDF](2023)
『植物は光を光合成のためのエネルギーとしてだけでなく、周囲の環境を感知するためのシグナルとしても利用しています。』へ~🌿

フィトクロムって?🔍
『フィトクロムは、植物が光を感知するための光受容体の一種です。』
👉5分でわかる!光受容体|映像授業のTryIT
「5分でわかる」は「この動画の要点まとめ」の方で、動画は20分ほどの長さです💧でも、12分あたりからは「練習」ですので、その前の「光受容体」
フォトトロピン:青色光受容体⇒光屈性、気孔開口
フィトクロム :赤色光受容体⇒光発芽、花芽形成

へ~ これが高校生物で学習することなんですか。生物の仕組みはどんどん解明されているんですね😃 そして、知れば知るほど生物の謎(まだ分っていないこと)が増え、それを探し知る楽しみが増える😊🌿🌿



※関連記事
2016/06/02 黄色い網のような植物【アメリカネナシカズラ】…葉緑素をもたない寄生植物
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2017/05/30 あんまり拾えなかった貝殻拾い…三戸浜でアメリカネナシカズラ~
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2024/03/04 ネナシカズラ(ヒルガオ科)とスナヅル(クスノキ科)は【収斂進化】の良い見本
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アメリカネナシカズラはヒルガオ科で、寄生されてたハマヒルガオヒルガオ科ですね。同属相身互う? いや、ハマヒルガオの立場では「同属嫌悪」かな😅

2025年5月12日 (月)

【ハマボウフウ】の花/蕾~初夏の海浜植物@三戸浜(三浦半島)

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5月8日に初夏の貝殻拾い@黒崎の鼻~三戸浜に行ったとき、三戸浜でハマボウフウの花が、い~っぱい咲いてました~😃
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あっちにも、こっちにも!
三戸浜のこの辺(真ん中あたり)にはハマボウフウが自生してるのは知ってましたが、こんなにいっぱい花が咲いているのは初めて見たよ~😃

では、近くでハマボウフウの花を…
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おや、このハチは何でしょうね?
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Googleレンズで🔍したら…「キスジツチスガリ」ですね。
あ👇こちらのブログでは、鳥取砂丘でハマボウフウの花で吸蜜するキスジツチスガリの画像がありますよ🐝
鳥取砂丘希少種 ニッポンハナダカバチ・キスジツチスガリ|こん近のblog
あら、鳥取県ではキスジツチスガリは準絶滅危惧種なんですか~
ところで「キスジツチスガリ」という名前の「キスジ」は見た通り黄色い筋で、「ツチ」は地下に巣穴を作るから、では「スガリ」は何?🤔🔍
👉キスジツチスガリ(黄筋土すがり 黄筋土棲蜂:ハチ目フシダカバチ科)|き坊の棲みか
へ~ 土棲蜂 で「つちすがり」と読むんですか~🐝

あ、ハマボウフウの花の観察に戻りましょう😅
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ハマボウフウの花は、今まさに「咲くゾ~‼」という状態で、葉の広がりに対し、右下の花はまだ蕾?
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へ~ハマボウフウの蕾が開くときはこんな感じなんですね。
👆これが
👇こんな風に花ひらくんですよ😃
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「ハマボウフウ」で画像検索すると、開いた花の画像か、野菜としての葉の画像が多く、蕾の画像は少ない。私も初めて見た。
もっと小さい開く前の蕾はないものか?
以下、開花前のハマボウフウの蕾の画像を並べておきますね🌿
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うわぁ~!面白い形😃
これから大きく花開くゾ!という生命力を感じますね😊
そして、大きく花開いたハマボウフウ
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葉/茎の差し渡しは60cm。花は25cmぐらいあります。



ハマボウフウ|Wikipedia には…
『海岸の砂地に自生する海岸性の多年草。』👈あれ?「海浜植物」と書いてないよ💧
『名称の由来は中国産の防風と根の効用が似ており、浜辺に自生することからであり、海岸防風林とは関係がない。』👈名前を覚えるとき、ここポイントですね😅
『かつては日本各地の海岸で知られていたが、海浜の侵食(河川護岸・川砂採取などによる砂の供給量減少が原因と見られている)などで、近年自生地が著しく減少している。』そうです💧
👉レッドデータ検索システム「ハマボウフウ」


※関連記事
2017/07/30 手毬のような【ハマボウフウ】の実
Hamaboufu170707aa

2024/11/25 【ハマボウフウ】晩秋のビーチコーミングついでの海浜植物観察@三戸浜
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2025年5月11日 (日)

【ハマヒルガオ】の群生~初夏の海浜植物@三戸浜(三浦半島)

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5月8日に初夏の貝殻拾い@黒崎の鼻~三戸浜に行ったとき、三戸浜でハマヒルガオの群生が満開(って言うのか?)でした😃
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ハマヒルガオ|Wikipedia には『典型的な海浜植物』とありまして、まぁ砂浜の海岸に行けば普通に見られるものですが、こんなに広範囲にいっぱい咲いてると、ちょっと感動😃
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『同属(ヒルガオ属)の他種がつる植物であるのに対して、匍匐性植物となっている。』
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匍匐性植物とは『茎やツルが地面を這うように伸びる植物。グランドカバーとして利用されることが多く、地面を覆うことで雑草の抑制や土の流出防止、庭の美観向上に役立ちます。』ということはですよ、ハマヒルガオは砂浜の砂の流出防止に役立っているのでしょうか? Wikipediaの「人との関係」には『実用的な利害はない。』と記されますけど💧
「ハマヒルガオ 砂浜の砂の流出防止」で🔍すると『ハマヒルガオは、砂浜の砂の流出を防ぐのに役立つ植物です。
ハマヒルガオは砂浜の侵食を防ぎ、生態系を維持する上で重要な役割を果たしています。』だよね😊🌿

ハマヒルガオの花
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ハマヒルガオの蕾は傘を閉じたような形
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傘を閉じたような蕾が開いてくると…
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5枚の花弁が折り畳まれているんですね。
ハマヒルガオは5枚の花弁がくっついた合弁花なんですね。
ところで、花弁の先端にいる小さな赤いの…何❓
他の花を覗いて見たら…
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何か小っちゃいのがいっぱいいますよ~‼
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ハエとダニのようです。
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「初夏に現れる赤い小さなダニ」で🔍すると…「カベアナタカラダニ」のようです。

なぜハエとカベアナタカラダニがハマヒルガオの花の中にいたかというと~
ハエは花の蜜や花粉を求めてやってきたのでしょうね。ハエは重要な花粉媒介者です
また、カベアナタカラダニの主食は花粉です

こちらの記事に👉春に大量発生!赤い小さな虫の正体とは?カベアナタカラダニの生態と対処法|note
『結論から言うと、人間には害はありません。カベアナタカラダニは人に嚙みついたりする生物ではなく、主な食べ物は花粉です。なので、どちらかというと現代では益虫に分類されてもおかしくはありません。』ん😃
そして👆こちらの記事の「まとめ」に出てくるカベアナタカラダニくんのイラストがカワイイ😊
『見た目のインパクトから嫌われがちですが、ほとんど害はなく、自然のサイクルの一部として存在しているカベアナタカラダニ』👈ここ、重要だと思います。

こちらにも「ダニ愛」に溢れた記事がありました👉やっぱりダニが好き!第11話『春告ダニ』|科学バー

…ということで、ハマヒルガオが群生していることで、これらの生き物が集り、ハマヒルガオは生態系を維持する上で重要な役割を果たしているようです🌿



※関連記事
2022/06/07 海浜植物【ハマボウフウ】と【ハマヒルガオ】の実 @三戸浜
Hamahirugao220607c
👆5月に花いっぱい!だったのが、6月には実がいっぱい!になるんですね。

2025年5月10日 (土)

赤紫色の蝶形花【ハマエンドウ】初夏の海浜植物@黒崎の鼻~三戸浜(三浦半島)

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5月8日に初夏の貝殻拾い@黒崎の鼻~三戸浜に行ったとき、黒崎の鼻の海岸と、黒崎の鼻寄りの三戸浜に咲いていた赤紫色の蝶形花(チョウが羽を広げているような形なので「蝶形花」)が咲いていました。
蝶形花はマメ亜科の植物の特徴で、蝶形花を見ると「マメだ~🫛🫘」って分ります。
そして、この花はエンドウに似て、砂浜に咲いているから「ハマエンドウ」です。
ところで、前回載せた 黄色い小さな蝶形花【ミヤコグサ】は、海浜植物か?微妙だったのですが、ハマエンドウは和名に「ハマ」がつくし、Wikipediaの海浜植物にも記されてるから、しっかり海浜植物です🌊🌿😅

では、ハマエンドウの蝶形花を観賞~
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タイトルに「赤紫色の蝶形花」と書きましたが、これはだいぶ紫色ですね~ そして、旗弁花脈がクッキリですね。
「ハマエンドウ」で画像検索すると、「赤紫」というより「紫」の花も多い。あ、翼弁が白いのもありますね。
👉ハマエンドウ|mirusiru.jp

ところで、蝶形花は5枚の花弁で構成されるのですが、旗弁翼弁とか🔍しながら書いてたら…
旗弁:1枚
翼弁:2枚
竜骨弁(または舟弁):2枚
…なんだって。え~!旗弁は2枚じゃなくて、1枚なの!?
図解すると👇こうなるんですね。
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ハマエンドウの花にハチが来てました🐝250508h7_hamaendou
このハチは何でしょう?
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Googleレンズで🔍すると~
コハナバチ科の~
何でしょう? 同定はあきらめました😅(以下「コハナバチ」で)

コハナバチがハマエンドウの花の中に潜りこんでました。
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蝶形花の雄しべは竜骨弁の22枚の花弁に包まれて隠れているので、密や花粉を求めるコハナバチは蝶形花の中にヨイショヨイショと潜り込んでいるのでしょうね。大変だね🐝と思ったんですが、花の立場で考えると… 普段は竜骨弁の2枚の花弁で花粉を守っているけど、ハチが来たなら「さぁどうぞ😊」とお迎えするんじゃないかな~🤔?
「蝶形花 ハチが来ると花弁を開く」で🔍したら…
『マメ科の植物に見られる蝶形花は、ハチが来ると花弁が開くという特徴があります。これは、ハチが花に止まることで花弁が開き、中の雄しべや雌しべが露出して受粉を助ける仕組みです。』へ~
詳しくは👉大場秀章先生の「草木花ないまぜ帳」ハギ(マメ科)|KOMERI.COM 
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コハナバチのスコパ(花粉を付着させて運ぶ後脚の毛束)がスゴイね🐝
これも 花とハチの共進化🌺🐝



※関連記事
2025/05/09 黄色い小さな蝶形花【ミヤコグサ】初夏の海浜植物@黒崎の鼻(三浦半島)
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2023/07/28 夏のビーチコーミングで海浜植物観察@三戸浜
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2017/04/29 海岸の花【ハマエンドウ】…エビカの浜(三浦半島)
あら? 👆この記事 2017年(貝殻拾い4年生)のときのですが「海浜植物」という言葉を使ってませんね。

2025年5月 9日 (金)

黄色い小さな蝶形花【ミヤコグサ】初夏の海浜植物@黒崎の鼻(三浦半島)

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5月8日に初夏の貝殻拾い@黒崎の鼻~三戸浜に行ったとき、黒崎の鼻の海岸に黄色い小さな花がいっぱい咲いてました😃
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こっちにも!
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いっぱい!
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この花は何でしょうね? 蝶形花だからマメ科の植物であることは分るのですが~
Googleレンズで🔍したら「ミヤコグサ」と出てきた。

ミヤコグサ|Wikipedia によりますと
『花は典型的な蝶形花であり,栽培条件下においては,翼弁が開かずに自動自家受粉をする。』
あ~👇
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👆まんなかの花弁が開いてないね。もっと太陽が高く昇ってから開くのかな?と思っていたら… 開かないんですか💧

それと翼弁」で🔍 蝶形花の5枚の花弁には、旗弁(きべん)、翼弁(よくべん)、竜骨弁(りゅうこつべん)という名前がついているんですね。

蝶形花」で🔍すると、「マメ科」ではなく「マメ亜科」と出てくるんですが?
👉マメ科|Wikipedia 『マメ科は花の形が大きく異なる3グループがあり、… 3亜科はジャケツイバラ亜科ネムノキ亜科マメ亜科と呼ばれる。』
そして、蝶形花をもつのは(マメ科を構成する3つの亜科のうち最大の)マメ亜科なんですね🫘 🫛

自家受粉」は知ってますが、
自動自家受粉」って何?🔍
『一部の植物では、送粉者を伴わずに同じ花の中で能動的におしべとめしべを接触させ送粉を行う仕組みを持っており、これらは自動自家受粉と呼ばれています。』東京都立大学【研究発表】より

そして、この【研究発表】が大変興味深い内容でした。
👉【研究発表】 植物の多種共存を説明する新たなメカニズムの発見 ~開花前の自家受粉の進化が引き起こす進化的救助~|東京都立大学
『“よく似た花を持つ植物種は同じ場所で同時には開花できない”とこれまで考えられてきました。植物の多くは、昆虫や鳥などの動物(送粉者)に花から花へと花粉を運んでもらうことで繁殖を行っています。そのため、似た花が同じ場所で、同時に開花すると、送粉者が花を見分けられず、異なる種の花の間で花粉が運ばれてしまうのです。このような異種間送粉による繁殖干渉は互いに種子生産量を低下させあい、やがて一方の植物種が他方の種を駆逐してしまうとされているからです。』へ~!

これって、もしかして… イヌノフグリとオオイヌノフグリの関係に当てはまる?
繁殖干渉」で🔍
👉<生き物ヒトとなり>(104)オオイヌノフグリ 「繁殖干渉」で一大勢力に|佐賀新聞
『イヌノフグリの花にオオイヌノフグリの花粉がつくと、種子生産量が低下してしまうが、オオイヌノフグリの方はイヌノフグリの花粉にほとんど影響を受けないことが判明している。そして、近くにオオイヌノフグリが生えていると、イヌノフグリの種子がほとんど実らなくなることも示されている。』あら~😱 イヌノフグリが絶滅危惧種になってしまったのは、繁殖力がオオイヌノフグリより弱かったのではなく、オオイヌノフグリの花粉による「繁殖干渉」が原因だったのですね。でも直接の原因は「人が持ち込んだ」ことですよね💧(オオイヌノフグリは帰化植物



ところで私、海岸で見かけた植物はみんな「海浜植物」だと思っちゃうのですが😅
ミヤコグサも海浜植物?
👉ミヤコグサ|mirusiru.jp
『神奈川県内では特に三浦半島の海に面した磯の付け根にある栄養が乏しく暴風にも晒される劣悪な低草地でコマツナギ(駒繋)あたりと同居しているものを特に多く見かける』だったら海浜植物だよね!と思ったら『が、耐塩性が高いだけで海浜植物というわけではなく、例えば相模原市といった内陸部にも分布がある。』🌿
ん~🤔『主に砂浜に生育する』という海浜植物の区分が微妙だ💧

2025年3月22日 (土)

【キダチハマグルマ】の花に【スジグロカバマダラ】@竹富島『蝶の道』の先のアイヤル浜

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2025/03/14 石垣島 貝殻拾いの旅(2日目)竹富島・アイヤル浜で、海浜植物【キダチハマグルマ】を見つけ、その写真を撮っていたら…
この🦋は何?
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野川で見たことあるツマグロヒョウモンに似てるけど「ヒョウ紋」じゃないね。
Googleレンズで🔍したら…
スジグロカバマダラタテハチョウ科マダラチョウ亜科)でした。

👉スジグロカバマダラ|ムシミル によりますと…
『オスもメスもとても似ているのですが、オスには性標と呼ばれる模様が入るので区別できます。オスだけ後ろの羽の真ん中くらいに丸い模様が入っています。』とのことで、
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これですね👇スジグロカバマダラ♂の性標
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植物観察をしているとちょいちょい昆虫(蝶🦋 蜂🐝 甲虫など)が花に訪れ、その写真を撮ってブログに書いていると、植物も昆虫もとにかく色々な角度から撮影しておかなくちゃ! そのときは分らなくても、後でブログに書くために画像トリミングして検索してると分ること(私にとっては新たな発見)があるのが楽しい😃
スジグロカバマダラ♂の性標が撮れていたのは、とにかく色々な角度から撮影しておいた結果「たまたま」だと思っていたんですが、『蝶は「アゲハ」とか、「タテハ」と言われるように翅を立てて止まる』ので、翅の裏側の方が撮りやすく、翅を広げた表側は「お~い、翅を広げてくれよ~」と待っていないと撮れない💧 だから、翅の裏側の性標は「たまたま」ではなく、普通に撮れるものなのでしょうね😅

それと👉蝶と蛾|蝶の調べ で知ったのですが
『蝶の触角は先端部がマッチ棒のように膨らんでおり… 蛾の触角は先端に行くにしたがって細くなって、細い毛で覆われていたり、櫛歯状になっているものも多く繊細に出来ています。』とのことで、そこを観察してみましょう🧐
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そして今知ったのですが、蛾の触角が櫛歯状になっているのはオスで、これはメスのフェロモンを感知するためなんですね!
あれ? 蝶のオスの性標はフェロモンを出すのですよね? オスがフェロモンを出してメスを誘うの? 蛾と逆なの?
「蝶 フェロモンを出すのはオス、メスどっち」で🔍したら…
『蛾の多くはメスがフェロモンを出すのに対し、蝶のフェロモンを出すのは、主にオスです。』へ~🦋
『蝶のフェロモンの主な役割は、メスの交尾行動を促すことです。オスは羽や腹部の器官からフェロモンを放出し、メスを誘引します。このフェロモンは、メスの交尾拒否行動を抑える効果があり、交尾を成功させるために重要な役割を果たしています。』
へ~!蝶のメスは「交尾拒否行動」をとることがあるんですね。
交尾拒否行動とは…
『メスの生物がオスからの求愛や交尾の試みを拒否する行動
交尾拒否行動は、個体の選択によって進化してきた行動です。例えば、一度交尾したメスは、その後に交尾を拒否することが一般的です。これは、一度交尾することで十分な精子を確保できるため、再び交尾する必要がないためです。』
その他にも色々な理由があります👉「交尾拒否行動 理由」で🔍



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